こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
人間は大なり小なり毎日ストレスを抱えて生きています。
親子関係や家族関係で起こるストレスはもちろん、何気なく生活しているなかでもストレスは発生し、時にトーンダウンしてしまうこともありますよね。
そんなとき、上手に気分転換する方法を持っていると嫌な気分から解放され、ストレスに振り回されることも無くなります。
今回は、そんなストレスを失くしていくのにうってつけな気分転換法についてお話していきましょう。
気分を上手に切り替えるには「長息」が有効
「呼吸」というのはとても大切なものであり、呼吸の仕方によって体調を整えることができたり、精神状態を上向きにすることもできるんですね。
また、やる気やモチベーションも高める効果もあり、大ヒットした漫画でテレビアニメや映画にもなりました「鬼滅の刃」は、鬼を狩る熟練の人たちがそれぞれの呼吸を活かし、強い鬼を倒していきました。
呼吸の仕方、いわゆる「呼吸法」は古来より伝わっている方法であり、ヨガや座禅、瞑想などにも取り入れられています。
特に長く息を吐いたり吸ったりする「長息」という方法は気分を安定させ、ストレス解消はもちろん気持ちを切り替えるのに役立つんですね。
身体や精神にとってとても有効である「長息」について、ここからは実際の実践方法を説明していきましょう。
「長息」の実践方法について
実は呼吸法にはいろいろな種類があり、今回ご紹介する長く息を吐いたり吸ったりするものや、あえて短く呼吸をすることで興奮状態にさせやる気を奮い立たせる方法などもあります。
今回ご紹介する「長息」はできれば毎日実践し慣らしていくことで身体に浸透し、いかなる場面でも活用することができるようになります。
では、長息の実践方法ですが、
1、胸を開くように姿勢を真っすぐにし、若干顔を上向きにする
2、まずは息をすべて吐き切り、8秒間かけて息を鼻から吸い込みます(苦しい場合は口からでもOK)
3、8秒間かけて息を吸い込んだらそのまま2秒間息を止め、酸素を細胞全体に届かせていきます
4、2秒間経ったら10秒間かけて息を口からすべて吐きだし、再度8秒間かけて息を鼻から吸い込みます
5、2~4を10回ほどくり返し、終わったら伸びなどして身体を緩めます
実践方法自体はそれほど難しいことではありませんので、気軽に実践していくと良いでしょう。
では、上記の内容を解説を織り交ぜながら細かく説明していきますね。
1、姿勢を真っすぐにして顔を若干上げる
背筋を伸ばすように、胸を開くように(肺が開くように)姿勢を整えます。
立ったままでもイスや床に座るでも、どちらでも構いません。両足は肩幅くらいに開いておきましょう。
2、息をすべて吐きだし8秒かけて息を吸い込む
まずは肺に溜まっている酸素をすべて外に吐き出しましょう。
すべて吐き出し終わったら、今度は8秒間かけてゆっくりと息を鼻から吸い込んでいきます。
体調によって鼻から息を吸い込むのが苦しい場合もありますので、その場合は無理をせず口からで構いません。
3、息を吸い込んだら2秒間息を止める
8秒間かけて息を吸い込んだら、今度は2秒間そのまま息を止めましょう。
わざと息を止めることで吸い込んだ酸素が身体全体に行きわたり、細胞に浸透していきます。
細胞に酸素が浸透することで細胞自体が活性化されますので、忘れずに2秒間息を止めるようにしましょう。
4、息を止め終わったら10秒かけて息を吐きだす
2秒間かけて息を止めたら、今度は口から10秒間かけて息をすべて吐き出します。
ゆっくり息を吐きだしていくことで気持ちや精神が落ち着いてきますので、落ち着いていく自分をイメージしながら息を吐きだしていくと良いでしょう。
息をすべて吐き出し終わったら、再度8秒間かけて息を鼻から(苦しい場合は口から)吸いこんでいきます。
5、2~4を10回ほどくり返し身体を緩ませる
上記の2から4を10回ほどくり返し、どんどん酸素を身体に取り入れ精神と気分を安定させていきましょう。
10回くり返すのがちょっと苦しい場合は4~5回ほどでも大丈夫です。慣れるまでは負担にならない範囲でおこないましょう。
くり返しが終わったら伸びや手足をブラブラさせて、身体を緩めていきます。
身体を緩めたら身体はもちろん精神や気分が落ち着いていることを感じてみましょう。
いかがでしたか?
「長息」は息の仕方など慣れるまで少し難しく感じるかもしれませんが、習慣化していくことでどんどん上達していきますので。
いかに早く慣れていくか?で気分転換やストレス解消のスピードも変わり、毎日が楽に過ごせるようになるでしょう。
終わりに
呼吸というのは本当に大切なもので、うつや様々な神経症と呼ばれる心の病は呼吸が短く浅いという統計があるようです。
長くゆったりとした呼吸を心掛けるだけでも気分は変わり、前向きな気持ちになることも多いものです。
ぜひ今回ご紹介した「長息」を上手に活用し、ストレスの無い彩りある毎日を過ごしてくださいね。
コメントを残す