こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
現代はお父さんが働いた収入で家族を支えるというよりも、夫婦共働きが一般化していますよね。
お父さんも働き、お母さんも働き、お仕事で疲れながらも家庭のことはこなさなくちゃなりません。
どちらかというとお母さんが家庭のことを切り盛りするイメージですが、仕事と家庭の両立は上手にストレスを解消させないと心身ともに強いダメージを受けてしまいます。
そこで、お母さんが心身ともにダメージを受けないためにも、
「家族に頼ることの大切さ」
についてお話していきましょう。
家事負担のバランスが悪いと家庭崩壊が始まる
「家事メン」「育メン」という言葉がある時期もてはやされましたね。
多くはマスメディアが取り上げ、家事や育児を実際にしている、もしくは興味のあるお父さんにスポットを当てました。
いまでも取り沙汰されることがありますが、しかし家事や育児をしっかりと理解して動けているお父さんはほんの一部と言えるでしょう。
中には朝のゴミ出しだけで家事を切り盛りしていると考えていたり、お子さんをほんの一時あやすだけでそれを育児と勘違いしていたり。
本当の意味での「家事メン」「育メン」とは程遠い行動、考えが広まってしまっているな、という印象があります。
昭和初期の頃までは経済も豊かでありお父さんは仕事で収入を得る、お母さんは家事育児で家庭を守る、という社会でしたが、いまはもうそのような時代ではありません。
戦後70年にわたり日本経済は衰退を辿り、政府としては「女性の働き方改革」「男女共同参画社会」「女性が輝ける社会を」というものを広めていきました。
「女性が輝ける」など一見キャッチーな言い回しをしていますが、フタを開けると男性の収入の伸びしろは今後望めないので、女性も働かせるというのが裏側には隠れているんですね。
そのような、夫婦共働きが前提とされている世の中において、お母さんばかりが家庭を守ること、家庭全般のことを任されるというのはさすがに心身が悲鳴をあげることになります。
これからの時代は家事や育児をお母さんがするものではなく、本当の意味でお父さんお母さんが「共闘」していく、そんな時代です。
そしてすでに起こっていることですが、家庭内における家事育児の配分バランスが悪いとお母さんはヒステリー傾向になり、それを受け止めきれないお父さんもストレスが溜まり、家庭崩壊が始まっていってしまうんですね
いまの時代だからこそ、家庭内における家事育児のバランスを見直す、考え直すことが大切だと感じています。
お母さん一人が背負うのではなく家族に頼る勇気を持つこと
「うちの旦那、結局なにもしないんだよね」
「たった数分子どもをあやすだけで肝心なところは私に任せっきり」
「手伝ってくれたのは最初だけ。口を出すと仕事で疲れているとか、そればかり」
上記のような声、周りから良く聞こえてきます。
家事育児をしないお父さんに対して口を出すと喧嘩になるとわかっているので、結局はお母さん一人で背負ってしまうことは多いものです。
しかし、先ほどもお話しましたがお母さん一人で家事育児を背負ってしまうと心身が疲弊してしまい、家庭内のバランスは悪くなる一方です。
家庭内のバランスを上手に取る、心身の疲弊を最小限に抑え、可能な限り毎日を健やかに過ごす秘訣は、
「家族に頼る勇気を持つこと」
です。
多分ですが、わかっているけどそれが出来ないから疲れやストレスが溜まっている、というお母さんも多いのではないでしょうか。
喧嘩になって嫌な思いをするのであれば、最初から自分が抱えるほうが気が楽、など。
お母さんが一人で抱えず、家事育児のバランスがうまく保てる提案として、
家事育児の全体像をマップ化し、共有してから依頼する
というものが挙げられます。
男性という生き物は感情論で動かず、どちらかというと思考論で動きます。
感情に任せてワーワー言うよりは、いま起きている現象や事態を紙などにまとめ(マップ化)、それを元にして情報を共有し依頼する、というのが良いかもしれません。
男性はどちらかというと数値やデータで物事を判断し、適切な対応や答え探しをおこないます。
ですので、少々面倒ですが一旦家事育児の内容や内訳、お母さんの負担を紙に書き出し、それを見せながら夫婦で考えていく、というのが望ましいでしょう。
そのような媒体をうまく使い視覚化することで男性脳が刺激され、聞く耳を持つお父さんは多いものです。
マップ化は大変かもしれませんが、将来を考えたとき、自分の身を守るためにも取り組んでみるのも一つの方法ですよ。
終わりに
ここ30年、中小企業における賃金は上がっていません。
どちらかというと下がっている傾向にあり、そうなると生きていくため夫婦共働きという選択になってしまいます。
それらを考え、そして円満な家庭を末永く築いていく秘策は家事育児における「共闘」です。
ぜひ、お母さんの負担が大きくならないよう、よければ今回のお話を参考にしてみてくださいね。
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