こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
突然ですが、あなたは友達や知人、会社の同僚などに自分の本心を言うことができていますか?
それとも本心を言えず、なんとなく周りの人を優先してしまい自分を蔑ろにしてはいないでしょうか。
心のバランスが崩れた両親、いわゆる「毒親」の元で育った子どもは他者に対して本心を言うことができず、損な役回りをすることが多いようです。
一度きりの人生、どうせなら損な役割ではなくスッキリと心地よい役回りをしたいものですよね。
今回は、他者に対して本心を伝えることができず大変な思いをする事と毒親の関係性、どうすれば楽に本心を相手に伝えることができるか?などについてお話していきましょう。
気持ちを押さえつけられてしまうと本心は言えなくなる
あなたが今現在、本心を言えないがために面倒ごとを引き受け大変な思いをしていたり、損な役回りをしているのであれば、あなたが幼少期の頃に親から気持ちを押さえつけられた経験があるかもしれません。
幼少期、小さな子どもというのは天真爛漫であり、どんなことでも体験してみたいしどんなことでも知りたいという欲求があるものですよね。
いわゆる「好奇心旺盛」というものですが、子どもは自分が感じている「好奇心」がたくさん満たされれば満たされるほどそれが知識や自信となり、自分を形成するのに必要な「自我」が作られていきます。
しかし、感じている好奇心が満たされない状態、例えば親から理不尽なNOを突き付けられたり、否定をされる、暴力を受けるなどすれば気持ちと身体は委縮してしまい、本来備わるはずの自信が備わりません。
幼少期に自信がしっかり備わっていないと周りの人の顔色や目線などを気にするようになり、自分の本心とは裏腹な態度や言動を多く取るようになってしまいます。
小さな子どもにとって親というのは絶対的な存在です。
住むところを提供してくれる、食べ物を用意してくれる、着るものを準備してくれる、お風呂に入れてくれるなど、小さな自分ではできない身の回りのことを一気に引き受けてくれ、お世話をしてくれますよね。
そんな絶対的な親という存在ですので、感じている理不尽に対し例えNOと言われても、否定されても、暴力を受けても、それでも親という存在を信じ抜き、良い子どもでいようと努力します。
しかし、親の態度や言動がおかしいと思っていても、理不尽だと気づいていても、それを気づかないように大人になってしまうと成長と共に備わっていく自信は備わらず、他人のいいように使われてしまうでしょう。
本心を言えるようになるためのコツとは
本心が言えず損な役割をしてしまうのは親からの影響であり、自信が備わっていないからということをお話してきました。
ですが、親の影響を受け自信が備わっていないから本心が一切言えないということはありません。
ちょっとしたコツを知りそれを実践していくことでいくらでも本心を伝えることができ、損をしたり嫌な役割から逃れることはできます。
ここからは、本心を他者に伝えるためのちょっとしたコツについてお話していきますね。
目の前の相手は親ではないことを理解する
自分の頭で考えていること、たどり着いた言い分、いわゆる本心というのは幼少期からの自信が影響しているというお話をしました。
その自信をというのは、自分が感じている好奇心が満たされたとき、認められたとき、少しずつそれが自信として心のなかに溜まっていくものです。
本心が言えない人の多くは、自信を与えてくれず否定したり受け入れてくれなかった親を目の前の他者に投影しているため、本心を言う、伝えることができません。
目の前にいるのはまったくの別人なのですが、小さい頃に親に本心を言うことで心に生じたトラウマが湧き上がってしまい、言えない伝えられない、という現象が起こるんですね。
大切なことは、目の前にいる人は親ではなくまったくの別人であり、本心を言っても否定や受け入れられない可能性はとても低いということを自覚することです。
親ではないと自覚できたとき安心感が芽生え、本心を伝えることができるようになるでしょう。
本心を伝えても嫌われない
幼少期の子どもは親に嫌われてしまうことを極度に恐れます。
親は自分という人間を守ってくれる、成長させてくれる存在なので、親に嫌われることは子どもにとって死活問題とも言えるものなんですね。
しかし、先ほどもお話しましたが、目の前にいる人は親ではなく他人であり、本心を伝えることで意見を述べられたり見解を示されることはありますが、それが元で嫌うということはまずありません。
言っていることがめちゃくちゃだったり常識を逸していれば嫌われる、離れていく可能性はありますが、大人同士の会話で本心を伝えたからといった忌み嫌われるということはまず無いと言えるでしょう。
「目の前の人に本心を伝えても嫌われることはない」
という心持ちでいること、気持ちを持つことで心は楽になり、本心を伝えやすくなるでしょう。
終わりに
良い年齢の大人になったとしても、本心を伝えられないことでトラブルとなったり損な役割を引き受けてしまうことは多いものです。
それだけ子どもの頃に感じた親の影響というのは強く、なかなか消えるものではありません。
ですが、今回お話したことを念頭に置き実践してみることで、これまでの損な役回りから解放されやすくなるのも事実です。
楽な気持ちで毎日を過ごすためにも、少しだけ勇気を持って行動してみるのが良いでしょう。
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