家事や育児の分担を解決する、不満を溜めないための方法とは?

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

夫婦関係やパートナーシップに悩みはつきもの。ただ、そのような悩みでも各ご家庭によって内容も変わります。

 

たとえばですが、

 

「どうして私ばかり家事や育児をしなくちゃいけないの?」

 

なんて、家事や育児の負担について思わずイライラしてしまうことはありませんか?

 

本来、夫婦は協力し合うことでより良い家庭環境が育まれていくもの。

 

ですが、気がつけば家事も育児も自分ばかりが負担していて、相手はのんびりしている・・・。そんな状況が続くと、だんだんと不満が募り、イライラが増してしまいますよね。

 

「手伝ってほしいけど、伝え方が難しい」

「何度言っても、全然変わってくれない・・・」

「なんで率先してやってくれないのかしら」

 

そんなふうに感じてしまうこともあるかもしれません。

 

実は、家事や育児の負担が偏る背景には、夫婦間の価値観の違いや無意識の習慣が関係していることが多いものです。

 

今回は、家事・育児の分担に悩む方に向けて、心理的な視点を交えながら、上手にパートナーと協力するための方法をお伝えしていきますね。

 

家事・育児の分担が偏ってしまう理由とは?

 

家事や育児の負担が片方に偏ってしまうのには、いくつかの理由があります。

 

多くの場合、それは単なる「怠け」ではなく、無意識の習慣や価値観の違いから生じているんですね。

 

まず一つ目の理由としては家庭環境の影響があげられます。

 

幼少期より育ってきた家庭での役割分担が、そのまま無意識に反映されることがよくあります。

 

たとえば、夫の家庭では母親がすべての家事を担っていた場合、

 

「家事は女性がやるもの」

 

という価値観、個人的な解釈が根付いていることは良くあるものです。

 

そして次にただ気づいていないだけというケースもよく見受けられます。

 

パートナーが家事の大変さを理解しておらず「頼まれないとやらない」という状態になってしまうことも。

 

本人に悪気はなくても、結果として負担が一方に偏ってしまうんですね。

 

そしてお願いしづらい雰囲気というのも大きく影響してしまいます。

 

「こんなこと頼んでいいのかな・・・?」

 

と遠慮してしまったり、過去に頼んでも適当に流された経験があると「結局自分でやったほうが早い!」と思ってしまうことも。

 

こうした理由が積み重なることで家事や育児の負担が偏ってしまい、不満が募ってしまうんですね。

 

ではいったい、どうすれば負担を公平にできるのでしょうか?次からは具体的な解決策をお話ししていきますね。

 

家事・育児の負担が偏ることで起こる問題

 

家事や育児の負担が一方に偏ってしまうと、さまざまな問題が生じます。

 

ただ単に「忙しい」「大変」だけでは済まされない影響が家庭全体に広がってしまうんですね。

 

まず1つ目の問題として「ストレスの増大」が考えられます。

 

毎日やるべきことが山積み、休む時間もないとなると、心身ともに疲れ切ってしまいます。

 

特に、家事や育児は「終わり」がないもの。どれだけ頑張ってもまた次の仕事が待っている状況が続くと、気持ちが追い詰められ、イライラが増してしまいます。

 

次に2つ目として「夫婦関係の悪化」も大きな問題と言えるでしょう。

 

「どうして私ばかりこんなに大変なの?」

 

という不満が募ると、パートナーに対して苛立ちを感じることが段々と増えてしまいます。

 

最初は小さな不満でも、積もり積もるとちょっとした言い合いが増え、やがて大きなケンカに発展することも。

 

お互いの気持ちを理解し合えないまま放置すると、関係そのものが冷え込んでしまうこともあるんですね。

 

そして最後に、忘れてはいけないのが「子どもへの影響」です。

 

親が常にイライラしていたり、夫婦の間で言い争いが増えたりすると、子どもはそれを敏感に感じ取ります。

 

小さいうちから親のピリピリした空気の中で育つと、子ども自身も不安を感じやすくなり、精神的な負担を抱えてしまうことがあるんですね。

 

このように、家事や育児の負担が一方に偏ることは単なる「大変さ」の問題ではなく、家庭全体の関係性にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

 

では、どうすればこの負担を軽減し、より良い家庭環境を築いていけるのでしょうか?

