こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
子育てをしていると、どこかのタイミングで「偏食」という問題にぶつかることがあります。
毎日の食事の時間、子どもが「これ嫌い!」「食べない!」、でも「これ食べる」「これ好き!」など偏食をしてしまうと、ママとしてはとてもツラく悩ましいものとなってしまいますよね。
また、せっかく栄養を考えて作ったのに食べてもらえないと、どうして食べてくれないの?私の料理が悪いのかな?と落ち込んでしまうこともあるでしょう。
ですが、実は偏食ってママのせいではありません。
偏食というのは子どもの成長のいち過程や味覚の発達によって起こりますので、上手に工夫して付き合っていけば、おのずと改善していくことがほとんどです。
今回のお話は、子どもが偏食になる理由、ママがやってしまいがちなNG対応、そして今日から取り入れられる食育のヒントをご紹介していきます。
偏食で悩んでいるママさんの、ちょっとしたヒントになるかもしれません。
目次
なぜ子どもは偏食になるのか?その理由とは
子どもの偏食という問題。実はそこにはいくつかの理由が隠されています。
まず大きな理由として当てはまるのは“味覚の発達段階”という場合なんですね。
子どもは大人よりも味覚が敏感であり、とくに苦みや酸味に強い反応を示します。
多くの子どもがブロッコリーやピーマンを嫌がるのは、むしろ身体の自然な防御反応ともとれるものです。
食べやすさや味付けを工夫してみるなど、ちょっとした創作が必要になりますね。
次に当てはまるのは“親の反応や家庭環境”というものです。
「ちゃんと食べないとダメ!」と強く言われたり、逆に好きなものばかり与えられたりすると、子どもの食に対する意識が偏りやすくなってしまうんですね。
先ほども少しお話しましたが食べやすさや味付けの工夫、好きなものはほどほどに、できるだけ栄養を考えて万遍なく食卓にあげるなど、少々視点を変えることも大切です。
そして忘れてはいけないのが“偏食は一時的なものである”ということ。
子どもは成長とともに味覚が大人に近づき、少しずつ食べられるものが増えていきます。
重要なことは「偏食は今だけの姿」ととらえ、過度に不安や心配を抱かないことと言えるでしょう。
注意しよう!ママがやってしまいがちなNG行動とは?
子どもの偏食に悩むあまり、どうしてもママがついやってしまいがちなNG行動があります。
NG行動が行き過ぎてしまうとちょっとした食べ物へのトラウマになったり、劣等感を抱いてしまったりと、子どもの人生を左右してしまいかねません。
では、どのような行動がNGなのか?ここからはそれをお話していきますね。
「食べなさい!」とつい強制してしまう
親の不安や心配からつい食べるよう強制してしまいがちですが、子どもにも自我がありますので、拒絶反応が強くなる可能性があります。
最終的には食事自体が苦痛になってしまいますので、強制ではなくある程度忍耐強く見守る姿勢が必要となるでしょう。
好きなものばかりつい与えてしまう
子どもは好きなものは嬉しそうに美味しそうに食べて、嫌なものは癇癪を起したり拒絶しがちですよね。
そんな理由から、ついつい子どもの好きなものばかりを与えてしまう・・・そんなことってありませんか?
好きなものばかりが食卓に並ぶと偏食傾向に拍車がかかる恐れがあり、成長とともに影を薄める偏食が助長されてしまう可能性があります。
好きなものをある程度食べさせながら、嫌がるものもうまく食べさせていくといった、こちらも様々な工夫が大切になります。
無理に完食させる
子どもの栄養バランスやお腹具合を見ながらうまく完食させること、それは親にとって大切な役割かもしれません。
ですが、親がやりきれない気持ちで無理に完食させようとすると、子どもは食べること自体が嫌な記憶になりやすく、ちょっとしたトラウマに陥る可能性があります。
あまりに食が細い場合は何かしらの工夫が必要になりますが、普段は年齢に応じてある程度食べるようであれば、無理に完食させることもありません。
食べられず残してしまったらそれはそれで無理強いせず、そんなときもあると上手に納得していくのが良いですね。
食べないことで怒る・脅す
せっかく食事を作ったもののなかなか食べない、癇癪を起して受け入れないなど、いろんなことがありますよね。
しかし、食べないことで親がイライラしてしまい、それによって怒ってしまったり脅してしまったりすると、子どもは食事自体が怖くなってしまい、さらに自己肯定感を傷つけてしまう恐れがあります。
ママと言ってもそれは役割であり人間ですので、イライラもすればつい怒ってしまうこともあるでしょう。
そんなときはまずひと呼吸おいてみる、大きく息を吸い込んで、たくさん息を吐き出して、など呼吸を整えることで併せて感情も落ち着いていきます。
