毒親から日常茶飯事の暴力で消えないトラウマを乗り越えるには

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

幼少期、毒親からの日常的な暴力を受けた人、あえて公言しない人を含めても比較的多いものです。

 

それは叩かれる、怒鳴られる、物を投げられる、など身体的なものばかりではなく、大声や罵声など、精神的に受けるダメージもあるでしょう。

 

大人になったいまはもう、安全なはずなのですが、

 

・誰かの大きな声に身体が固まってしまう

・人の顔色を気にするのがクセになっている

・強い口調でなにか言われると胸が痛くなり涙がこみ上げてくる

 

など、子どもの頃の過去がいま現在に入り込んできてしまい、苦しい思いをしているかもしれませんね。

 

それはいわゆる“トラウマ”と呼ばれるもの。

 

大人になると、仕事やプライベート、夫婦関係、人間関係など、抱えることが多くなります。

 

そんなとき、そのトラウマによって歪みが生まれ、生きづらさに蝕まれてしまうのは避けたいところですよね。

 

今回のお話は、毒親からの暴力により生まれたトラウマが、大人の人間関係にどのような影響を与えるのか?そして、どうすれば少しずつ乗り越えていけるのか?その部分をお話していきましょう。

 

幼少期に毒親から受けた暴力がこころに残すもの

 

子どもにとって親は「世界そのもの」であり、絶対的な存在ですよね。

 

しかし、そのような存在から日常的に暴力を受ける、そうなるとこころのなかにどのようなことが生まれてしまうのでしょうか。

 

それは多くの場合、子どもは「親が悪い」のではなく「暴力を受ける自分が悪い」と思い込みます。

 

・わたしがいい子じゃないから叩かれる

・わたしが黙っていれば怒られない

・わたしが我慢すれば丸く収まる

 

こうして“自分を消す”ことをおこない、子どもの頃は生き延びてきたと言えるでしょう。

 

しかし、戦略は大人になってもなお、無意識に続きます。

 

・夫の機嫌が悪いと極端に不安になる

・職場で注意されると頭が真っ白になる

・本当は嫌なのに「大丈夫」と言ってしまう

 

いまはもう必要のない生き延びるための戦略。ですが、深くこころの根付いたものはなかなか解消にいたらないものです。

 

なぜ?毒親からのトラウマが人間関係に影響を及ぼすのか

 

トラウマは“記憶”というのももちろんですが、それよりも大きく“身体の反応”として残ります。

 

怒鳴り声を聞いた瞬間、心臓がドキッとしてその場に凍り付く。

 

強い口調を向けられると、言葉が詰まってしまい出なくなる。

 

頭のなかでは「もう大人だ」「ここは安全だ」とわかっていても、身体が先に反応してしまう。

 

その結果として、嫌われないよう無理をしたり、頼まれると断れなかったり、本音を言えなかったりなど、

 

「他人軸の生きかた」

 

へと自分を寄せていってしまいます。

 

とくに、もしあなたがお母さんだったとしたら。妻であり、働く女性でもあるなら、日々たくさんの役割を抱えているでしょう。

 

夫に何かしら強い言いかたをされただけでも、必要以上に傷ついてしまうことがあるかもしれません。

 

それはある意味“未来への警戒”とも呼べるもの。

 

「またあの頃のようになるかもしれない・・・」とこころが警戒していると言えるかもしれません。

 

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消えない毒親からのトラウマをゆるめるために

 

トラウマとは厄介なもので、一旦こころにこびりついてしまうとフラッシュバックなどを起こすことがあり、定着しやすくなります。

 

そうなると踏ん張ってなんとか消したい、解消したい、と考えるものですが、簡単にはうまくいかないことが多いものです。

 

そこで、少し視点を変え、「消す」と考えるのではなく「ゆるめていく」と考えてみる。

 

今日からできることを、いくつかお伝えしますね。

 

過敏に反応してしまう自分を責めない

 

まず大切なことは、また怖がってしまった、など自分を否定しないこと。

 

「私のこころはまだ傷ついているんだね」

 

と、やさしく認めることが、こころをゆるめることにつながります。

 

いまは安全に生きていると身体に教える

 

深くゆっくりとした呼吸をする。呼吸を意識しながら身体の力を抜く、温かい飲み物をゆっくり飲む、など。

 

忙しい毎日だとは思いますが、その中でもほんの5分だけでもおこなってみる。

 

身体に「今は大丈夫」と教えていくこと。それが続いていくと身体の観点が変わり、少しずつ過去と現在が分かれていきます。

 

自分のなかの主張を大切にしていく

 

いきなり大きく変わるのは難しいものですが、無理なくちょっとずつの変化であれば目指しやすくなります。

 

たとえば、夜の食事の献立を出来あいのお惣菜にする、その言いかたは少し悲しいと伝えてみる、無理な誘いをやんわり断る、など。

 

自分の主張に対して最初は罪悪感が湧いてくるかもしれません。

 

ですが、それは我慢するのが当たり前だった頃の感覚が顔を出そうとしているだけ。

 

ちょっとずつ自分のなかにある自己主張を重ねていくことで、自分のなかに少しずつ自分軸が育っていきます。

 

おわりに

 

幼少期に受けた様々な暴力、それは決して小さなできごとではありません。

 

当たり前のように日常茶飯事だったからこそ、心の奥に深く残っています。

 

ですがもう、いまは自分で選び、自分を守り、自分を大切にできる行動ができる大人です。

 

トラウマを消すことにフォーカスせず、ゆるめていくことをまず考えてみる。

 

そこから本当の回復が促されていくでしょう。

 

 

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