夫に甘えるのが苦手なあなたへ向けた「頼り上手になるための夫婦コミュニケーション」のコツ

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

ひとつの家庭を築き、子育てをしたり仕事に向かったり、共通の趣味に時間を費やしたり。

 

夫と妻、そして子どもがいれば父親と母親という立場にある、夫婦という関係性。

 

長い時間苦楽をともにするわけですので、お互い風通しの良いコミュニケーションが理想ですよね。

 

ですが、妻として母親として、

 

「夫に甘えたいのに、どうしても言えない」

「全部自分でやらなきゃって思ってしまう」

 

このような気持ちが常に頭を支配してしまい、理想とはかけ離れてしまう・・・。このギャップに悩んでいる人は少なくありません。

 

とくに毒親の支配下にあった人は甘えることも頼ることもできた環境ではないので、夫婦といえどそもそも円滑なコミュニケーションは難しい部分があります。

 

ですが、しっかりと自分のことを理解しながら、なおかつ最終的には良好で穏やかなコミュニケーションを図りたい、というのも本音ではないでしょうか。

 

今回の内容ですが、

 

・夫に甘えられない理由とその心理背景

・頼り上手になることで得られる夫婦関係の変化

・今日からできる「甘える練習方法」

・コミュニケーションを円滑にするコツ

 

など、心理カウンセラーの視点からわかりやすくお話していこうと思います。

 

なぜ“夫に甘えるのが苦手”だと感じてしまうのか?

 

「本当は甘えたいのに・・・甘えられない」

 

そういった気持ちが湧きたつとき、そこにはいくつかの背景が存在しています。

 

ではいったい、どのような背景があるのか?順を追ってお話していきますね。

 

「迷惑をかけてはいけない」という思い込み

 

幼いころに親から“人に迷惑をかけてはいけない”と教え込まれてきた、刷り込まれてきた人は、無意識に「頼る=迷惑」と感じやすくなります。

 

頼るのにも礼儀がありますのでそれを欠いた行為は迷惑となりますが、普通に何かを頼むのであれば、迷惑とはなりづらいものです。

 

また、頼られることを嬉しく思う人も多いものですので、一概に迷惑とはならないと観点を切り替えることが大切ですね。

 

毒親の影響による「我慢の刷り込み」

 

毒親のもとで育った人であればわかるかと思いますが、

 

「なにかあれば我慢するのが当たり前」

「感情を出すのは良いことではない」

 

など言われ続けてきた、言われた記憶がある人も多いでしょう。

 

子どもは自分が小さければ小さいほど親の言葉というのは絶対的になりますので、その結果、大人になっても人に甘えることを我慢する、頼ることを我慢する、という心理が成立します。

 

我慢は美徳とされる部分がある反面、ストレス負荷は強くのしかかることが多いものです。

 

我慢をしないこと、我慢するのを手放すことが、円滑なコミュニケーションの潤滑油となることも多いものです。

 

 自立心の気持ちが強すぎてしまう

 

ある程度一人でできることは自分でやったほう早いものですが、2人でやったほうが早い場合もありますよね。

 

しかし、なんでも自分でこなす、いわゆる「自立心」が強いと、夫に頼むことを「自分の弱さ」と勘違いしてしまうんですね。

 

また、自立心が強すぎると夫としての見せ場が無くなり、コミュニケーションがギクシャクしてしまうことも。

 

頼むことは弱さでは決してなく、逆に頼むことで夫も安心して見せ場を作ることができると理解しておくことも必要です。

 

頼り上手になることで夫婦関係に起こる変化とは

 

これまで「頼る」ということに負い目を感じ、なぜか悪い感覚があったとしても、自分を変化させ頼ることや甘えることができれば、そのメリットは計り知れないものがあります。

 

夫婦関係において、とくに下記のような変化が生まれやすくなりますよ。

 

夫婦関係が柔らかくなる

 

世の男性の多くは妻に頼られることで「自分を信頼してくれている」と感じ、それが自信にもつながるものです。

 

なんでもかんでも頼るのはあまりよろしくはありませんが、適度に夫に頼ることで家庭の雰囲気自体も穏やかになることは多いものです。

 

夫の自己肯定感が上がる

 

先ほども述べましたが、男性は“必要とされている”と実感することで、それは自信や喜びにつながります。

 

