こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
子育てをしていると、早ければ子どもが小学校高学年くらいから、いわゆる、
「反抗期」
を経験することがあります。
子どもの個性にもよりますので全員が反抗期になるわけではありませんが、反抗期に突入した際、親として大変な思いをすることもありますよね。
もし子どもが反抗期に突入した場合、それは子どもの成長に大きく関わるものですので、一概に大変とは言い切れないものでもあります。
子どもの反抗期、そしてそれは成長にどのような影響を与えるのでしょうか。
反抗期を通過して子どもは大きく成長する
いう事を聞かない、返事をしない、伝えたことを守らない、やたらと文句を言いたがるなど、親としては正直「面倒だな」と感じてしまう子どもの反抗期。
ですが、この「反抗期」という現象は子どものこれからの成長に大きな影響を与えるものであり、親としてもうまく対応していく必要があるものです。
ちょっと面倒で手がかかる反抗期、子どもの成長に対してどのような影響を与えているのでしょうか。ここから詳しく見ていきましょう。
子どもなりの自我の確立
子どもが小さければ小さいほど何もできない存在ですので、親というのは絶対的な存在となります。
ですが、子どもがある程度成長してくると「自分はここまで出来るんだ!」とアピールするようになり、親の手を離れようとします。
親としてはまだまだ子どもと思っていても、いつしか子どもの中の自我が確立され、自分はこうしたいという欲求が芽生えてくるんですね。
もちろんすべて出来るわけではなく親の手助けは必要ですが、子どもが何かをやりたいと申し出たとき、出来るだけそれをやらせてあげることも大切です。
子どもの欲求に対して対応してあげる、子どもなりにやらせてあげることで自信が身に着いていき、大人としての強さも身にまとっていきます。
子どもがやりたいと申し出たことで中途半端に終わってしまっても、それに対して叱らず、ある程度見守ることが大切です。
出来ること、出来ないことの理解が進む
子どもは反抗期を迎えると、ある意味「万能感」に包まれます。
「万能感」というのは子どもなりになんでも出来ると錯覚し、親の保護はいらない感じる現象のことですね。
子どもは圧倒的に知識や経験値が不足していますので、自分では出来ると思ったこともうまく出来ず、最後親が後始末をすることも多々ありますよね。
親としてはカリカリしてしまい、叱ることもあるでしょう。
ですが、子どもは自分が出来ると思ったことが出来ないと理解したとき、「まだ私(僕)にはこれは早かったのかも」と自分を俯瞰し、今の自分の限界を理解していきます。
自分の限界を理解してくると、それは心の成長につながり、親の存在がありがたく感じるんですね。
言葉では言いませんが、子どもなりの親への尊敬、自分が出来ないことを親は出来ると理解していき、成長への大きな前進となります。
自分を信じて欲しいという欲求
子どもは子どもなりに「自分の力、自分のやり方」を親に理解して欲しい、自分のことを信じて欲しいと成長と共に無意識で考えています。
自分はここまで出来る、というアピールをすることで自分の成長を親に認めてもらいたいという気持ちがあるんですね。
親が感じる気持ちとして、
「まだ子どもだから」
「まだそれをするのは早い」
「そんなことして怪我したらどうしよう」
など考える、思うこともあるでしょう。
そう感じるのはもちろん当然であり、親としては事故や怪我なく無難に成長していって欲しいと願うものです。
ですが、それでもあえて子どもの意思に沿ってやらせてあげる、まだ無理かなと感じていても、あえてそれを実践させてあげることで、子どもの潜在的な欲求は満たされ、何が起きても動じないマインドが作られていくんですね。
違う言いかたをすると「折れにくい心」というものです。
子どもがやってみたことで時として失敗したり、うまく出来ないこともあるでしょう。
それでも親が子どもを信じてあげること、例え失敗しても責めないことで「折れない心」はどんどん成長していきます。
子どもが成人したとき、小さい頃に育った「折れない心」があるかどうかで人生の荒波を乗り越えることができ、力強さが格段に変わります。
終わりに
今回は子どもの反抗期について心理学の視点からお話してみました。
親が子どものすること、やることに対して心配や不安を感じるのは当然と言えますが、それでも温かく見守る、信じてあげることでいろいろなことに屈しない精神が身に着いていきます。
子どもの反抗期に対してカリカリしたり叱るのではなく、いま成長している大事な段階なんだ、と余裕を持ち見守っていくことが大切と言えるでしょう。
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