こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
「スマホ依存」という言葉が生まれてから数年経ち、世の中にだいぶ浸透したような感じがします。
あなたもこの言葉はどこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
スマホはとても手軽に見ることができるので、気づくと触れていたり、家のなかでも夫と話すよりついついSNSをチェックしてしまうなど、心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
ですが、「スマホ依存」という言葉があるように、手軽に触れられる分、家族内のコミュニケーションが破綻してしまうといったケースも最近では耳にします。
ある意味現実逃避ができてしまうので、見たくないもの、関わりたくないものなど、そこから逃れたいがためについ手を伸ばしてしまうといったこともあるでしょう。
毒親育ちであることの様々な生きづらさ、夫婦間の乖離やすれ違いなど、あなたにしかわからない悩みもきっとあると思います。
今回は、スマホ依存の根本にある原因や、そこから離れるためにできる「デジタルデトックス」について、毒親育ちの心理的な観点を加えながらお話していきましょう。
目次
スマホ依存が発生する毒親育ちと現代のストレスについて
先ほども簡単にお話しましたが、スマホは気軽に簡単に触れることのできる媒体です。
いろんなSNSなどインターネットを介した情報が盛りだくさんですので、ちょっとした息抜きや暇つぶし、ストレス解消にはうってつけですよね。
しかし、これが依存となると話は変わり、スマホ依存に陥らざるを得ない精神的な負荷がかかっている恐れがあります。
もし、夫婦共働きであり、なおかつ子育てをしていて家事全般も抱え込んでいるのであれば、気づかないうちにあらゆる精神的負担に飲み込まれているかもしれません。
そして「毒親育ち」という心の傷があれば、幼い頃に叩き込まれた思考や感覚によってあらゆる我慢への態勢や完璧主義が顔を出し、なおさら身体が打ち砕かれてしまうでしょう。
そのようななかでストレスの吐き出し口が無ければ、人は身近にあるもので心の非難として現実逃避を考え、それが最も手軽なスマホに行き着くのも無理がありませんよね。
スマホの動画やSNS、ゲームなどはストレスにとっていわば麻薬のようなものですので、家族間のコミュニケーションをおざなりにしてまでもそれに頼ってしまいます。
スマホへの逃避、依存というのはいわば、
「もうこれ以上はがんばりたくない」
「これ以上、疲労をもう増やしたくない」
「誰にも関わらず自分の世界にいたい」
といった心のSOSと言えるものであり、自分を守ろうとするひとつの手段として求めてしまうと言えるでしょう。
夫婦のすれ違いは「スマホ」が原因ではない?本当の原因とは
夫婦仲は基本的に良いけれど、深入りしたコミュニケーションがない、ときに夫のストレスをぶつけられてしまう、また、ときに自分のストレスも夫にぶつけてしまう・・・。
もしこのような状況であれば、夫と一緒にいても心から安心できず、違うことに意識を向けてしまいますよね。
そのひとつの逃げ口としてスマホに触れるのも致し方のないこと、と思います。
ですが、いつまでもその状態が続いてしまうと夫婦間の乖離はどんどん進んでしまいますし、スマホを触っている姿に対して夫が激高する可能性もあります。
そして、いつしかスマホを見ることが習慣化されてしまい依存へと向かってしまう、ということも考えられます。
あなたがスマホを見ている姿は、夫から見れば「話を聞いていない」「自分に興味がない」と映るかもしれません。
そんなことが積み重なっていくと、基本的な夫婦仲に暗雲が立ち込めてしまい、夫婦間のコミュニケーションにさらに影を落としてしまう可能性があります。
家庭というのはひとつの安寧の場所といえるところ。
何気ない会話、相手の顔を見て話を聞く姿勢など、スマホに目を向ける前にやれることはあるはずですよね。
頑張って良い姿勢で臨む必要はありませんが、せめてケースバイケースでスマホを見ないような心構えも必要です。
また、家族間、夫婦間のコミュニケーションがなんだかうまくいかない、ギクシャクしてしまうのであれば、自分自身のストレスが解消できていないのかもしれません。
趣味でも運動でも友達とのおしゃべりでも、なにかしらのストレス解消を見つけ、うまく解消されることで力みがなくなり、もっと自然なコミュニケーションができるでしょう。
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スマホ依存に陥らないための「デジタルデトックス」の進めかたとは
もしスマホを見る時間が習慣化されている、何気なくつい手を伸ばしてしまう、など。
そのような状態の場合、スマホを手放すのは簡単ではないと言えます。
ですが、あえて「デジタルデトックス」をおこないスマホを一旦手放してみることで、様々なことが良い方向に進んでいくことは多々あることなんですね。
