こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
毒親育ちの人に多く見受けられがちな現象に、
「自己否定」
があります。
なにかをミスってしまったり、どうにもうまくできないことがあると、ふと、
「どうせ私なんて・・・・」
「うまくできない私が悪いんだ・・・」
なんて、心の声に支配されてしまうことがあるかもしれませんね。
そのような心の声に支配されてしまうと生きづらさが顕著になり、ずーんと気持ちが落ちてしまうでしょう。
ですが、この「自己否定」という現象、いわば心のクセのようなものであり、自己否定に陥ってしまう根本を見つめ直す、胸に引っかかっている毒親からの呪縛を解くことで、驚くほど心が軽くなることは多々あります。
「自己否定」のループから、「自己肯定」の新しいループへ。
いまのあなたが目指すべきもの、それは心の整えかたと行動習慣に変化を起こすことで「自己否定」からの脱却を図ることかもしれません。
今回のお話は、自己否定が生まれる根本原因から忙しい毎日の中でも実践できる感情のデトックス習慣、そして自分軸を確立するためのステップについてお伝えしていきますね。
目次
どうして私ばかり?毒親育ちの自己否定ループにハマってしまう本当の理由
過去に何度かお話していますが、毒親育ちの人の大多数が“感情の抑圧”“完璧主義”というものを刷り込まれています。
毒親が子どもをコントロールしやすいように様々なことを刷り込むのですから、親に逆らうことができない子どもは容易にインストールされてしまいますよね。
毒親により様々なことがインストールされると最終的には本当の自分を表現することができなくなり、自己否定につながるネガティブな感情を溜め込むようになってしまいます。
毒親からの呪縛は強いので、いつしか「もっと頑張れる」「完璧にやらないと意味がない」など、自分を追い込んでしまうことも少なくないでしょう。
しかし、本来人間にはキャパシティがあります。頑張りにも限度がありますし、どのようなことでも完璧にこなせることはまずありません。
これ以上頑張れない、完璧にこなせないなど、壁にぶち当たったとき自分を責め続けてしまう、なんてことも日常茶飯事ではありませんか?
毒親によって心のクセとして形成されたもの、そのひとつは“他人軸で生きる”とも言えるべきものです。
心の奥底では「もう頑張りたくない」「これ以上完璧にはできない」とサインが出ているはずですが、それを無視して、
“さらに頑張らなくては”
“まだまだ完璧にできる”
と進んでいくこと、それはまさに他人軸で生きている証と考えられます。
ここで大切なことは、心の奥底のサインに耳を傾けること、そして他人軸ではなく自分軸を取り戻すことに他ならないんですね。
自己否定を断ち切るために今日からできる具体的な3つの方法
普段の自分を形成しているもの、それは日常的にくり返される自分だけの「習慣」です。
その習慣がポジティブなものであれネガティブなものであれ、くり返されていくことでいつしかそれが身体の一部となり、あなたのひとつのキャラとして定着していきます。
ここからは、心と身体が安らぐ、精神を安定させていくための今日からできる「習慣化」についてお話していきましょう。
自己否定の言葉をプラスに転じていく
もし、いまあなたが心のどこかで自己否定の口ぐせをしているのであれば・・・それは今日限りで終わりにしましょう。
自己否定の口ぐせとは、
「私はなんてダメなんだろう・・・」
「私なんてどうせ・・・」
「もう本当に、私がすべて悪い」
などなど。
このような口ぐせに思い当たることがあれば、それは日常的な習慣となっている可能性があります。
まず、自己否定を断ち切るためにできることの一つ目は、
“普段からの言葉を変える”
ということ。
先ほどの口ぐせをしているようであれば、それを肯定的な言葉に置き換えてみる、ちょっとプラスしてみるだけです。
「ダメなときもあるけど、もちろん良いときもあるよね」
「私は私、他は他。比較はしなくてOK」
「今日はミスしてしまったけど、明日はしっかりと挽回しよう!」
など、ネガティブに陥りそうな言葉をあえてプラスに転じ、気持ちを整えていく。
最初はちょっと難しく感じたり、なんだか恥ずかしい気持ちが湧くかもしれませんが、続けていくことでひとつの習慣となりますよ。
感情を認めそのまま受け入れていく
そして二つ目として、
“感じた感情をあえて否定しない”
ということです。
感情というのはある意味生ものですので、否定すればするほど大きくなりますし、肯定すればするほど小さくなっていくという特徴があります。
