嫁姑関係がギクシャクしたら・・・関係修復の糸口を見つけるためにできること

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

恋愛結婚でも、お見合い結婚でも、いざ家族となったとき、切っても切り離せないのが“嫁姑関係”というもの。

 

姑としては良かれと思い、いろいろ振る舞うことがありますが、それが嫁にとってはストレスやプラッシャーになってしまうことも。

 

それがもし、何年もくり返されているのであれば、相当な心的疲労となってしまいます。

 

あなたもいま現在、そのような経験をされているかもしれませんね。

 

とくに毒親育ちの人は、他人との適切な距離がわからないことがあり、姑に対して過度に気を遣いすぎてしまい、自分を追い込んでしまうことは多いものです。

 

今回は、毒親育ちの人が嫁姑関係でギクシャクしてしまう根本的な原因、関係修復のための心構え、そして今日からできる具体的な実践方法についてお話していこうと思います。

 

なぜ嫁姑関係がギクシャクしてしまうのか?その背景とは

 

嫁姑関係がギクシャクしてしまう背景には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。

 

良く言われることですが、毒親の元で育った人は幼少期から人に気を遣うのは当たり前、という認識があることが多く「我慢する」というのを植え付けられていることがほとんどです。

 

本当は言いたいことがあるのを我慢していたり、夫の迷惑になると考えてしまったり、良い嫁でいなければならない、といった強迫観念があるなど。

 

これらは結果的に自分を押し殺してしまいますので、溜め込んだストレスにより家族に対してキツくあたり、家庭内が不穏な空気なってしまうこともあるでしょう。

 

世の男性の多くは自分の母親、姑の肩を持つことが多く、うまくやってくれ、母親の悪口は言うな、など牽制されることにより孤立する可能性があります。

 

また、小さなお子さんを育てている場合、自分なりの子育て方針があったとしても、姑からそれに対してもっとこうするべき、などの助言は大きなプレッシャーになってしまうものです。

 

このような状況が重なることで、最初は夫の母親だからと考えていたものが、最終的に心を痛める原因となってしまいます。

 

これが続くことで、必然的に関係はギクシャクしてしまうでしょう。

 

良好な関係性に必要な3つの心構えとは

 

嫁姑関係、いつまでもプレッシャーやストレスがのしかかると、顔を見るのも嫌になってしまいますよね。

 

将来を考えたとき、できるだけ早い段階で良好な関係性を築いておくことは様々なメリットがあり、ストレスも溜まりづらくなるものです。

 

ここからは、姑との良好な関係性に必要な3つの心構えについてお話していきましょう。

 

完璧な関係を目指さず「ほどよい距離感」を意識する

 

姑との良好な関係性を考えたとき、つい完璧な関係を目指しがちですが、これは少々難しいものがあると言えるでしょう。

 

家族といえど、血のつながらない他人同士なわけですので、そこには少なからず価値観や考えかたの違いがあります。

 

無理に距離を詰めようと思わず、会いたくないときは会わない、会えるときは会うなど、ほどよい距離感を意識してみることが大切です。

 

夫にも事前に姑との関係を話しておき、将来的にうまくやっていきたいからなど理由を述べ、うまく連携を図っておくと良いですね。

 

自分の感情を否定せず受け入れる

 

姑に何か口出しされた、一方的に物事を押し付けられたなど、ついイライラしてしまうこともありますよね。

 

そんなときは湧き上がった感情を否定せず、「私はいまとってもイライラしている、イライラしていてもいいよね」など肯定してしまいましょう。

 

人間の持つ感情は、否定すると膨れ上がり、肯定すると縮んでいく、という特徴があります。

 

たとえばイライラを抑え込むなど否定すると、逆にイライラが増してしまい、最悪は姑や家族に感情的になってしまう可能性があります。

 

そうなると良好な関係どころではなくなってしまい、どんどんと溝が広がってしまう可能性があるんですね。

 

姑に感じるイライラや怒り、不安、怖さなど、それらの感情をうまく肯定し、感情の安定を図っていくことも大切です。

 

夫との連携を意識したアプローチを考える

 

嫁姑問題というのは、嫁であるあなた一人が解決するものではありません。

 

姑の息子である夫にも協力してもらい、家族全体で取り組む問題としてとらえることが大切なんですね。

 

夫というのはどうしても嫁姑の板挟みになりがちであり、触れないよう、関わらないよう、逃げ腰になってしまうものです。

 

ですが、姑との将来良好な関係を考えたとき、夫と連携を取り入れていかないと、自分ひとりでは立ち回ること自体が難しくなる可能性があります。

 

できるだけ夫と話し合いの機会を作り、連携を意識したアプローチを練っておくことが大切です。

 

夫が仕事の日は疲れなどでイライラしている場合があるので、可能な限り仕事のない穏やかな気分のときに話を持ち出すのが良いかもしれません。

 

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今日からできる!嫁姑関係を良好にする方法

 

ではいったい、姑に対して具体的に実践できることにはなにがあるのでしょうか。

 

ここからは、心理学をベースにした方法をご紹介していきますね。

 

適切な境界線を明確にしてみる

 

まずは「これは受け入れられる」「これは受け入れられない」という自分なりの境界線を明確にしましょう。

 

もし、受け入れられない境界線を越えられたときは、

 

「ありがとうございます。検討してみますね」

「主人と相談してから決めさせていただきます」

 

といった丁寧な言葉を用い、やんわりとお断りする習慣を作りましょう。

 

境界線を明確にし、それを提示することで姑にも空気が伝わりやすくなり、プレッシャーやストレスが減ることは多いものです。

 

「話を聴く」コミュニケーションを活用する

 

姑との会話では、相手の話を否定するのではなく、まずは「そうなんですね」「なるほど」といった相づちで受け止めることから始めるのが良いでしょう。

 

相づちをし、姑の言いたいことをある程度肯定したうえで、

 

「私はこう考えているのですが、いかがでしょうか」

 

など、自分の意見も穏やかに伝えてみましょう。

 

姑の会話に対し、完全に同意する必要はありません。

 

うまく「話を聴く」といったコミュニケーションを活用することで相手の存在を尊重することができ、なおかつこちらの意見も通りやすくなります。

 

夫を味方につける上手な相談のしかた

 

夫という存在は関係が近いため、相談するときついつい感情的になってしまうことがありますよね。

 

感情的になってしまう前に、最初に具体的な事例を冷静に伝えてみることがポイントです。

 

「こういうことがあって困っているんだけど・・・どうしたらいいと思う?」

 

といった相談形式のほうが夫である男性側は理解がしやすく、建設的に考えてくれる目安になります。

 

また、夫が仕事で疲れている日、時間帯はそもそも聞く耳を持たないこともあるので、そういった日や時間帯は避け、リラックスしているときに話すのもひとつのコツです。

 

自分自身のストレス発散を意識する

 

嫁姑関係のストレスを溜め込まない、心を痛めないためには意識的にストレスの発散をすることも大切です。

 

お子さんがお昼寝している間に好きな本を読む、軽めの運動で身体を動かす、5分だけでも一人でお茶を飲む時間を作る、など。

 

できること、小さなことをちょくちょくくり返し、上手にガス抜きしていきましょう。

 

おわりに

 

お互いの価値観、考えかた、毒親育ちの環境といったことから、良好な嫁姑関係というのは一朝一夕にはいかないものです。

 

仲違いしてギクシャクして過ごすよりも、いまできることに取り組み、将来に向けて良好な関係の構築に勤しんでいきましょう。

 

焦ってしまうと空回りしてしまいますので、今回お話したことを参考に、ぜひ実践してみてくださいね。

 

 

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