こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
人間であればふとしたタイミングでイライラしたりモヤモヤしたり、急に悲しくなったり寂しくなったりと、
「ネガティブ感情」
が顔を出すこともありますよね。
ネガティブ感情に良い、悪いといった定義はありませんが、それでもなんだか気持ちを持て余してしまう感覚に陥ることがあるでしょう。
いわゆる「毒親」の元で育った人は、自分よりも他者優先であったり感情を抑え込んでしまったり、心の奥底でネガティブな感情を溜め込みやすい傾向にあります。
それゆえ、漠然とした生きづらさを感じたり急に涙が流れたりと、楽に自然に生きることが遠く感じてしまうものです。
今回は、そんなネガティブ感情をうまくデトックスして毎日の生活を朗らかに生きやすくするコツ、心をやさしく整えるための習慣について、カウンセリングの視点からお話をしていきますね。
目次
なぜ?ネガティブな感情はたまりやすいのか?
妻であり主婦であり、なおかつ仕事も持っていると、毎日毎日追われるように日々が過ぎ去っていきますよね。
夫も仕事で忙しく、ストレスを抱えているようであれば、もしかしたら時々イライラをぶつけられているかもしれません。
先ほども軽く触れましたが、毒親の元で育った人は感情を抑え込んでしまう、ネガティブな感情を溜めやすい傾向にあるので、その結果知らず知らず自分を追い込んでしまうことは多いものです。
イライラやモヤモヤ、不安や悲しさ、寂しさといったいわゆるネガティブ感情、それは毒親からのしつけや教育といった名の元に吐き出すことを禁じられてしまうことが多々あります。
「我慢するのは当たり前」
「感情を出すのは悪いこと」
「親はもちろん他人にも気を使うべき」
など、そういったことを小さな頃から叩き込まれていれば本来の自分を表現したり、感情豊かに他者と接する、なんてことはほぼできなくなって当然ですよね。
その代わり、我慢をすればするほど、感情を出さなければ出さないほど、心にどんどん“ネガティブの荷物”が溜まっていってしまうものなんですね。
本来、イライラや寂しさ、不安といったネガティブ感情があなたに訴えていることは「本当はつらいよ」「我慢なんてしたくない」という目に見えないサインです。
日々の生活のなかで、ふとネガティブ感情が湧き出したらそれを否定するのではなく、心がつらい、苦しいといっているサインだと把握しましょう。
そして、ネガティブ感情を肯定し、「私はこんなにもつらいんだ」「こんなにも苦しいのだ」と認めていくことが自分を変化させることにつながっていきます。
感情をためこまないためにできる3つの習慣とは
ネガティブ感情をためこまないためのコツ、それは「感じたら外に出す」こと。
ここからは、日常生活の中で簡単にできる、ネガティブ感情をためこまない3つの習慣をご紹介していきますね。
1、心の中を書き出していく「感情吐き出しノート」
つい感じてしまうイライラ、言葉にしにくいモヤモヤ、ふとしたときに込み上げる悲しさ、など。
そういったネガティブ感情をノートに自由に書き出していくことで、心のなかが少しずつ整理されていきます。
書きかたについて、たとえばですが、
「夫に八つ当たりされたのが悲しかった」
「今日も家事を一人でこなして疲れた」
「なんだか急に悲しくなってしまった」
「掃除をしている途中、なんだか寂しさに襲われた」
など、感情について感じたことならどのような内容でもOKです。
感情を言語化して視覚化することは思考と心の整理にもつながり、気分のデトックスにもなっていきます。
2、軽めの運動で身体を動かし気分をリセットする
気持ちが沈んだとき、気分がなんとなく晴れないなど、そんなときは軽く身体を動かしてみましょう。
軽めのウォーキングやジョギング、近所への散歩、ちょっと遠くの場所へ歩いて買い物など、そうした軽めの運動は感情を整えるのにとても効果的です。
また、インターネットでやり取りできるオンラインヨガやストレッチ、軽めの自重トレーニングなども良いですね。
東洋医学では「身体と心はつながっている」と言われています。
身体を動かすことで頭の中でグルグルした思考が静まったり、気分が落ち着いたりと、いろいろとリセットされやすくなりますよ。
3、心を楽に安心できる相手とおしゃべりする
感情を書き出す、身体を動かすのとはまた違い、誰かとおしゃべりするというのも気持ちがスッと整理される、良い方法です。
とくに女性の場合はおしゃべりすることでストレス自体も発散され気分が楽になりますので、心を通わすことのできる相手とおしゃべりに花を咲かせるのも良いでしょう。
タイミングが合わない、スケジュール調整が厳しいなど、おしゃべりできない場合は、
「誰かに話すつもりで紙に書く」
といった方法でも十分効果があります。
話を聞いてもらいたい相手を空想し、その相手が目の前にいると思いながら、いろんなことをおしゃべり感覚で書き出していくだけです。
さて、ここまで、感情をためこまないためにできる3つの習慣についてお伝えしました。
3つの習慣を通し、真に大切なことは、「ひとりで抱え込まない」ということです。
ぜひ、感情を外に出すという小さな習慣を意識してみてくださいね。
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ひとりの時間を使ってネガティブ感情をリセットするには?
