「嫁のくせに」と言われたら?暴言のメカニズムと心の応急処置について

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

愛する人と結婚したからには、夫の母親である「姑」と仲良くしたい、と考えるのはとても自然なことですよね。

 

ですが、人の性格や個性というのは様々であり、それは夫の母親である「姑」にも言えることです。

 

姑のなかには、

 

「嫁のくせになんでそんなこともできないの?」

「嫁のくせ、偉そうなことを言うな」

 

など、心痛むような言葉を浴びせられ、心の奥底まで傷ついてしまった、という経験がある人は少なくありません。

 

まるで自分の存在そのものを否定されたような気持ちになってしまい、子育てや仕事で精一杯頑張っているのに、なぜこんなひどい言葉を投げかけられるのか?落ち込んでしまいますよね。

 

今回は、なぜ姑からの「嫁のくせに」という言葉、いわゆる暴言がなぜ心に痛みを与えるのか?その心理的メカニズム、心が傷ついたときにできる応急処置など具体的な方法をお話していきますね。

 

なぜ「嫁のくせに」という言葉がこれほど傷つくのか?

 

「嫁のくせに」という言葉が私たちの心を深く傷つけるのには、実は明確な理由があります。

 

まず“嫁”という言葉自体に込められた上下関係の意識の問題です。

 

この“嫁”という言葉は、女性を家族の中で下位の存在として位置づける、古い価値観を持っています。

 

本来であれば対等なパートナーであるはずの夫婦関係なのですが、一方的に立場を低く見られることへの屈辱感は計り知れません。

 

さらに「~くせに」という表現は、相手の存在そのものを否定する言葉の暴力と言えるでしょう。

 

これは単なる行動への批判ではなく、あなたという人間の価値を全否定する攻撃的な言葉なんですね。

 

子育て中の女性が特にこの言葉に敏感になるようです。

 

敏感になってしまう理由として、ホルモンバランスの変化や育児ストレスで心が不安定になっているからと言えるでしょう。

 

普段であれば流せるような言葉でも、不安定になっている時期はグサリと深く刺さってしまいます。

 

また、DVも同じですが、言葉の暴力というのは私たちの自己肯定感に深刻な影響を与えるものです。

 

言葉の暴力を繰り返し振るわれることで、

 

「私は価値のない人間なんだ」

「私は何をやってもダメなんだ」

「私はきっと生きている意味がない」

 

など、自己肯定感を下げる思い込みが心に刻まれてしまいます。

 

「嫁のくせに」と言う人にありがちな3つの心理パターンとは

 

言葉の暴力など、人が傷ついてしまう心ない言葉を発する人には共通する心理パターンがあるんですね

 

古い価値観に縛られた支配欲の現れ

 

「男性が上、女性が下」

「嫁は家族に従うもの」

 

というような、ある意味時代遅れの価値観に固執し、それを押し付けようとする心理です。

 

自分の優位性を保つために相手を貶める言葉をよく使います。

 

自分の立場を優位に保ちたい心理

 

内心では「自分に自信がない」人というのは、心理的な防衛機制のために相手を下に見ることがあり、自分を優位に持っていきます。

 

「嫁のくせに」と言うことで、自分の方が偉いのだと確認したがっているんですね。

 

コミュニケーション能力の未熟さからくる攻撃

 

感情をうまく表現できない、建設的な話し合いができないなど、コミュニケーション能力が未熟な人は時として攻撃的な言葉で相手を黙らせようとします。

 

これは、問題解決能力の低さの現れとも言えるものですね。

 

たとえばなのですが、夫が仕事でストレスを抱えているとき、

 

「嫁のくせに俺の気持ちがわからないのか!」と八つ当たりをする。

 

また、義母が自分の意見を通したいとき、

 

「嫁のくせに口出しするな!」

 

と威圧する、というような具合です。

 

とても重要なことなのですが、これらはすべて「相手の心のなかの問題」であり、あなたに問題はまったくありません。

 

相手の未熟さや心の問題が、あなたへの攻撃として現れているだけなんですね。

 

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心が傷ついた瞬間にできる応急処置

 

八つ当たりや威圧的な態度というのは相手の問題でがありますが、やはり人間ですのでそれらを浴びせられると傷ついてしまいますよね。

 

「嫁のくせに」など暴言を言われて傷ついた瞬間、以下の応急処置をぜひ実践してみてください。

 

深い呼吸で感情をクールダウンさせる

 

ひどいことを言われ、傷ついたりカーっとなったとき、まずは深い呼吸をおこないましょう。

 

6秒かけて鼻から息を吸い、約2秒息を止め、8秒かけて口から息を吐き出します。

 

これを3回~5回くり繰り返すことで、興奮した自律神経を落ち着かせることができますので。

 

「私はなにも悪くない」と心の中で呟く

 

相手の言葉に反応してしまい自分を責めそうになったら、そっと心の中で、

 

「私はなにも悪くない。これは相手の問題だ」

 

とくり返し呟いてみましょう。この言葉があなたに安心感を与え、心の盾となってくれるでしょう。

 

その場を離れる勇気を持つ

 

「ちょっとトイレに行ってきます」

「少し買い物に行ってきます」

 

と伝え、物理的にその場から離れてしまいましょう。

 

一人になれる時間を作ることで気分を落ち着かせることができ、感情を整理することができますので。

 

信頼できる人にすぐに話す

 

親しい友人、知人、同僚、カウンセラーなど、あなたを理解してくれる人にことの顛末を話しましょう。

 

一人で抱え込んでしまうことがいちばんいけません。

 

誰かに話を聞いてもらい、感情を外に吐き出すことがとても大切です。

 

感情を書き出して整理する

 

なんでもいいので紙やメモ帳、ノートを用意し、そこに自分が感じている気持ちを書き出してみましょう。

 

「悲しい」「悔しい」「とても腹が立つ」など、感じている感情をあげていくだけで客観視でき、気持ちは落ち着いていきます。

 

おわりに

 

今回は「嫁のくせに」という心ない言葉に傷ついた心を癒し、傷ついた心を処置する方法についてお話をしました。

 

これは大切なことなのですが、どんなに心ない言葉を浴びせられても、あなたの価値が下がることは決してありません。

 

あなたには一人の人間として尊重される権利があり、暴言を浴びなければならない理由など一切ありません。

 

暴言をする相手のメカニズムを知り、暴言によって傷ついた心を癒すべく応急処置を施していく。

 

今回のお話が、少しでも心の支えとなれば幸いです。

 

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