イライラする前に、怒る前に、まずは呼吸に意識を向けて見ると良いですね。
他の子や兄弟と比較する
「ほら、○○ちゃんはしっかり食べてるよ」「お兄ちゃんみたいにちゃんと食べなさい!」など、他の子どもや兄弟とつい比較してしまうことってありますよね。
他の誰かと比較することで競争心を引き出し、うまく型にはめようとしますが、親が思う理想の形になることはあまりありません。
多くは比べられることで劣等感を感じてしまい、子どもながら落ち込んでしまうことがあるんですね。
食べる楽しさ自体が遠ざかってしまう場合もありますので、誰かと比べるのではなく違う工夫を取り入れるのが望ましいでしょう。
ここまでいくつかのNG行動をお話してきましたが、これらの行動は決して嫌がらせではなく、むしろ子どものためを思ってこその行動ですよね。
偏食への行動で一番大切なのは“安心できる雰囲気”で食事をすることですので、そのあたりを片隅におき、これまでの行動を振り返ってみることも大切です。
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今日からできる、子どもの偏食を和らげる食育のヒント
子どもの偏食が目につくと焦ってしまい、早くなんとかしなければ!と感じるのは親ならではの思いです。
ですが、偏食は一朝一夕でなくなるものではありませんので、だからこそ「小さな工夫」を積み重ねることが大切となるんですね。
ここからは、ちょっとしたポイントを踏まえた偏食を和らげる食育のヒントについてお話していきますね。
楽しい雰囲気の食卓を意識する
食事のときは本来嬉しい、楽しいことですので、それに見合った雰囲気作りというのは大切です。
食事のときはテレビを消し、できるだけ朗らかな会話をしながら食事を楽しむようにしましょう。
会話をしながら子どもの話に耳を傾けることで、食べることが自然とポジティブな体験になっていきます。
一緒に食材選びや調理をしてみる
子どもというのは様々なことに興味を持ち、それは食事内容や調理にまで及びます。
買い物に行き一緒に食材を選んだり、食事の盛り付けのお手伝いなどさせることで興味が湧きあがり、楽しさを覚えることはよくあります。
そして、自分が関わったものだから食べてみようかな、となったらしめたもの。苦手なものを口に運ぶチャンスと言えるでしょう。
小さな成功を一緒に喜ぶ
子どもは適切に褒めてあげる、認めてあげることで嬉しく感じ、心の成長にもつながっていきます。
ひと口食べられただけでも「すごいね!」「頑張ったね!」と褒める、認める、喜び合うことで自信が育まれ、いつしか偏食は影を潜めるかもしれません。
“ひと口チャレンジ”を習慣にする
最初から全部を食べさせようとするとハードルが高くなりますが、とりあえず“ほんのひと口だけ”とハードルを下げてみるのもひとつの方法です。
「全部食べなくてもいいけど、一口だけチャレンジしようね」と提案することで、子どもも受け入れやすくなるでしょう。
今日はひと口、次回はふた口など、だんだんと自然にハードルを上げていくことで慣れていくのを期待できます。
ママ自身の心を楽にすることが大切
偏食問題で一番つらい思いをするのは、それに立ち向かうママさんですよね。
“ママの心が疲れてしまうこと”はイコール、イライラが募ったり自分を責めてしまうことにつながりかねません。
問題に取り組んでいるママさん自身の気持ちを楽にすることが大切です。
心を楽にするひとつの考えたかとしては、「全部食べさせなきゃいけない」と思い込まないこと。
先ほども触れましたが、偏食の場合一気にすべて食べさせようとするのは、なかなかハードルが高いものです。
完璧に食べさせることを求めず、ひと口、ふた口でもOK。全体のなかで栄養バランスが取れればいいかな、という感覚で接するようにしましょう。
また、偏食の多くはいつか終わりが訪れるものです。
最初のほうでもお話しましたが、とくに苦みや酸味というのはとくに子ども特有の味覚の敏感さによって起こるもの。
ですので、成長とともに慣れが出てくるものと考えるようにしましょう。
心を楽にするためには、上手なストレス解消も大切な要素です。
自分なりの楽しみ、発散できることをフル活用し、心が疲れない工夫をしていくのが良いですね。
おわりに
子どもの偏食は、成長の一部であり「いつか必ず食べられるようになる」ことがほとんどです。
大切なのは「食べないことを責めない」こと、そして「少しずつ食育を楽しむ」姿勢なんですね。
小さな工夫を積み重ねながら、親子で「食べるって楽しいね」と感じられる時間を大切にしていくことが何より重要と言えるでしょう。
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