こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
多くは自分の子どもに対して、時には自分のパートナーに対して、心配する気持ちが強いあまりやる事成すこと把握しようとしてしまう。
いわゆる「過干渉」というというもの。
親としてパートナーとして適度は干渉はまったく問題ないと思いますが、それが行き過ぎてしまっている場合、関係性が崩れやすくなってしまいます。
子どももパートナーも口には出さないかもしれませんが心の中では、
「いちいちうるさいなぁ」
「そんなことわかってるよ!」
「毎日毎日聞きたくもない」
「わかってるからゆっくりさせてくれ」
などなど、様々な気持ちを思い描いているかもしれませんね。
将来的に関係性が崩れてしまうかもしれない、なぜこのようなすれ違いが起こってしまうのでしょうか?
今回は親であればある程度陥りやすい、「過干渉」という現象について見ていきましょう。
過干渉は性格ではなく両親から受け取るもの
相手のことを心配してしまうあまり、様々なことに口出ししたり手を出してしまう「過干渉」という現象。
心配がちであったり不安がちであったりという、自分の性格傾向からきていると思っていませんか?
性格傾向も多少含まれることもありますが、多くは両親のキャラクターから譲り受けています。
両親が心配がちであったり不安がちであったり、何かにつけてあなたに浸食してきていたのであれば、それをモチーフとして受け取っている可能性(支配されている)が高いんですね。
心配がちや不安がちというのはベクトルが自分に向いている状態ですので、相手のことを思ってというよりも自分のこの気持ちをなんとかしたい、という欲求から発生するものです。
自分の気持ちを落ち着かせたいから、不安を解消したいから、という欲求であり、相手のことを思っての口出しや行動ではまずありません。
ですので過干渉になっている親の言動には圧を感じやすく、イライラしたり気持ちが萎えるということが起こってしまいます。
自分の気持ちの解消を相手に求めている行為ですので、それはやられたほうは気持ち良くありませんよね。
過干渉から抜け出すための2つのポイントとは?
過干渉になってしまっていること、当人は気がつかないものですが、家族から陰口を言われたり指摘され初めて気がつくケースがほとんどです。
ですが、指摘され自分の過干渉に気づいても、自分一人でそれを修正するのはなかなか難しいもの。
ここからは過干渉を抑えていく、修正していくために大切な2つのポイントをお話していきますね。
相手を使い自分の気持ちを解消させていることに気づく
先ほども少しお話しましたが、過干渉というのは相手のためと言うより自分の心配や不安を解消させたいがために起こる現象です。
ですので一つ目の大切なことは、相手を使い自分の気持ちを解消させていることに気づくことなんですね。
人は何かに気がつくとそれが頭の片隅に残りますので、そこに踏む込むべきではないなど自分に対して抑制がかかります。
一度抑制させることができるとそれからは過度に踏む込むことが段々と少なくなり、いつしか相手を思いやる心配レベルまで落とすことができるでしょう。
相手のためではなく自分の気持ちを解消させるために口出しや行動してないか?一歩手前で立ち止まり、確認するクセをつけるのが良いですね。
相手を信用、信頼する
誰かの行動など過度に心配してしまったり不安がってしまうのは、裏を探れば相手を信用していない、信頼していない、ということにたどり着きます。
信用に値しないから、信頼に値しないから、という無意識で思っていることが表面化され積極的に過干渉の沼に落ちていくんですね。
また、ここに過度の心配や不安など気持ちを解消させたい力が働けばおのずと過干渉は強くなります。
子どもやパートナーという存在は人間である限りミスもしますしポカもします。
家族であれば甘えも含まれますのでなおさら改善させようという気にならないかもしれません。
しかし、ミスやポカや甘えを見越してそれでも信用、信頼する気持ちを持ち、一歩引いて見ることでマイペースではありますが、ポカやミスは自分の責任として自分に降りかかってくることがわかります。
自分の責任という様々な痛みを伴って初めて改善への取り組みが始まりますので、ある意味勇気を持って相手を信用、信頼していくことが大切です。
相手を信用、信頼し一歩二歩引いて見ることで物事が劇的に改善された例もたくさんありますので、ぜひ勇気を持って接していくことのが良いですね。
終わりに
相手に対する態度や接しかたなど自分ではなかなかわからないものです。
ですが、家族にとても疎ましく思われたり気持ちが離れている、指摘されると感じたら一旦自分を振り返り、自分の変化を求めたほうが結果的にうまくいくことがほとんどです。
過干渉で家族の亀裂を招くより、自分の変化を優先し、いつでも温かで思いやりのある家族愛を続けていきたいものですね。
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