「義母のお節介」をやんわり断るには?角が立たない伝えかたを理解する

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

お義母さんに「ありがとう」と言いたい気持ちはあるけど、でも正直、お節介がしんどい・・・。

 

たとえば、子育ての方法に口出しされたり、アポなしで突然来訪されたり。

 

義母としては“善意”なのかもしれませんが、こちらとしては「やめてほしい」と感じる場面は少なくありませんよね。

 

ですが、

 

「はっきり断ったら関係がこじれそう」

「嫌われたくない」

 

そんな気持ちが先に立ち、モヤモヤしながらもガマンしてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、義母との関係性を保ちながら“自分の気持ちを守るための断り方や考えかた”を、心理学の視点や具体的なフレーズを交えてお話していきますね。

 

なぜ義母のお節介が「つらく感じて」しまうのか?

 

義母のお節介にモヤモヤするのは「わがままだから」とか「心が狭いから」とかでは決してありません。

 

義母の発言や態度に違和感を覚える理由のひとつは、

 

「善意を押しつけられている」

 

と何気に感じてしまうからなんですよね。

 

しかも、それを「断ってはいけない」と思い込んでしまう、考えてしまう背景には“育ってきた家庭環境”も影響していることがよくあります。

 

とくに毒親育ちの女性は、

 

・普段から親の顔色をうかがうのが当たり前だった

・本音など自分の気持ちを抑えてきた

 

といった傾向が強く「嫌だ」と感じても自己主張することに罪悪感を抱いてしまいがちなんですね。

 

結果として義母の言動にガマンにガマンを重ねてしまい、自分の気持ちを後回しにしてしまう。

 

これが積もり積もってしまうとほぼ必ず心がすり減ってしまいます。

 

「角が立たない断り方」の基本は“やんわりNO”+自己肯定

 

義母のお節介に悩んだとき「言い返すのではなく、やんわり断りたい・・・」と思うのはとても自然な気持ちです。

 

ですが、実際は何をどう言えばいいのか?分からず、ついモヤモヤを飲み込んでしまう・・・。

 

そんな方も多いのではないでしょうか。

 

そんなときに役立つのが、

 

“感情や関係性を壊さずに本音を伝えるテクニック”

 

なんですね。

 

一見難しく感じるかもしれませんが、実践してみるとそうでもないことがわかりますので。

 

ここからは、角を立てずにNOを伝える方法を3つご紹介していきましょう。

 

①クッション言葉を使う(ワンクッション置いてやわらかく)

 

いきなりスパっと断ってしまうと不機嫌になられたり、どうしても角が立ちやすくなってしまいます。

 

そんなときは、

 

「とてもありがたいのですけど」

「お気持ちは大変嬉しいのですが」

 

など“クッション言葉”を最初に入れてみることで、印象がかなり柔らかくなります。

 

たとえばですが、

 

「○○してくれてありがとうございます。でも、今回は私たちでやってみようと思っていまして・・・」

「そのお気持ち、本当にありがたいです。ただ、少しだけ私のやり方を試してみたくて」

 

など、最初のクッション言葉は嫌な印象を与えづらく、本音を伝わりやすくしますので。

 

②未来志向で伝える(今より“これから”にフォーカス)

 

これからの未来に向けた希望や意図を含め、それを伝えることで相手に受け入れられやすくなります。

 

こちらもたとえば、

 

「○○してもらえるのは嬉しいのですが、これからは少しずつ自分たちのペースで進めてみたいなと思っていまして」

「今後は私たちで話し合って決めるスタイルにしていこうと考えているんです」

 

このように、これから先にフォーカスし切り出すことで、気持ちを汲み取ってもらいやすくなります。

 

③第三者(夫や子どもなど)を理由にする

 

直接的に「私が嫌」とはなかなか言いづらいものですよね。

 

そんなときは“第三者の意向である”というのを理由にするとやんわり断りやすくなります。

 

これは感情的な対立を避けられるだけでなく、相手も納得しやすいというのがポイントです。

 

たとえばですが、

 

「夫とも話し合って、○○は自分たちでやってみようということになっていて・・・」

「子どもにも少しずつ自立してもらいたいので、なるべく本人に任せるようにしていて」

 

など、上手に“これは第三者の意向なんです”というのを含め、切り出していきましょう。

 

上記にあげたように、

 

「クッション言葉・未来志向・第三者を理由にする」

 

などのアプローチを使うことで「NO」を伝える場面でも印象をやわらげることができ、関係性を守りやすくなります。

 

義母とのやり取りにストレスを感じたとき、これらの伝えかたを上手に取り入れ、自分の心をしっかりと守っていきましょう。

 

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よくあるお節介ケースと“やんわりかわす”伝えかた

 

義母のお節介と一口にいっても、その内容は本当にさまざまですよね。

 

ここでは具体的なケース別に、やんわり断る言い回しを紹介していきましょう。

 

ケース①:子育てに関して口出しされたとき

 

【義母の口出し例】

「うちの子は○○の時期にはもう歩いてたわよ」

「○○はこうしたほうがいいわよ、そうしましょう。」

 

【やんわりした断りかた】

「教えていただけて嬉しいです!でも、いまは自分たちで試行錯誤しながらやってみたいんです」

 

ケース②:生活習慣や家事に干渉されるとき

 

【義母の口出し例】

「そんなのダメダメ、もっと早寝早起きさせなきゃダメよ」

「ちょっと、ごはんに○○を使わないなんて、それはいくらなんでもないでしょ」

 

【やんわりした断りかた】

「そっか、そういうやりかたもあるんですね。でも、実は私たちのやりかたもいま試してみているところなんです」

 

ケース③:アポなし訪問・頻繁な連絡があるとき

 

【義母の口出し例】

「ちょっと近くに来たから寄ってみようと思って~」

「成長を見たいから、毎日子どもの写真を送って!」

 

【やんわりした断りかた】

「わぁ、ありがとうございます!でも、予定があるときもあるので、事前に連絡もらえると助かります~」

 

もし心のどこかで「嫌われたくない」と思っていたら

 

もし義母に対し心のどこかで、

 

「嫌われたくない」

「波風は立てたくない」

 

と感じているのであれば、それはとても自然なことだと言えるでしょう。

 

特に毒親育ちの人は、子どもの頃から「断る=悪いこと」と刷り込まれていることがとても多いため、自分の意見や本音を言うことにブレーキがかかりがちなんですね。

 

ですが、実際には“断ること”は相手を傷つけたり蔑ろにすることでは一切ありません。

 

自分の心を守るため、しっかりと相手を思いやるため、本当に大切なことは

 

「私はどうしたいのか?」

 

という自分の軸を持つこと、それを考えてみることです。

 

自分の心が「嫌だ」と感じているのなら、それはちゃんと自分の内面と向き合うべきサインと言えるでしょう。

 

義母のおせっかいやお願いに対し、無理に合わせすぎることで自分や家族の生活にストレスがかかるのは本末転倒ですよね。

 

今回お話した様々な方法を実践し“ちょうどいい距離感”を保つことで、結果的に関係も安定しやすくなりますので。

 

おわりに

 

義母との関係に悩んでしまうのは、ちょっと見方を変えるとあなたが“思いやりのある優しい人”だからと言えるでしょう。

 

でも、優しさの中に「ガマン」が入り込みすぎてしまうと、あなたの心がみるみるすり減っていってしまいます。

 

今回お話したことを参考に、うまくバランスを取れるよう、ぜひ実践してみてくださいね。

 

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