お盆やお正月の帰省を「地獄」と感じていませんか?姑ストレスをうまく乗り切る方法とは?

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

お盆やお正月といった時期、義実家へ帰省されるご家族も多いですよね。

 

ですが、いざ行くとなると気持ちが沈んだり胸がざわざわして、帰省を“地獄”のように感じてしまう人もいるのではないでしょうか。

 

姑の何気ない一言に心をえぐられてしまい、はたまた気を使いすぎてどっと疲れてしまう。

 

小さな子どもを抱えての移動も大変だし、夫は自分の実家でリラックスしてばかり・・・。

 

つい「私だけが頑張ってる気がする」など、そんな思いを抱えてしまうのも無理はありません。

 

今回は、なぜ義実家への帰省がこんなにも苦しく感じられるのか?心理的な背景をひも解きながら、心を守る具体的な対処法をカウンセリング視点でお伝えしていきましょう。

 

なぜ“帰省は地獄”と感じるのか?姑ストレスの正体とは

 

本来、帰省というものはちょっとした小旅行気分を味わえたり、普段できない方々とコミュニケーションを取れたりと、どちらかというと楽しい気分を味わえるものだと思います。

 

ですが、そうは言っても義実家では普段とは違う「嫁」という立場に自分を押し込めてしまうことが多く、無意識のうちに、

 

「いい嫁でいなきゃ」

「嫌われないようにしなきゃ」

「うまく立ち回らないと」

 

など、どうしても気を張り続けてしまうことも多いですよね。

 

そして、やはりその中心にいるのが「姑(義母)」という存在と言えるでしょう。

 

とくに毒親育ちの人は、年長女性に対してなんとなく無意識に警戒心を持ってしまう傾向があります。

 

否定されるんじゃないか、何か言われるかも、というような心の緊張が抜けないまま、気疲れや過剰な遠慮がどんどんストレスを積み上げてしまいます。

 

さらに、義実家というのはいわば“夫の領域”とも言える場所ですので、リラックスし過ぎて何も気づいてくれない、ということもあるでしょう。

 

そんな「味方がいない」孤独感や疎外感というのもつらさに拍車をかけてしまいます。

 

行くのがつらすぎて苦しい・・・そんなときは「行かない選択肢」を用意する

 

帰省というのは、いわば当然のことのように扱われることが多々あります。

 

ですが、それはあくまで思い込みであり、そんな思い込みに縛られ自分の心を蔑ろにしてしまうこと、ありませんか?

 

これはとても大切なことなのですが、

 

“自分の心を蔑ろにせず壊さないこと”

 

これは人として最も尊重すべきことであり、自分という存在自体を大切にする行為でもあります。

 

義実家に行くのがどうしてもつらい、苦しい、無理だ、など感じるのであれば、今回は行かないという選択肢を用意しておく、持つべきと言えるでしょう。

 

これはひとつの考えかたですが、もし行かないことで誰かに何かを言われたとしても、それはその人の価値観であり、その人の観点です。

 

あなたの心がどう感じるか?なにを求めているのか?それこそが最も大切にされるべきものです。

 

とはいえ、その考えたかや観点を述べたとしても、夫にも感情がありますので対立してしまうこともあるかもしれません。

 

対立しないよう役立つのが、以前にも何度かお話をしている「I(アイ)メッセージ」というコミュニケーション手法です。

 

たとえばですが、

 

「あなたはいいわよね、実家だからリラックスできて。こっちは気を使って苦しいのに!」

 

など気分が昂ってしまい、荒ぶった口調になるのを少し変え、

 

「・・・私は帰省を考えるだけで、心がすごく重たく感じてとてもつらい・・・」

 

というように「私」を主語にして感情をしっかり伝えることで、夫も感情的にならず受け取りやすくなるでしょう。

 

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どうしても行かなきゃいけないとき・・・心の負担を減らすには?

 

状況によっては話がうまく嚙みあっていかず、行かなければならないという選択になることもあるでしょう。

 

そんなときは、できるだけ心の負担を減らす工夫をするのがおすすめです。

 

まず最初に大切なことは“完璧を目指さないこと”なんですね。

 

お茶出しであったり、片付けであったりと、すべてきちんとやらなきゃ・・・と思うと苦しくなり、心に余裕も生まれません。

 

「60点くらいでじゅうぶんOK」と自分の心に伝えてあげること、わざと100点を捨てることで、心にも余裕が生まれてきます。

 

また、なにかしら姑からの言葉にモヤっとしたときは、心のなかで、

 

「これは私の課題じゃない」

「この人はこういう価値観なんだな」

「その考えに私は賛同できない」

 

など、このような“心のワンクッション”を置いてみる、私は私であなたはあなた、といった気持ちを持つことでダメージを和らげることができるでしょう。

 

さらに、夫には事前にサポートをお願いしておくこともひとつの方法です。

 

「お義母さんと2人きりになる時間が長いとしんどいから、そばにいてくれると安心するな」

 

と素直に伝えてみましょう。これもIメッセージの活用法なんですね。

 

そして、帰省中でもできる限り“自分を癒す時間”を意識して取ることも大切です。

 

たとえ短い時間でも好きな本を読んだり、一人で散歩に行ったり、好きな音楽を聴いてみたりと、そんな小さな時間が心の癒しにつながっていきますよ。

 

姑に振り回されない「心の距離感」の育てかた

 

本人には悪気はないかもしれませんが、気づいたら姑に振り回されている、ということもあるでしょう。

 

言いかたや態度にカチンときてしまい、どんどん心が疲弊してしまう・・・これではストレスは溜まる一方です。

 

そんなとき、まず「私はこう感じた」と自分の感情、気持ちに寄り添い気づいてあげることがとても大切です。

 

「こんなこと考えちゃダメだ」なんて心の反応にフタをせず、嫌なことは嫌、ムカつくことはムカつくなど、内側でちゃんと認めてあげましょう。

 

また、たとえば、

 

「いまは話したい気分じゃないな」

「私の気持ちを無視されるのは嫌」

「夫にべったりで全然気遣ってくれない」

 

など、そのような気持ちが湧いてきたらそれを“悪いもの”と判断せず、心のなかで大切に受け止めてあげることが重要です。

 

物理的に離れられない場合もあるかもしれませんが、そんなときは心の中で線引きをするだけでラクになることもありますよ。

 

おわりに

 

帰省を前にして心がズーンと重くなったり憂鬱になってしまうのは、あなただけではありません。

 

どうしても気持ちがつらいときは行かないという判断が出来れば良いのですが、状況的に難しい場合。

 

そんなときはぜひ、帰省中は「自分を守ること」にできる限り専念してみましょう。

 

ちょっとでも心穏やかに過ごせるよう、自分を守る準備をしておくことはとても大切なことです。

 

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