これは、男性の潜在意識に「女性には頼って欲しい」という欲求があるから、すなわち自己肯定感が上がるからなんですね。

 

結果的には妻をもっと大事にしよう、という気持ちになる夫は多いものですよ。

 

妻の負担がグッと軽くなる

 

頼ること、甘えることができるようになると家事や育児を一人で背負う必要がなくなり、気持ちにも余裕が生まれます。

 

また、全員ではありませんが夫は頼られることに慣れてくると「他になにかやることある?」など気遣いをすることもあり、家庭内のことをこなしていけるようになります。

 

これまで自分だけで抱えてきたものが減ることで負担がグッと軽くなり、ストレスも大きく下がるでしょう。

 

夫婦の信頼関係が深まる

 

甘える、というのは夫に対しての依存ではなく、視点を変えると「あなたを信頼しています」というメッセージです。

 

夫婦間に限らず、相手を信頼するというのは絆を深め、お互い助け合いの精神が宿るものです。

 

うまく甘えることで信頼が高まり、夫婦の絆を強めるのであれば、実践するメリットは大きいと言えるでしょう。

 

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夫に甘える、頼るためのコツとは

 

これまで甘え下手、頼り下手であったのであれば、いざ甘えよう、頼ろうとしても頭ではわかっているのですが、なかなか一歩が踏み出せないかもしれませんね。

 

そういう場合はいきなり甘えたり頼ってもぎこちなくなってしまいますので、慣れていくために小さなステップを踏んでいくと良いでしょう。

 

たとえばですが、些細で小さなリクエストから始めてみると良いかもしれません。

 

お茶を入れてくれるのを要望したり、簡単な買い物をお願いしたり、子どものお風呂をお願いしたり、など。

 

「これなら苦にならないかも」というのを探し、それをできるだけリラックスしながらお願いしてみるんですね。

 

そういった小さなリクエストを積み重ねていくことで甘える、頼る、ということの経験値が溜まっていきます

 

また、 感謝を言葉にすることもちょっとしたコツであり大切なことです。

 

いくら自己肯定感が上がるとは言っても、頼みっぱなしでアクションが無いと、気持ちが萎えてしまうものです。

 

頼んだ後は「ありがとう」「助かった」など、前向きな気持ちを伝えましょう。

 

感謝を重ねることで、夫も「また協力しよう」と思いやすくなりますよ。

 

そして、頼んだことに対して完璧を求めない、という姿勢も大切です。

 

夫としても頼られたからには自分なりに完璧にやろうと思いますが、そこはどうしても視点や手順が異なるもの。

 

自分と同じ要領を求めようとすると逆にそれがストレスとなり、気持ちが萎えてしまうものです。

 

60~70点できれば良いかな、と気持ちを寛大に持つこと。夫も慣れてくれば視点や手順が変わってきますので、少し長い目で見ることもひとつのコツと言えるでしょう。

 

甘え上手、頼り上手になるためにできる工夫

 

気軽に甘えられる、頼れる関係を築くには、日常から取り入れるちょっとした工夫も大切です。

 

お願いしやすい雰囲気をつくる

 

ケンカしているときは難しいですが、できるだけ普段から笑顔や感謝の言葉を交わしておくと頼みごともスムーズになり、夫も受け入れやすくなります。

 

良いタイミングを見計らう

 

夫が仕事で疲れて帰ってきた直後は、どちらかというとゆっくりしたい、リラックスしたいという気持ちが強くなるものです。

 

仕事の無い休日や、食後でお腹が満たされゆったりしているときなど気持ちは穏やかになりますので、そんなときに頼んでみるのが良いでしょう。

 

相手の得意分野を理解し、それを利用する

 

夫が得意なことや好きなこと、まんざらでもないことを理解しておき、そこにあえてお願いすると夫も受け入れやすくなります。

 

普段から得意なことなど観察しておき、ここぞというときに頼んでみると良いですね。

 

おわりに

 

甘え上手、頼り上手というのはひとつのスキルであり、それは決して険しく難しいものではありません。

 

毒親育ちという弊害はあるにせよ、慣れと経験で自分に変化を起こさせることは十分に可能です。

 

自分を楽にするため、夫婦間の円滑なコミュニケーションのため、ぜひ今回のお話を参考にしてみてくださいね。

 

 

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