家族が壊れるのは謝りかたを知らないから?

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

いくら親といえど完璧、完全ではありませんので何かしらの間違えはもちろんあります。

 

個人的に間違えてしまうのはもちろんですが、パートナーや子どもに対して何かしら間違えた発言や態度をとってしまったり。

 

そのとき素直に「ごめんなさい」と謝れれば良いのですが、時にプライドが邪魔して謝れないなんてこともありますよね。

 

ですが、そのプライドのおかげで後々取返しがつかない事態に発展してしまったり、家族関係が崩壊に進んでしまうなど、大変なことが起こる可能性をはらんでいます。

 

今回は「謝る」ということについて、心理カウンセラーの視点からお話していきますね。

 

近しい人に対してはプライドが邪魔をする

 

人というには不思議なもので、親子など血縁や家族といった近しい人達に対してプライドが働き様々な邪魔をすることは多々あります。

 

そのひとつが親子関係、家族関係にある人に対して「謝る」ということが出来ず、気持ちのすれ違いが発生してしまうこと。

 

お互いの意見が折り合わない、言う事を聞いてくれない、自分の正当性を主張する、など、それが例え間違った意見や主張でも自分の意見や考えがすんなり通らないときに癇癪やイライラが募り、相手の言葉や態度をシャットダウンしてしまう、など。

 

意見が通らない、言う事を聞いてくれないときなどは自分の正当性を畳み掛けてなんとか優位性を勝ち取ろうとするのですが、そこは相手も段々とヒートアップしてしまい収集不可になってしまうケースは多いものです。

 

100%間違っている発言や態度でも一度ヒートアップしてしまうと後戻りできなくなりますので、関係性が崩れていってしまうんですね。

 

謝る=私が負けた、相手が勝ったではない

 

相手に対して謝るという行為は謝った人が負けて、謝られた人が勝った、という心理的な認識を持ちがちです。

 

しかし、そんなことはありません。

 

謝るという行為は無益な争いは止めましょうという最大限の提案であり、最悪の展開を未然に防ぎお互いの関係を壊さない提案でもあるんですね。

 

また、謝るという行為は相手がヒートアップしていくのを抑制して気持ちを静まらせる効果があり、それ以上の嫌な展開にはならないものです。

 

いらないプライドを捨て、自分の発言や態度は本当に正しいのか?どこかに歪みが生じていないか?自分を振り返ることも大切です。

 

謝れる姿勢は子どもの心を成長させる

 

親として、特に子どもに対して謝るというのはなかなかできないものですよね。

 

それはどこかに「親のいうことは絶対的に正しい」という認知があり、それに支配されていると例え間違った発言や態度をとってもいても正当性を振りかざすようになり、謝るという姿勢からはほど遠くなってしまいます。

 

でも、そんな親の態度を子どもというのは良く観察しているんですよね。

 

基本子どもというのは親の発言や態度、考えかた、物事の見かたをモチーフにして成長しますので、親が謝れないと謝れなくなり、正当性を畳みかけると同じく正当性を畳みかけるようになります。

 

子どもとのやり取りにおいて、親が間違っていることに気がついたら素直に「ごめんなさい」「今のは言い過ぎたね」「私の考えが違っていたと思う」など、うまく言葉にしてみましょう。

 

もちろんなんでもかんでも謝る姿勢はよろしくありませんが、時として自分の非を認めて謝るという姿勢は親に対してより一層の安心感や尊敬などが芽生えるきっかけにもなりますので。

 

子どもに対してもパートナーに対しても、近しい人には自分がおかしいと思ったら素直に謝るという行為が円満であり強固な家族関係を作る基盤となっていきます。

 

終わりに

 

普段から自分の発言や態度を客観的に見るクセをつける、なぜ相手がヒートアップしていってしまうのか?考えるクセをつけることで自分を振り返るきっかけにもなります。

 

自分自身の尊厳でもあるプライドは大切ですが、そのプライドが邪魔していつしか相手を言い負かすことだけ考えてしまうのはナンセンスです。

 

謝るというのは良好関係を崩さない最大限の提案ですので、自分の非を見つけたら素直に謝る考えを持つのが良いですね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です