HSPで毒親育ちだとつらい理由とは?敏感すぎる心を楽にする3つの方法

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

HSP(とても敏感な人)という概念があり、一時期流行ったので知っている人も多いのではないでしょうか。

 

いわゆる「繊細さん」とも呼ばれ、他人の言動などに敏感でとても傷つきやすいという面を持っていますので、生きづらさを抱えているとも言われています。

 

そんなHSP体質の人ですが、毒親の元で育った人は日常生活の中で人一倍つらさを感じやすいと言われています。

 

親といえども繊細すぎる体質に気づかず無関心であり、心無い言葉を投げかけられ、いまだにその傷が癒えない人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、HSPで毒親育ちだとなぜこんなにもつらいのか?その理由と、敏感すぎる心を楽にしていく方法について、カウンセリングの視点からお話していきますね。

 

HSP(繊細さん)とは?毒親育ちとの関係性

 

HSPとは「Highly Sensitive Person(とても敏感な人)」の略で、生まれつき刺激に敏感で繊細な気質を持つ人のことを指します。

 

具体的には、

 

・周りの音や光、匂いなどの刺激に敏感

・他人の感情や機嫌を敏感に察知してしまう

・物事を深く考え、深く感じ取る

・疲れやすく、一人の時間が必要

 

といった特徴があります。

 

HSPは病気ではなく、生まれ持った気質であり、現代は約5人に1人がHSPだと言われているんですね。

 

そして、毒親の元で育った場合、このHSP気質がさらに強まったり、生きづらさを感じやすくなったりすることがあります。

 

なぜそうなるのか?それは、毒親は子どもの「敏感であること」「感じやすいこと」を否定してしまうことが多いからなんですね。

 

そんなことくらいで泣くな」

「そんなの気にしすぎよ」

「もっと強くならないとダメだ」

 

こういった言葉を浴びせられ続けることで、本来の繊細さを「悪いこと」「直すべきこと」と思い込んでしまい、自分の感覚を信じられなくなってしまいます。

 

HSPで毒親育ちがつらすぎる3つの理由とは

 

HSPであると様々なことに敏感であり、普通の生活をしているだけでもストレスが溜まりがちです。

 

そこに毒親育ちという要素が合わさることで、HSPならではのつらさが含まれてくるんですね。

 

ここではHSPで毒親育ちがつらすぎる理由についてお話していきましょう。

 

理由1:感情の境界線が曖昧になりやすい

 

HSPで毒親育ちの人は「自分の感情」と「他人の感情」の境界線がとても曖昧になりがちです。

 

たとえばですが、夫が仕事でイライラしているとき、その感情をまるで自分のことのように受け取ってしまい「私が何か悪いことをしたのかも」と不安になってしまうことは多いのではないでしょうか。

 

また、子どもの機嫌が悪いとき、自分の育て方が悪かったのかも・・・など、必要以上に自分を責めてしまったり。

 

毒親の元では、常に親の機嫌を察知して先回りし、うまく対応することが生き延びる術でした。

 

その結果、他人の感情を敏感に察知しすぎて、自分の心が疲弊してしまうんですね。

 

理由2:自己否定感が強く自分を責めてしまう

 

毒親からいろんなダメ出しをされ、きついことを言われ続けた経験は、心の奥深くに「自分は価値がない」という思い込みを植え付けてしまいます。

 

HSPの気質があると、そういった否定的な言葉や経験をより深く受け止め、記憶に刻み込んでしまうんですね。

 

その結果として何かうまくいかないことがあると、

 

「やっぱり私はダメなんだ」

「私がすべて悪いんだ」

 

と、すぐに自分を責めてしまう思考パターンが出来上がってしまいます。

 

仕事でのちょっとしたミスで何日も引きずってしまったり、夫に少し注意されただけで自分を全否定されたように感じてしまったり、など。

 

敏感であるがゆえ、自分への攻撃性も強くなってしまいます。

 

理由3:普通にできない自分への罪悪感

 

HSPで毒親育ちの人は“みんなは普通にできているのに、私だけができない”という罪悪感を抱えやすいものです。

 

仕事中やプライベートで周りの音や人の動きが気になって疲れてしまう。

 

夫や子どもとの何気ない会話で傷ついて、一人で涙が出てしまう。

 

こういったことを「弱い」「おかしい」と思い込んでしまい、さらに自分に追い打ちをかけてしまいます。

 

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日常生活でのつらい場面と3つの対処法

 

敏感すぎるゆえ、普通に生活しているだけでもいろいろと重ねることで、ストレスにより疲弊してしまうのがHSPという気質。

 

では、どう対処していくことで、つらい場面をうまくやり過ごすことができるのでしょうか。

 

ここからは、日常生活よく出会うつらい場面と3つの対処法についてお話していきましょう。

 

夫のイライラを敏感に察知してしまうとき

 

夫が仕事でストレスを抱えているとき、ちょっとしたことで八つ当たりをされることもあるかもしれません。

 

そういった相手の感情の変化を敏感に察知し、胸を痛めてしまいがちです。

 

そんなときはまず深呼吸をおこない、

 

「これは夫の感情であって、私の感情ではない」

 

と心の中でゆっくりと呟くようにしましょう。

 

自分と相手との“感情の境界線を引くイメージ”を持つことが、とても大切です。

 

また、トイレや洗面所など、ほんの数分でも一人になれる場所で、静かに目を閉じて自分の呼吸に意識を向けてみるのも良いですね。

 

この方法は夫ではなくても誰かにイライラをぶつけられたり、嫌な気持ちになったときにも有効ですので、ぜひ活用してみてくださいね。

 

子育て中に自分の感情がわからなくなるとき

 

もし現在、小さな子どもを育てていると、子どもの感情に振り回されて自分がいまどう感じているのか?わからなくなることもあるでしょう。

 

そんなときは、いま感じていることや思っていることを紙やノートに書き出し、視覚化して整理してみるのがおすすめです。

 

「今日は子どもがぐずって疲れてしまった」

「なんだか急に悲しくなった・・・」

「夫に八つ当たりされて傷ついたな」

 

など、感じたことをそのまま書き出して整理していくことで、ゆっくりと落ち着いた気持ちになっていきます。

 

子育て中でなくてもノートや紙に書き出して整理してみるのはとても有効ですので、ぜい使ってみてくださいね。

 

仕事上での人間関係に疲れてしまうとき

 

仕事上での人間関係、何気ないひとことや周りの雰囲気に敏感に反応してしまい、帰宅後どっと疲れてしまうこともあるでしょう。

 

そんなときは、仕事の帰り道など意識的にゆっくり丁寧に歩いてみてください。

 

足の裏が地面に触れる感覚、風が頬に当たる感覚、空の色、など「いまこの瞬間」に意識を向けてみると、グルグルしていた思考が静まっていくことは多々あります。

 

また、帰宅後は家事を始める前に、5分だけでも一人の時間をつくり、お茶を丁寧にいれる、静かに深呼吸をする、といった自分とつながる時間を大切にしてみるのも良いですね。

 

これは「マインドフルネス」の要素を取り入れた対処法であり、落ち着きを取り戻しリラックス効果を高める働きもありますので。

 

おわりに

 

HSPであること自体、なにも悪いことではありません。

 

ただ、そこに毒親育ちという要素が絡まっているとき、普通の敏感とは違うつらさが生まれてしまいます。

 

今回お話した対処法はいろいろな場面に遭遇し、大きなストレスと疲れを感じたときに使える対処法です。

 

普段からぜひ自分を癒して整えるものと考え、活用してみることをおすすめします。

 

 

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