こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
毒親育ちの人にとって他者との関わり、特に“会話”というのはとてもハードルが高いと感じやすいものです。
「またなにか変なこと言っちゃったかも・・・」
「うまく返せなかった、嫌われたかもしれない・・・」
など、こんなふうに職場での何気ない会話に不安を感じてしまうことはあるかもしれませんね。
相手の表情を気にしすぎたり、自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、会話の後に反省会をしてしまったり、など。
身に覚えのある人もいるのではないでしょうか。
毒親育ちの人が感じやすい「会話が怖い」という感覚。
これはあなたの性格というわけではなく、過去の家庭環境によって築かれた“心の癖”に過ぎないんですね。適切な理解とアプローチによって少しずつ変えていくことが可能です。
今回は、毒親育ちが職場の人間関係をラクにするためにできること、距離の取りかたやコミュニケーション術、思考の切り替え方法などについてお話していきますね。
目次
なぜ毒親育ちは人間関係に悩みやすいのか?
いわゆる「毒親」と呼ばれる親のもとで育った人は、小さい頃から「自分の気持ちを安心して表現する」経験が少ない傾向にあります。
たとえばですが、
・何かを言えば否定された
・褒められるより怒られることが多かった
・感情を見せると「うるさい」「わがまま」と言われた
このような環境で育つと、
「どうせ自分の気持ちは伝わらないんだ」
「下手に話すと傷ついてしまう」
など、無意識に思い込む傾向が強くなってしまいます。
結果、大人になってからも人との会話に強い緊張感を持ち、人間関係に疲れてしまいやすくなるんですね。
これは違う見かたをすると、“安心して人と話す”という経験値が少ないだけと言えるでしょう。
まずは、そのような背景を知ることやこれまでを顧みることで、自分を責める気持ちを手放す準備が整っていくでしょう。
「会話が怖い・・・」という気持ちを軽くする3つの思考転換とは
会話に対する不安を減らすには、まずは“考えかた”を柔らかくすることから始めてみましょう。
ここでは3つの視点をご紹介していきますね。
① 相手の評価=あなたの価値ではない
会話をしているとき、もし誰かに嫌な顔をされたとしても、それは「あなたの全人格を否定された」わけではありません。
その人のその日の機嫌や性格傾向によることも多いものです。そして、相手の反応というのはあくまで相手の課題なんですね。
自分の価値を他人に預けすぎないこと、そういった考えかたをしてみるのも心を守る鍵となります。
②「うまく話そう」とするよりも「丁寧に話そう」と考える
スラスラ~と流れるような会話や思わず笑ってしまうような面白い返しよりも、
「相手の話をちゃんと聞く」
「自分の言葉で伝える」
「丁寧に返答する」
といった、そんなシンプルな会話の方が相手との距離も縮まりやすく、信頼感も生まれやすくなるものです。
「うまく話そう」とするとそれにともない緊張感も生まれてしまいますが、ゆっくりでもいいので「丁寧に話そう」と心がけてみたほうが、気持ちは楽になりますよ。
③「沈黙」は決して悪いことではない
会話の間が空いてしまうこと、いわゆる「沈黙」という状態。
沈黙を「気まずい」と感じる人も多いものですが、沈黙というのも実は立派なコミュニケーションの一部なんですね。
細かい説明は省きますが、カウンセリングという場面においても「沈黙」が大事になる、大切なカギとなることは珍しくありません。
無理に話題を作り沈黙を埋めようとせず、穏やかでゆったりした気分のまま“安心して一緒にいられる沈黙”も、ときには大切にしてみましょう。
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毒親育ちがやるべき4つのコミュ力の磨きかた
どのような人でもそうですが、いきなり「人と楽しく会話しましょう!」というのは少々無理があるものです。
いきなりではなくできるだけ段階を踏みながら、少しずつ慣れていくことで自然と会話の力やコミュ力は上がっていくものです。
① 挨拶+ひとことから始めてみる
「おはようございます」の後に「今日は寒いですね」など、一言添えてみるのは良い方法です。
「挨拶+ひとこと」は多くの人が使っているコミュニケーションであり、もっともシンプルでやりやすい形です。
気候、天気、季節の話題など、定型文で大丈夫ですので、まずは“声をかけること”のハードルを下げていきましょう。
② あえて「聞き役にまわる」というコミュニケーション
自分からたくさん話そうとしなくても「相手の話を聞く」というのは立派なコミュニケーションになります。
人間というのは基本的に話をしたい、聞いてもらいたいという生き物。あえて聞き役にまわるという選択は信頼関係さえも育みます。
うなずきや相づちを多めにする、「そうなんですね」「おお、なるほど」など、いろんなリアクションがあるだけで相手は心地よく感じ、話しやすい空気になります。
③ 安心できる人と話す練習を重ねていく
身近にいて信頼できる友人や同僚など、話すことに対し安心できる人との時間を意識的に増やることも良いでしょう。
「気持ちを楽に話すことができた」
「ゆっくりだけど丁寧に話せた」
「うなずきや相づちがうまくできた」
など、上手に練習を重ねていくことで身体がそれに慣れていき、いつしかその体験の積み重ねが自信となっていきます。
④ “社交的な自分”を演じるのをやめてみる
人との会話において“社交的な自分”を演じたり、そんな雰囲気を出そうと努力していませんか?
社交的というのは人に好かれやすく好感を持たれやすいものですが、努力してそれをおこなうと最終的にはストレスが溜まり、逆効果になることも。
“社交的な自分”を出していくのではなく“ありのままの自分”で良いと思えること、それが何よりの気持ちの土台となるでしょう。
職場の人間関係がグッと楽になる“心の距離感”の保ちかた
人との会話が怖い、職場の人間関係がつらい、感じてしまう背景には“心の距離感”が関係していることは多いものです。
・ちゃんと期待に応えなければ
・嫌われてしまいたくない
・しっかりしなければ
など、こうした思いが強すぎると必要以上に人に振り回されてしまい、心が疲労困憊になってしまいます。
これは大切なことなのですが、
「すべての人と親しくなろう」
と思わなくてもなにも問題ありません。
相手との心の距離感を適度に保ち、身体の力を抜いてコミュニケーションに望んだほうが逆にうまくいくケースは多いものです
また、無理に話しかけられてしんどいときは「ちょっとあとでお返事しますね」など、自分のペースで丁寧に相手に接してみましょう。
丁寧に自分のペースで相手に接することで、相手が嫌な気持ちになることはまずありません。
おわりに
「会話が怖い・・・」と感じること、それは決して弱さではありませんし、これまで「安心して話す」ことを学べなかっただけと言えるでしょう。
そして、それはいまからでも変えていくことは十分に可能なんですね。
うまく話そう、上手に返そうとするのではなく、今回お話したポイントを踏まえながらコミュニケーションしていく。
完璧な返しができなくても、相手のことを思って発した丁寧な言葉、それは必ず伝わりますので。
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