こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
お父さんがお母さんに触れる。
お母さんがお父さんに触れる。
親が生まれた赤ちゃんに触れる。
赤ちゃんがお母さんに触れる。
子どもが親に触れる。
おばあちゃんが子どもに触れる。
子どもがおじいちゃんに触れる。
手をつなぐ、肩に触れる、抱きしめる、など。
親子、家族の肌の触れ合いはとても大切であり、心が温かくなる魔法のような効果がありますよね。
たくさん触れられて育った子どもは大きな自信と勇気を身に付けることができ、困難を乗り越える力が宿ります。
パートナーや子どもからたくさん触れられたお母さん、お父さんは家族の繋がりや安心感、温かさを共有でき、家族を守り抜く力を手に入れます。
自分の子どもや孫からたくさん触れられたおじいちゃん、おばあちゃんは心地良さと大きな癒しを受け入れ、熟成したこれまで長年の経験を微笑ましく感じ、晩年を穏やかに過ごす力が定着します。
人が人に「触れる」という行為はとても尊いものであり、自分はひとりではない、という思いを湧き上がらせ、毎日を健やかに過ごせるものなんですね。
以前ですが、私が初めて読んだときとても感銘を受けた詩があります。
その詩は「人が人に触れること」をテーマとしており、読み終えた後は気持ちが晴れやかに、温かくなってことを覚えています。
今回は、私が以前に感銘を受けた詩をご紹介させてください。
Please touch me.
日本語タイトル:わたしにふれてください
フィリス・K・デイヴィス 訳 三砂ちずる
もしわたしが あなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが、知らなかったやさしさを
あなたから もらいたい
おふろにいれてください
おむつをかえてください
おっぱいをください
ぎゅっと だきしめてください
ほほにキスしてください
わたしのからだを あたためてくれる快楽が
わたしに安心と愛を つたえてくれるのです
もしわたしが あなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけれど
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるかをわかってほしいから
おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
わたしの夜を甘くしてくれる
昼間にみせてくれるあなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれる
もしわたしがあなたの思春期のこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
もう大きくなったのだから なんていわないでください
あなたがわたしにふれるのをためらうなんて思いたくない
あなたのやさしい腕が必要です
あなたのおだやかな声をききたいのです
人生は困難なのかもしれないと わかったいま
わたしの中の小さな子どもがあなたを必要とするのです
もしわたしがあなたの友達なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがだきしめてくれると
わたしはあなたにとって大切な人だとわかるから
あなたのやさしさが
おちこんでいるわたしも、かけがえのない存在であることを
思い出させてくれるから
そしてひとりではない、と思い出させてくれるから
わたしにやすらぎをくれるあなたのありよう
それだけがわたしが信じられるもの
もしわたしがあなたの愛の相手なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたは、情熱さえあれば、十分と思うかもしれない
でも、あなたの腕だけが、わたしの恐れをとかしてくれる
あなたのやさしくおだやかな指先をください
あなたにふれられて
わたしは愛されている ということを思い出すことができる
わたしはわたしなのだ、ということを思い出すことができる
もしわたしがあなたの大きくなった息子なら
どうぞ、わたしにふれてください
わたしには、抱きしめるべきわたしの家族はいるけれど
それでも、傷ついたときには
おかあさんとおとうさんにだきしめてほしい
おとうさん、あなたといるとすべてが違ってみえる
わたしが、大切なわたしであると思い出すことができる
もしわたしがあなたの年老いた父親なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたが小さかったときに
わたしがあなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど
あなたのやさしさに力づけられる
どうぞ、何も恐れないで
ただ、わたしにふれてください
いかがでしたか?
私は過去何度もこの詩を読んでいますが、読むといまだに涙腺がもろくなってしまいます(泣)
さりげなく、人が人に触れることの大切さ、必要性、気持ちなどを綴っていますよね。
触れることが圧倒的に足りない、あまり触れることがない、触れること自体に抵抗があるなど。
もしかしたら様々な親子や家族問題は、勇気を持って「触れて」みることで解決、解消されていくかもしれませんね。
終わりに
今回は少しだけ主旨を変えて、私が感銘を受けた詩をご紹介しました。
読んでみると色々な体験や出来事が思い出され、これまでの自分を省みるかもしれませんね。
たとえ何歳になっても人が人に触れるって素晴らしいことだと思います。
たまにはこのような詩を読んで、心穏やかに過ごしてくださいね。
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