心が壊れてしまう・・・毒親育ちと「抑うつ神経症」の関係とは?

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

「なぜか理由はわからないけれど、心がずっと重い・・・」

「なんだか生きづらいなぁと感じてしまう」

 

自分では毎日普通に生きているだけなのに、なぜかこんなふうに苦しさを感じてしまう・・・・

 

「毒親育ち」の人であれば、このような気持ちを抱えやすいかもしれません。

 

ですが、もしかしたらいま感じている気分は、心が壊れてしまう前の状態、

 

“抑うつ神経症”

 

である可能性があります。

 

長い間自分の感情を抑え、周りの期待に応えようとしたきた心は知らぬ間に限界に達していて、壊れてしまう手前まできているかもしれません。

 

“抑うつ神経症”はこころの病のひとつであり、これに本格的に陥ってしまうと場合によっては日常生活そのものが平穏に過ごせなくなる可能性も否定できません。

 

今回は、そのような“抑うつ神経症”に陥ってしまう心理と陥る前にできること、そして心理カウンセラーの視点から回復への道を歩くために必要なことをお話していきましょう。

 

毒親育ちが心に残す“見えない傷”とは

 

毒親育ちの人が抱える苦しさ・・・・それは、目に見える傷では決してありません。

 

そのため自分でも気がつきにくく、

 

「別に大したことではない」

「それはもう過去の話だ」

 

など、無理にフタをしてしまいがちなんですね。

 

幼少期に受けた親からの否定や支配、過干渉といった関わりは、心の深い部分に確実に影響を残しています。

 

本来、子どもは安心して甘えて自分の気持ちを素直に表現することで心を育てていきます。

 

ところが、毒親のもとではそれが叶うことは限りなく少なく、わがままを言ってはいけない、親の機嫌を優先しなければならない、といったことを学んでしまいます。

 

その結果として大人になってからも常に緊張が抜けず、人の顔色をうかがい、自分の本音が分からなくなってしまう、ということが起こってしますんですね。

 

いろいろがんばっているのに満たされない、休むことに罪悪感を覚えてしまう、など。

 

そのような感覚は、私のこれまでの経験からも毒親育ちの人にとても多く見られます。

 

これらすべては性格の問題と片付けることはでません。“生き延びるために身につけた心の防衛反応”と言えるでしょう。

 

抑うつ神経症とは?うつ病との違いと毒親育ちとの関係

 

抑うつ神経症とは、強い落ち込みや無気力感が続いているにもかかわらず、

 

“日常生活は何とかこなせてしまう状態”

 

を指します。

 

仕事や家事、人付き合いはできてしまうため周囲からは「大丈夫そう」と見えやすいものです。

 

そして自分自身も「甘えているだけではないか」と苦しさを抱え込んでしまいがちなんですね。

 

一般的なうつ病のように動けなくなるほどではないものの、心のエネルギーは常に枯渇しており、慢性的な疲労感や自己否定感がつきまといます。

 

毒親育ちの人に抑うつ神経症が多い背景には、長年にわたって感情を抑え続けてきた経験があると言えるでしょう。

 

親の機嫌を損ねないよう、自分の悲しみや怒りを飲み込みながら、

 

「がんばる子」

「問題を起こさない子」

「親の言いつけを守る子」

 

でいることが生き延びる術だったんですね。

 

その習慣は大人になったからといって無くなるものではありません。

 

つらくても助けを求められず、限界を超えても無理をしてしまう・・・それが抑うつ神経症の苦しさです。

 

これは怠けでも弱さでもなく“環境によって作られた心の状態”だと理解することが重要です。

 

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自己肯定感の低さが苦しさを長引かせる理由

 

毒親育ちの方が抱えやすい大きな課題のひとつが“自己肯定感の低さ”と言えます。

 

自己肯定感とは、成果や評価に関係なく「自分はここにいていい」と感じられる感覚のことであり、自分の存在そのものを認める行為です。

 

しかし、毒親のもとで育つとこの「自己肯定感」が育ちにくくなってしまいます。

 

毒親からは褒められるよりも否定されることが多く、親の期待に応えられた時だけ価値を認められるのでは、

 

「役に立たなければ愛されない」

 

という思い込みが心に根づいてしまうのは当然と言えるでしょう。

 

その結果として、大人になっても自分に厳しく少しの失敗で強く落ち込みやすくなる、といったことが生じます。

 

抑うつ神経症の状態にあると気力が湧かない自分をさらに責めてしまい、自己否定を重ねてしまうことが多々あります。

 

この自己肯定感の低さそのものが回復を妨げる大きな要因となるんですね。

 

ここでまず必要なことは、前向きになることでもがんばり直すことでもありません。

 

苦しい自分を否定せずに「そう感じてしまう理由があった」と認めてあげる、それが悪循環を断ち切る大切な一歩になります。

 

今日から可能な“心を少しずつ回復させるため”のヒント

 

心の傷が根深ければ根深いほど回復への道のりは遠くなり、進みづらいと言えるでしょう。

 

心を少しずつ回復させるため、まず大切なのは“無理にポジティブになろうとしないこと”です。

 

たとえ落ち込む日があっても、それは心が休息を求めているサインだと割り切る気持ちが必要です。

 

次に意識してほしいのは、親から刷り込まれた価値観といまの自分の気持ちを切り分けることです。

 

「もっと頑張らないと」

「弱音を吐いてはダメ」

 

といった声がフッと浮かんだとき、それが本当に自分の本音なのか?それとも過去の記憶の影響なのか?

 

自分の内面に目を向け、落ち着いて見つめてみましょう。

 

感情を吐き出すことも大切なので、感情を抑え込まず、言葉にしていく習慣も回復を助けます。

 

たとえば日記に書いたり信頼できる人に話してみるなど、いまできるだけの小さな表現で構いません。

 

そして何より自分ひとりで抱え込まないことが重要です。

 

長年積み重ねてきた心の傷は、第三者の視点を通すことでキレイに整理できる場合は多々あります。

 

プロのカウンセラーのカウンセリングを受ける、それは心を守るための大きな選択肢のひとつです。

 

・無理にポジティブにならない

・自分の本音か?過去の記憶か?切り分ける

・感情を抑え込まず言葉にして吐き出していく

・カウンセリングという選択肢

 

心を穏やかにしっかりと回復させるため、上記の4つを念頭に置いてみてくださいね。

 

まとめ

 

毒親との環境、それが長ければ長いほど心が疲弊するのは当然であり、その結果として抑うつ神経症や自己肯定感の低さが現れるのも無理はありません。

 

なんだかつらかったり気持ちが苦しくなったとき、今回お話した内容を思い出し、心に留めてほしいなと思います。

 

心の回復まである程度の時間が必要になるかもしれませんが、ぶれない一歩一歩が確実に回復への道を辿っていきますので。

 

 

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