ですので、もし「腹が立った!」「なんだか悲しい」「ミスしないよう監視されているみたいで怖い」など、ネガティブな感情が湧き上がったら、それをそのまま感じ尽くしてしまいましょう。
「あーもう!腹が立つ!でも私は腹が立ってもいいんだ!」
「ちょっと悲しいなぁ・・・でも、悲しくってもいいよね」
「なんだか怖い・・・私は怖くてもちろん良い」
というように、そっくりそのまま感情を認めてしまいます。
不思議なもので、否定せず肯定をくり返していくとだんだんと気持ちが和らぎ、ゆっくり落ち着いてきますので。
人間は感情の生き物。感情のコントロールを知ることで、生きやすさが変わりますよ。
呼吸を整え心身を活性化させる
先ほどの感情をそうですが、ここでお話する「呼吸」というのも人間にとってなくてはならないものです。
そして、呼吸の仕方を変えてみることで心身が活性化されたり、精神が安定したりと良いことが多いんですね。
人は嫌な気持ちになったり、嫌なことが頭から離れないと自然と呼吸が浅く短くなるものです。
呼吸が浅くて短いと脳を含めて身体全体に酸素が行き渡らず、ちょっとした酸素欠乏状態となり、思考もトーンダウンしやすくなります。
そこで、呼吸が浅くて短いと感じたら、下記の呼吸法を試してみるのをおすすめします。
1、姿勢をまっすぐにして胸を張り気味にし、肺にある酸素をすべて吐き出すつもりで口から息を吐き出す
2、息を吐き出したら今度は鼻からゆっくりと6秒ほどかけて吸い込み、一旦2秒ほど息を止める
3、2秒経ったら今度は口から8秒ほどかけて肺にある酸素をすべて吐き出す
4、2~3を5回から10回程度くり返す
これはカウンセリングでもお伝えしているちょっとした呼吸法なのですが、習慣にすることで気分が変わり、思考もプラスに転じやすくなりますので。
この呼吸法のポイントは、
・姿勢をできるだけまっすぐにして、身体全体に酸素が行き届くようにする
・息を吸い込むより吐き出す時間を長くする
・2秒間あえて息を止めることで吸い込んだ酸素が隅々まで行き渡る
となっています。
普段から呼吸が浅くて短い人は、最初はちょっとやりづらく感じるかもしれません。
ですが、身体を活性化させる呼吸法を身に付けることで心身ともに整えられ、感情も思考もポジティブに切り替えやすくなりますよ。
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自分軸を確立させるために本当に重要なこととは?
最初にほうに少しお話しましたが、毒親育ちの人はどうしても自分軸ではなく他人軸で生きることに慣れています。
毒親育ちの呪縛から抜け出し、自己否定を断ち切り自分の足で歩いていくため、本当に重要なことは、
“毒親の支配に自分を乗っ取られない”
という強い決意であり、そしてそれが自分軸の確立へとつながっていきます。
毒親からの呪縛によって「あなたはなんてダメな子なの」「もっとしっかりしなさい!」などが心のなかで反芻していることもあるでしょう。
しかし、それはあくまで毒親の思考・感情であり、あなた自身の思考・感情ではないとしっかり理解していくことです。
いわば毒親の考えや気持ちをぶつけられているだけ、それを受け入れて自分のものにしていく必要は一切ないということなんですね。
これからも思考や感情が自己否定というネガティブに陥る瞬間があるかもしれません。
そんなときは、
「これはあくまで毒親からの呪縛であり、私自信は関係のないことだ」
と強く割り切ってしまいましょう。
この割り切る力さえも習慣化させることができれば、もっともっと気持ちと身体が楽になっていきますので。
長年、毒親からの呪縛にかかっていた人は簡単には割り切ることはできないかもしれませんが、それでもあえて習慣にしてみる。
私は私であると自分軸を確立させていくためには、とても大切なことなんですね。
この考えかた、割り切りかたが腑に落ちていくまで時間がかかるかもしれませんが、今日から実践してみて損はないと言えるでしょう。
おわりに
小さな子どもにとって親という存在は絶対的であり、機嫌を損ねてしまったらある意味生死に関わる問題と感じてしまうでしょう。
ですが、いまのあなたはそれでもしっかりとこれまで生きてきた、立派な大人です。
もう、毒親の呪縛にはまり続ける必要は一切ありませんので。
今回お話した内容をぜひ参考にしていただき、今日からできそうなことをちょっとずつ試してみてくださいね。
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