こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
「最近、家のなかの雰囲気が重い・・・」
「家族と会話するのが減ったかも」
と、そんなふうに感じることはありませんか?
家庭崩壊が始まるとき、いきなり大きな出来事が起こるわけではありません。
少しずつ小さな変化が積み重なっていき、気づいたときには家庭崩壊が始まっていた、というパターンは良くあることです。
以前より会話がなくなった、些細なことでケンカが増えた、家にいるのが苦痛になった、など・・・。
最初は小さな違和感でもそれが積もり積もっていくと、気づいたときには修復が難しくなっていることもあるんですね。
しかし、家庭崩壊の兆候に早く気づけば改善のチャンスは十分にあります。
今回は、家庭が崩壊しつつあるサインとその兆候についてお話していこうと思います。
万が一でも家庭崩壊が進まないよう、いろいろと解説していきますね。
家庭が崩壊しつつある5つのサイン
小さなことが積み重なり、家庭が崩壊していくには前兆としてサインが隠れているものです。
大きく分けてそのサインは5つありますので、ここからはその5つのサインについて見ていきましょう。
①会話が減る・コミュニケーションがなくなる
家庭が崩壊しつつあるとき、最初に現れやすいサインの一つが「会話の減少」です。
以前は何気ない会話をしていたのに、最近は必要最低限の言葉しか交わさない・・・。
そんな状況が続いていくと、家族の心の距離もどんどん広がってしまいます。
「おはよう」「行ってきます」といった挨拶すらなくなる、会話をしても相手がスマホやテレビばかり見ているなど。
家族として当然のコミュニケーションが希薄になることが増えていき「話しても無駄」と感じると、さらに会話が減る悪循環に陥ってしまうことも。
まずは、小さな一言でもいいので自分から声をかけることが大切です。
相手が興味のある話題を振る、できるだけ一緒に食事をする時間を作るなど、少しずつコミュニケーションを取り戻していきましょう。
②感情のすれ違いが増えてしまう
家庭のなかで、
「なんだか分かってもらえない」
「どうせ話しても無駄だし」
と感じることが増えていませんか?
感情のすれ違いが続いていくと、相手に対する不満やストレスが溜まってしまい、やがて衝突が増えていきます。
「仕事で疲れているのに、全然気遣ってくれない」
「家事や育児を手伝ってほしいのに、わかってくれない」
といった小さな不満が積み重なると、些細なことでイライラしたり冷たい態度をとってしまうこともあるでしょう。
お互いに感情をぶつけ合ううちに、心の距離がどんどん広がってしまうんですね。
そのようなすれ違いを防ぐためには、まず「相手の立場になって考えてみる」ことが大切です。
そして、気持ちを伝えるときは「あなたはいつも○○しない」ではなく「私はこう感じている」と自分の気持ちを冷静に表現することを意識してみましょう。
③モラハラ・精神的な支配がある
家庭内でのモラハラ(モラルハラスメント)や精神的な支配は、家庭崩壊の大きな要因になります。
これは言葉や態度によって相手をコントロールし、精神的に追い詰める行為なんですね。
「お前のせいでこうなった」
「誰のおかげで生活できていると思ってるんだ」
などの発言で相手を責める、無視をして存在を否定する、自由な行動を制限するなど、目に見えない暴力が続くことがあります。
最初のうちは軽い嫌味や指示だったものが徐々にエスカレートしていき、被害者は「自分が悪いのかもしれない」と思い込んでしまう、ということも。
もし、家庭内でモラハラが起きていると感じたら、まずは自分の気持ちを整理して信頼できる人に相談するようにしましょう。
一人で抱え込もうとせず、まずは第三者の視点を入れるようにしましょう。
第三者の力を借りることで自分が置かれている状況が冷静に判断できるようになり、どうすればいいか?考えが浮かぶことがあります。
④お金のトラブルが増える(金銭問題)
家庭における金銭的な問題は大きなストレスとなり、関係悪化の原因になりやすいものです。
収入が減ったり支出が増えたりすることで家計が圧迫されると、夫婦や家族の間で不満や不信感が募ってしまいます。
たとえばですが、
・生活費の管理をどちらか一方に任せきりにしている
・相手に内緒で借金をしている
・ギャンブルや浪費が増えている
というような状況が続くと金銭感覚のズレが深刻化し、やがて言い争いの原因となるでしょう。
また「お金の話をするとケンカになるから避ける」といった状態になると、問題がさらに悪化してしまうことも。
家庭の金銭問題を防ぐには、収入や支出の状況をお互いに共有し、定期的に話し合うことが大切です。
無理のない範囲で貯金や支出のルールを決めることで、金銭トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
お金の問題は関係性がこじれやすくなるので放置せず、早めに向き合うことが家庭を守ることにつながります。
⑤家にいるのが苦痛になる
家というのはひとつの安らぎの場であり、心が落ち着く空間でもありますよね。
家族の顔を見ながらいろいろな話しに華を咲かせたり、日中のできごとや思ったことなどを話し込んだり。
家ならでは、家族ならではの雰囲気や空気が日々の生活に潤いを与えるといっても過言ではありません。
ですが、家にいると逆に気が休まらない、気が落ち着かない、というのは家庭において何かしら心に負荷がかかっている場合が多く、強いストレスがあるかもしれません。
「家族と一緒にいるより一人のほうがいい」と思うことが増えていれば、すでに強いストレスを感じている証拠かもしれませんね。
また、段々と思考が凝り固まってしまい「もうこの家庭は終わりかもしれない」と破局的な見かたをしてしまう場合も。
破局的な見かたをしてしまう前に、まずはしっかりと心を落ち着かせ、心に潤いと労いを与えることが大切です。
好きなことや趣味に没頭する時間を作る、気の置けない友人とのおしゃべりを楽しむ、日帰り温泉に出かけ身も心も温める、など。
いかに心を癒すか、心身を労うか、というところに力を入れてみることが必要です。
終わりに
今回は、家族崩壊が始まる前に起こりやすいサインについてお話をしましたが、いかがでしたか?
家族が壊れてしまう、崩壊してしまうのにはいくつかの理由があります。
その理由に至る前のサイン、兆候にいち早く気づき、しっかりと対策し、家庭内の空気を変えるのが良いでしょう。
もしなにか気にかかることがある、今回のようなサインが見当たるなど、早め早めに対応していくことが大切です。
あなたのご家庭を守るため、いつでもお問合せ、ご連絡をお待ちしていますね。
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