ここからは、うまく「デジタルデトックス」を進めていくためにできる方法をお話していきますね。
1日のなかで“完全デジタルフリー”の時間を習慣化してみる
まずデジタルデトックスをしていくにあたり、“完全デジタルフリー”の時間を習慣化していくことも非常に重要です。
もし、通勤途中やお買い物時といったときにスマホを見るクセがあれば、あえてその時間帯は見ないようにする。
また、食事を作っているときや洗濯など家事をしているときなど、そういった時間に見ないようにするのも良いでしょう。
決まった縛りはありませんので、自分が「この時間帯に見るのは止めよう」と思うところでOK。
最初は短いところから、たとえば料理中や洗濯中、通勤中や子どもの送り迎えは見ないなど、どれかひとつを選び、そこの時間帯は見ないと設定するのが良いですね。
家事や通勤中といったところではなく、一日のなかで何十分、何時間は見ないと設定するのも良いと思います。
こちらもたとえば朝起きてから朝食が終わるまでは一切見ない、午前中は見ない、10時から14時の間は見ないなど、時間で区切ってしまうのもひとつの方法ですね。
このように“完全デジタルフリー”の時間を作ってみる、設定してみることでいつしか習慣化され、うまくデジタルデトックスが進むかもしれません。
2つ目として、夫婦間で“完全デジタルフリー”を共有する、というのも良いかと思います。
夫婦どちらかがスマホを見だすと釣られて見てしまうなど悪循環にハマってしまう可能性がありますので、思い切って夫を巻き込み、夫婦連携でやっていくのもひとつの手です。
そして、うまく夫を巻き込めたら、スマホを見ていた時間帯をいっそのこと「おしゃべり共有タイム」にしてしまうのが良いかもしれません。
いまさらおしゃべりといっても最初は抵抗があったり照れがあるかもしれませんが、改めて夫婦間のコミュニケーションをしていく、取り戻していくと考えてみましょう。
最初は10分間くらいからぼちぼち始めて、今日あった仕事のことでも、起こったできごとでも、子どものことでも、楽しんだ趣味のことでも、どのようなことでも良いのでおしゃべりのキャッチボールをしてみる。
そうすると、そこにお互いの「共感」が生まれやすくなり、関係性が温まりやすくなります。
スマホを見ていた時間をコミュニケーションに置き換えていく。
そうすることで、より強い連帯感が生まれるかもしれません。
ちょっとずつの行動が「明るい未来」を引き寄せる
「わかってはいるけれど、なかなか行動に移せない・・・」
という気持ちがあるかもしれませんね。
いつでもスマホを見るのが習慣になっていればいるほど、その壁は高く、それを乗り越えるのは容易ではないかもしれません。
毒親育ちの場合はなかなか行動に移せないことがネックとなり、自分を責めてしまうかもしれませんが、それはストップ。
そんなときは行動に移せないことをネガティブにとらえず、行動に移すまでの心のウォーミングアップ期間と割り切ってしまいましょう。
スマホをいつでも見続けてきたのであれば、それはひとつの習慣化です。いきなり改善しようと思ってもなかなか反応、行動できないのは当たり前なんですね。
行動に移すことを念頭に置いておけば、いつかどこかのタイミングでエンジンがかかり、行動できる日が必ず来ますので。
それまではモヤモヤしたりゲンナリするかもしれませんが、それもいっそのこと割り切ってしまいましょう。
また、エンジンがかかり、さあ行動しよう!と思ったとき、いきなりアクセル全開で動くのもあまり良いことではありません。
アクセル全開であるということは、それだけエネルギーの消費量も高く、長持ちはしないからなんですね。
エンジンがかかったら、まずはちょっとずつの行動を心がけましょう。
先ほどお話した“完全デジタルフリー”の時間を少しやってみる。いきなり長い時間ではなく、数十分から始めてみるなど、習慣になるまで無理はしないことです。
“完全デジタルフリー”のために新たな趣味や楽しみを見つけてみる、身体を動かすのに慣れておくなど、そういったことから始めてみるのも良いかもしれません。
そういったことを繋ぎ合わせ、デジタルデトックスがうまく続くようになれば、その先には明るい未来が待っています。
ちょっとずつ無理しない範囲で進んでいくこと、それが習慣化のためのファーストステップとなるでしょう。
おわりに
スマホというのはとても便利な媒体ですが、便利ゆえに依存に陥りやすく、気がついたときには手放せなくなっていた、というのはよく聞く話です。
そうならないためにもうまくスマホと一定の距離を置く、家族間、夫婦間のコミュニケーションを円滑にするためにも、今回お話した「デジタルデトックス」は必要な行動なんですね。
もし、いま現在夫婦間でなんとなくコミュニケーションが円滑でない、家族と一緒にいてもスマホを見てしまうなどあれば、それはデジタルデトックスのタイミングかもしれません。
温かな関係性を取り戻していくためにも、ぜひ今回お話したことを選択肢のひとつにしてみてくださいね。
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