身体を動かしたくても、誰かとおしゃべりしたくても、なかなか時間が取れない・・・そんなこともあるでしょう。
そんなときは、ひとりの時間を使ってネガティブ感情をリセットしていく方法があります。
忙しい毎日の中でもほんの5分で大丈夫ですので、自分ひとりの時間をつくることを意識してみてくださいね。
たとえばですが、
・トイレにこもってゆっくりと深い呼吸をしてみる
・お茶やコーヒーをゆっくり丁寧にいれる
・洗面所で静かに目を閉じ身体の力を抜く
・仕事の帰り道、わざとゆっくり丁寧に歩く
など、こういった“ゆっくり、丁寧に”という「間」が気分をリセットするのに役立ちます。
ゆっくり丁寧に、というのは、その瞬間に集中していないとできないことです。
その瞬間に集中してしまうからこそ、他のことに思考を奪われることなく、気がついたらネガティブ感情がリセットされていることも多々あります。
こういった、慌ただしい毎日のなかでも“自分とつながる時間”が、感情をためない習慣の土台にもなりますので。
心を好転させていく“自分軸”を整える方法
ネガティブ感情が湧き上がってしまうその背景、実は自分の芯根が「他人軸」になっていることがほとんどです。
「こんな態度をとったら夫にどう思われるだろう・・・」
「子どもに嫌われたらどうしよう・・・」
「あの人、どんなふうに思うかな・・・」
など、そんな他人軸な思考が強くなると、心がどんどん苦しくなっていってしまいます。
毒親の元で育った場合、この“自分軸”の確立もなかなか自然にはできないものです。
なので、あえて割り切って“自分軸”を意識する、それを行動に移していくことがとても大切なんですね。
たとえばですが、
「今日は掃除を省いて、その時間好きな本を読もう」
「今夜の夕飯は手を抜いて、スーパーでお弁当を買ってこよう」
「今夜は食器の後片付けは家族に任せて、先にお風呂に入ろう」
など、いまの自分ができる範囲、このような小さな選択で構いません。
最初は罪悪感を感じたり、躊躇して自分軸で動けないかもしれませんが、勇気を持って行動に移すことで、
「私はこうしてもいいんだ」
と自分に許可を出していく感覚、考えが自然と身に着いていき、心の安定にじわじわと効いていきますよ。
とても大切なことなのですが、思っているだけじゃなく、しっかりと行動に移すこと。
それができれば自然と未来は明るい方向に変わっていくでしょう。
おわりに
ネガティブな感情が湧きあがっているとき、違う言いかたをすると、それは、
「もう少し自分を大事にしてあげて」
と心が訴えているサインとも言えます。
今回お話した小さな習慣、「感情を書き出す」「身体を動かす」「5分間ひとりになる」「自分軸を意識する」
いきなり全てではなく、このどれか一つからで構いませんので、ぜひ行動に移していきましょう。
行動に移し腑に落としていくことで、心穏やかに、自分らしく軸を持った明るい未来が引き寄せられてきますので。
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