 

次からは具体的な解決策をお伝えしていきましょう。

 

家事・育児の負担を減らすための具体的な対策について

 

家事や育児の負担を減らすためには、パートナーとの協力が欠かせません。

 

ですが、「もっと手伝ってほしい」と思っても、なかなかうまく伝わらないこともありますよね。

 

そこで、負担を減らすための具体的な方法をいくつかご紹介していきましょう。

 

まずは「見える化する(家事リストの作成)」という方法です。

 

家事はやることが意外と多く、それらが見えにくいという特徴があります。

 

「洗濯をする」といっても、洗う・干す・たたむ・しまうと細かい作業が含まれていますよね。

 

そこで家事のリストを作って可視化すると、パートナーも「こんなにやることがあるのか」と気づきやすくなります。

 

次に「役割を明確に決める(ルール作り)」という方法です。

 

「手伝って」と漠然とお願いするよりも、

 

「朝のゴミ出しをお願い」

「お風呂掃除は交代制にしよう」

「食事のあとは食器を片付けて」

 

など、具体的に分担を決めるとスムーズです。

 

役割がはっきりわかり、お互い納得することで「やる・やらない」といったモヤモヤも解消されるでしょう。

 

また、「お願いの仕方を工夫する」ということも大切です。

 

「もっと手伝ってよ!」

 

と言われると、相手も責められているように感じてしまい、関係性がギクシャクすることがあります。

 

「〇〇をお願いできる?」と具体的に頼むと、相手も協力しやすくなります。

 

そして、「家事の優先順位を決める」ということも大切なポイントです。

 

完璧を求めすぎると、どうしても負担が増えてしまいます。

 

「今日は掃除機をかけなくてもいいかな」

「洗濯物は明日に回そう」

「食事も一品減らしてもいいよね」

 

など、無理なく回せるように調整するのも賢いやりかたと言えるでしょう。

 

もうひとつ、「第三者の力を借りる」ということも考えてみましょう。

 

宅配サービスや家事代行を活用してみる、実家にサポートをお願いしたりするのも立派な選択肢です。

 

「自分たちだけでやらなきゃ」

 

と抱え込まず、使えるものはどんどん活用して負担を軽くしていくもの良い方法ですよ。

 

無理をしすぎず、夫婦で協力しながら少しずつバランスを取っていくことが、長く続けられるコツですね。

 

家事や育児の分担がうまくいくと、夫婦関係もより良いものになります。

 

お互いの負担が軽くなれば心に余裕が生まれ、感謝の気持ちも伝えやすくなりますよね。

 

「私ばっかり…」という不満が減り、「一緒に頑張っている」と思える関係は、とても心強いものです。

 

とはいえ、急に完璧な分担を目指す必要はありません。まずは、できるところから少しずつ工夫してみることが大切です。上記でお話した、

 

「家事リストを作ってみる」

「お願いの仕方を変えてみる」

 

など、無理のない範囲で試してみましょう。

 

夫婦で協力しながら、より快適な家庭環境を作っていくことは、子どもにとっても良い影響を与えます。

 

親が穏やかでいられると、それだけ自然と家庭の雰囲気も温かくなりますよね。

 

大切なのは「一人で抱え込まないこと」。

 

時には周りのサポートを借りる、パートナーとじっくり話し合ったりしながら、少しずつバランスを取っていきましょう。

 

終わりに

 

今回は、家事・育児について不満を溜めない方法などをお話しましたが、いかがでしたか?

 

いまの時代は夫婦共働きは当たり前であり、いかに家事や育児を分担していくかが風通しの良い家族環境につながります。

 

ストレスや不満を溜めないよう、ぜひ今回のお話を参考にしてみてくださいね。

 

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