こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
朝起きたとき、なんとなく重い気持ちになったり、日常の小さなことでも「なんだか憂鬱だな・・・」と感じることはありませんか?
家事や育児、仕事があればそれも忙しく、毎日本当に大変なのにいつも心の奥底に漠然とした憂鬱感が漂っている。
もしかしたら、そんな状態に悩んでいる人も多いのかもしれません。
特に毒親の元で育った人は、この慢性的な憂鬱感に長年苦しめられることが少なくないんですね。
今回は、なぜ毒親育ちの人が慢性的な抑うつ状態、憂鬱感に陥りやすいのか?その深い関係性と日常でできる改善のヒントについてお話していきましょう。
目次
毒親育ちが抱えやすい「慢性的な憂鬱感」の正体とは
毒親育ちの人が感じる憂鬱感、それは一般的なストレスによる一時的な気分の落ち込みとは少し性質が違います。
「いつもなんとなく何かが重いような・・・」
「なんとなく生きづらい気がする」
というような、はっきりとした原因が分からず、それでいてずっとそのような状態が続いてしまう、というものです。
たとえばですが、家事をしているときや子どもと遊んでいるとき、夫と話しているとき、など。
本来なら家庭における幸せを感じられる瞬間となりますよね。それなのになぜか心の奥底では、
「私はこれでいいのだろうか」
「何か足りないのではないか」
といった、ある意味“自己否定的な感情”がちらついてしまうことも少なくありません。
この慢性的な憂鬱感の正体、それは幼少期から蓄積され続けた“自分には価値がない”“自分は愛される訳がない”といった深い悲しい思い込みによるものです。
毒親からの否定的な言葉や態度は、子どもの心に“自分は十分な人間ではない”という根深い罪悪感を植え付けてしまいます。
そして、その感覚は大人になったいまでも日常のあらゆる場面で顔を出し、漠然とした憂鬱感として苦しめてしまうんですね。
幼少期の体験が大人になった今も心に与え続ける影響
毒親育ちの人の心の中には、幼い頃から聞かされ続けた否定的なメッセージが深く刻みこまれています。
そのような否定的な言葉は、子どもの心に“自分が存在すること自体が迷惑なのだ”という思い込みを作り上げていってしまいます。
そして、この思い込みは大人になっても消えることなく、日常の様々な場面で憂鬱感の引き金となってしまうんですね。
普段の生活のなかで、たまたま仕事のストレスで夫が少し八つ当たりをしてきたときなど。
健全な環境で育った人なら「夫が疲れているだけ」と客観視できるかもしれません。
ですが、毒親育ちの場合はやっぱり私が悪い、私がもっとしっかりしていれば、など、自分を責めてしまいがちです。
八つ当たりなど、本来は相手の問題ですよね。しかし、それさえも自分のせいだと感じてしまう習慣が、慢性的な憂鬱感を生み出していると言えるでしょう。
また、感情を抑え込んでしまう、というのも大きな影響を与えています。
毒親の元では素直に感情を出せず、我慢するのが当たり前と教え込まれることが多いものです。
その結果として、自分の本当の気持ちを感じることすら難しくなってしまうんですね。
感情というのはある意味生ものですので、抑え込めば抑え込むほど嫌な感覚は膨らんでしまいます。それがさらに憂鬱感に拍車をかけると言っても過言ではありません。
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憂鬱感を軽減するための日常でできる3つの実践方法とは?
日頃から感じてしまう慢性的な憂鬱感・・・。これが少しでも軽減できたら心持ちもずいぶん変わってきますよね。
ここからは、毒親育ちの人が実践しやすい3つの方法をご紹介していきますね。
1、感情を認識し受け入れる「気持ちの確認習慣」
まずは、自分がいまどんな気持ちでいるのか?それを意識的に確認する習慣を作ってみましょう。
「いま、私は憂鬱な気分になっている」
「なんだか悲しい気持ちがある」
「不安を感じているな」
など、このようにいま感じている気持ちを言語化してみること、言葉にしてつぶやいてみましょう。
ここで大切なのは、その感情を決して否定しないことです。
「憂鬱になってはいけない」ではなく「今は憂鬱な気分なんだね」と、まるで友達に話しかけるように優しく、声をかけるようにつぶやくことです。
2、自分を労わる小さな行動を積み重ねてみる
毒親育ちの人は、どちらかというと自分を大切にすることが苦手です。
だからこそ、意識的に自分を労わる行動を取り入れていくことが大切です。
「今日は疲れたから、夕飯はスーパーのお惣菜にしよう」
「子どもがお昼寝している間、好きな動画を観よう」
「今夜は早めにお風呂に入って、ゆっくり湯船に浸かろう」
こういった小さなことで大丈夫です。
「私はこれくらい自分を大切にしてもいいんだ」という感覚を少しずつ育てていくことが、憂鬱感の軽減につながりますので。
3、ネガティブな思考パターンに気づく練習
憂鬱感の背景、そこには必ずといっていいほどネガティブな思考パターンが隠れているものです。
たとえばですが、私はダメな母親だ、夫に迷惑をかけている、など、こうした思考が浮かんだときは一度立ち止まって、
「本当にそうだろうか?」
と、自分に問いかけてみる、1テンポおいてみてください。
客観的に見れば、あなたは十分頑張っているはずですよね。
毎日の家事、お子さんがいれば育児、お勤めされていれば仕事、それらをこなしているは、本当にすごいことです。
毒親育ちの自分を癒して心の重荷を減らしていくことも重要
憂鬱感を根本的に改善していくためには、過去の傷と向き合い、毒親育ちの自分を癒していくことも重要です。
何度かお伝えしていますが、あなたが感じている憂鬱感の正体、それは幼い頃から受け続けた毒親からの言動による心の痛みです。
過去の自分を癒すためには、当時の自分に対して、
「あなたはよく頑張ったね」
「とてもつらかったよね」
と声をかけてあげること、心の傷を癒していくような、温かな言葉がけが必要です。
そのような言葉がけを意識しながら、自分を大切にする意識を育てていきましょう。
過去の自分を癒していく、温かな言葉がけを続けていると、習慣になっていた完璧主義を手放すことも可能です。
「完璧じゃなくても私は頑張っている」
とうような気づきが起こり、心の重荷は少しずつ減っていきますよ。
おわりに
毒親育ちの人に多い慢性的な憂鬱感、それは一朝一夕には解決しない問題であるとも言え、それだけ心の傷が深いことを意味しています。
今回お話した小さな習慣、
「感情を確認する」
「自分を労わる」
「ネガティブ思考に気づく」
「過去の自分を癒す」。
このうちのどれか一つからでも構いませんので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
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