「理想の夫婦像」に縛られていませんか?”いい加減”が夫婦関係を楽にする

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

世間的にみる「理想の夫婦像」ってありますよね。

 

関係性も良好で、子どもとも仲睦まじく、週末はカフェデート、家の中は明るく笑顔が多く溢れている、など。

 

ですが、現実は、

 

「もっと理解し合える夫婦でいたいのに、なんでこんなにイライラしてしまうんだろう・・・」

「SNSで見る素敵な夫婦と比べて、うちって全然ダメな気がする」

「完璧な妻・母親でいなきゃいけないのに、毎日がしんどい」

 

など、「理想の夫婦像」から離れており、イライラやしんどさを多く感じてしまったり。

 

「理想の夫婦像」は一見素敵ですが、そこにこだわってしまうと逆にギクシャクしてしまい、苦しくなってしまうことは多々あります。

 

今回は、なぜ私たちが理想の夫婦像に縛られてしまうのか?その心理的な背景から「いい加減」という考え方で夫婦関係を楽にする方法、さらには心理学を応用した具体的な実践法まで、詳しくお話していこうと思います。

 

現代夫婦が抱える「理想の夫婦像」という無意識のプレッシャーとは

 

現代の夫婦、比較的多い人が「理想の夫婦像」に縛られてしまう背景には、いくつかの社会的要因が存在しています。

 

まず、SNSや雑誌で目にする「完璧な夫婦」の影響がありますよね。

 

幸せそうな家族写真や、お洒落なカフェでデートしている夫婦の投稿を見ると「私たちもこうでなければ」と無意識に比較してしまいがちです。

 

しかし、これら多くの場合、日常のほんの一部を切り取ったものに過ぎないんですね。

 

そこに意識をフォーカスし過ぎてしまうと理想と現実のギャップに苦しくなり、トーンダウンしてしまいます。

 

次に、周囲からの期待や社会的な「あるべき姿」のプレッシャーも大きな要因と言えるでしょう。

 

「夫婦は常に仲良くあるべき」

「子どもの前では夫婦喧嘩をしてはいけない」

「良い母親・良い妻でいなければ」

 

というような固定観念が渦巻き、知らず知らずのうちに私たちを縛っています。

 

特に子育て中の夫婦は「良い親・良い夫婦」への強迫観念を持ちやすくなります。

 

子どもにとって理想的な家庭環境を作ろうとするあまり、自分たちへのハードルを上げすぎてしまうんですね。

 

完璧を目指すことで生まれるストレスは、実際には夫婦関係にマイナスの影響を与えることは少なくありません。

 

お互いに「もっとこうしてほしい」「なんでわかってくれないの」という不満が積み重なってしまい、結果的にはかえってすれ違いが生まれてしまいます。

 

「完璧な夫婦」を目指すことで起こる夫婦関係の悪循環とは

 

理想の夫婦像を追い求めすぎると、様々な悪循環が生まれてしまうことはよく示唆されています。

 

最も大きな問題としては、

 

“お互いへの期待値が高くなりすぎること”です。

 

「夫なら当然これくらいはしてくれるはず」

「妻ならもっと理解してくれるべき」

 

という思い込みが強くなると、相手が期待通りに動かなかったときの失望も大きくなり、期待値はどんどん下がっていってしまいます。

 

そして、相手の欠点ばかりが目につくようになってしまうんですね。

 

以前なら「ありがたいな」と思えていた小さな気遣いも、当たり前になってしまい、感謝の気持ちが薄れてしまう、ということが起こります。

 

特に、もし子育て中であれば疲れもピークに達しているため、完璧主義の傾向と相乗効果を起こしてしまい、夫婦関係はより一層ギクシャクすることは多々あります。

 

心に余裕が無いと相手の行動に対してイライラや不満ばかり募るようになり、より相手への要求も厳しくなってしまいます。

 

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夫婦関係が楽になる「いい加減」の取り入れかた

 

ここまで完璧を求めるあまり心に起こる無意識のプレッシャー、悪循環についてお話してきました。

 

良好な夫婦関係になるため、重要となるのが「いい加減」という考えかたなんですね。

 

「いい加減」というと“適当や無責任”というイメージを持ってしまうかもしれませんが、実は「良い加減」という意味合いもあります。

 

ここで、発想の転換をしてみましょう。

 

完璧でない自分と相手を受け入れることは、決して諦めや妥協ではありません。

 

むしろ、お互いの人間らしさを認め合う、温かい関係性の始まりと言えるものです。

 

具体的にですが、家事分担や子育てにおいて「60点主義」を取り入れてみることをおすすめします。

 

全てを100点でこなそうとするのではなく、60点でも「今日もよく頑張ったなぁ」と自分と相手を認めてあげるんですね。

 

洗濯物が完璧に畳めていなくても、お皿が完璧に洗えていなくても、子どもが泣き止まなくても、それで十分と考えてみることです。

 

大切なことは、お互いの「頑張りすぎ」を労わり合うことと言えるでしょう。

 

心理学を応用した夫婦の「思い込み」を手放す方法とは

 

心理学の視点を応用することで、より効果的に夫婦関係を改善することは可能です。

 

心理学用語に「認知の歪み」というものがあります。まずはそれを見直してみましょう。

 

驚くかもしれませんが、私たちは無意識のうちに相手の行動を悪い方に解釈してしまう「心のフィルター」を持っています。

 

たとえばちょっと極論ですが、夫が帰ってきて無口だったとき「私自身に興味がないんだ」と思い込んでしまうことがあります。

 

しかし、実際は単純に仕事で疲れており、口を開きたくないだけかもしれません。

 

「また○○してくれない」という気持ちや考えを「今回はたまたま」に転換してみると、心がちょっとずつ軽くなります。

 

次に「ミラーリング効果」というものを活用してみましょう。

 

ミラーリングとはそのまま「鏡」とうような意味で、相手の感情や態度を無意識に合わせることで安心感が生まれる、という心理的効果です。

 

夫がイライラしている、不機嫌なときにはまずは相手の気持ちに寄り添い、同じテンションで話を聞いてから、徐々に穏やかな雰囲気に導いていくのが良いですね。

 

導いていくことで、いつの間にか夫の不機嫌も晴れ、コミュニケーションがとりやすくなります。

 

おわりに

 

今回は「理想の夫婦像」に縛られることの弊害、そして「いい加減」な関係性の大切さについてお話ししてきました。

 

完璧な夫婦というのは、実はこの世には存在していないんですね。

 

大切なことは、完璧でない自分たちを受け入れ、お互いの努力や思いやりを認め合うことなんですよね。

 

「いい加減」を取り入れ、理想の夫婦像から解放されることで、もっと自然体で温かい関係を築くことができるでしょう。

 

さっそく今日からできる範囲で取り入れてみてくださいね。

 

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