こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
とある健康調査をしている会社がストレスについて調べたところ、人間関係によるストレスが全体の30%にあたるとの発表がありました。
30%の内訳として、実は家族関係によるストレスがその中でも約15%を占めており、家族との人間関係が強いストレスを生み出していることがわかったんですね。
家族という存在は生活の多くを共にしていく存在ですので、身近な心の支えや逃げ場が無くなってしまうため、常に追い詰められた状態となってしまいます。
ストレスは場合によってはうつや適応障害など心の病に発展してしまったり、円形脱毛症や胃潰瘍など身体の症状として表れてしまう場合もあるんですね。
家族との人間関係によるストレス、どのように解消していくのがベストなのでしょうか?
家族との人間関係のボトルネックを把握する
家族との人間関係ストレス解消に向けてまずおこなうべきことは、家族との人間関係で起こっているボトルネックを探し、それを把握することです。
ボトルネックという言葉を初めて聞いたかもしれませんね。ボトルネックとは、何かしら問題が起き支障をきたしていたり停滞している箇所、詰まっていて流れていかない部分のことを指しています。
家族との人間関係と言ってもそこには様々な現象があるでしょう。
例えば意見が合わない、意見がぶつかってしまったり高圧的な態度で家族を振り回すパートナー。
また、思春期を迎え何かにつけ衝突してきたりこちらが言う事に聞く耳を持たない子どもたち、など。
家族関係はそれぞれであり一概に言えない部分もありますが、どこかにストレスを感じ苦しくなっているのであれば、ボトルネックは必ず存在しています。
まずはどの部分に問題が生じていて苦しくなってしまうのか?つらくなってしまうのか?ボトルネックを見つけ出し、それを把握しておくことが大切です。
ボトルネックを探さずにただ漠然とストレスを感じている、嫌な気分を抱えているだけでは問題は何も解決しませんし、円滑な関係性を築くことも自分を癒すこともできません。
この部分に問題ある、と明確に絞り込み、問題解決へのカギを手に入れるようにしましょう。
感情的にならず冷静な対話を心掛ける
家族関係におけるボトルネックを探し出したら、今度は問題解決に向けて進めていきましょう。
家族でも他人でも、すべての人間関係はコミュニケーションによって成り立っており、意見の食い違いやズレ、言い争いなどはコミュニケーションが破綻している場合がほとんどです。
また、人間は感情の生き物ですので感情に振り回されてしまうことは多々あり、自分では抗えない喜怒哀楽によってコミュニケーションがうまくいかないとも言えるんですね。
パートナーや子どもに対してついつい感情的に接してしまう場合は、コミュニケーションを始める前にまず一呼吸置いてみましょう。
深く長い呼吸を数回くり返すことで感情や気分は落ち着きを取り戻し、冷静な思考を保てるようになりますので。
深い呼吸をくり返し冷静を保つことができたら、今度は問題が生じている家族に対し相手の言葉を聴くことを心掛けながら話を進めていきましょう。
それぞれの言い分、意見を言い合うのではなく、まずは相手の話に耳を傾ける(傾聴)、そして相手が話し終え落ち着いたところで自分の話を出していくこと。
人というのはどのようなことでも自分の話に耳を傾けてくれる、聴いてくれる存在に対して心を開くものです。
自分からではなく、まずは相手の話に耳を傾けると心が開き関係性が心理的距離が対等になり、そこで初めて本来のコミュニケーションができる場が成り立ちます。
ボトルネックを見つける
↓
そのボトルネックに対して相手とのコミュニケーションを図る
↓
感情的になりそうであれば一旦深い呼吸をおこない、相手の話に耳を傾ける
↓
相手が落ち着いたら自分の話を述べる
上手にコミュニケーションを図れることが問題解決に進むことは多いので、普段から上記の流れを意識しておくと良いですね。
終わりに
家族に対して他人には持たないような感情というのは抱きやすいものであり、他人にはない関係性の深さからきているものと言えます。
家族だからとコミュニケーションをおざなりにするのではなく、むしろ家族だからこそ真摯にコミュニケーションを図り、しっかりとした関係性を築いていく。
家族間での温もりや安心感を持つことができると心に余裕も生まれやすくなりますので。
ボトルネックを解消してより良い家族関係を築くため、まずはできることから始めていきましょう。
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