こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
共働きであり、何年も夫婦関係を続けていると、お互いどこかすれ違いが起こってしまうことは多いものです。
夫婦の会話も必然的に、どこか事務連絡のようなものばかりになりがちで、会話に温かさが感じられない、と思うこともあるのではないでしょうか。
これから子どももどんどん大きくなり、物事をいろいろと覚えていくなかで夫婦関係の会話がどこか冷めていると、なにかしら悪い影響があるのでは?と心配することもあるでしょう。
どのようなことでもそうですが、夫婦のすれ違いにも、そこにいたるまでの理由が存在しています。
いまはどこか冷めた気がしていても、改めて適切なコミュニケーション方法を知ることで改善に向かうことは珍しいことではありませんので。
今回は、なぜ夫婦がすれ違ってしまうのか?という心理的な理由、お互いの本音を引き出すコミュニケーション術、そして日常で実践できる心の距離を縮める習慣など段階的にご紹介していきます。
改めて夫婦関係をぐっと楽にするため、ぜひ読み進めてみてくださいね。
目次
なぜ「分からない」と感じるようになるのか?すれ違いの心理的理由
「結婚当初はあんなに何でも話せたのに・・・」そう感じる背景には、実はいくつかの心理的な理由が隠れています。
まずひとつの大きな要因としては、
“共働き夫婦特有のコミュニケーション不足”
が考えられます。
お互いが仕事を持っていると帰宅後も家事や育児に追われ、ゆっくり話す時間がなかなか取れませんよね。
とくに小さなお子さんがいるご家庭では、夫婦の時間は後回しになってしまいがちです。
次に重要となるのが、
“男女の感情表現の違い”
と言えるでしょう。
一般的に男性は問題が起きたときに「解決策を見つけたい」と考える傾向があります。
しかし、女性はまず「気持ちを分かってもらいたい」という共感を求める傾向がありますよね。
たとえばですが、妻が「今日は本当に疲れた」と言ったとき、夫は「じゃあ早く寝たら?」といった解決策を提示しがちです。
でも、実際妻としてはまず「そうだね、お疲れさま」という共感の言葉がほしかったりするんですよね。
また、さらに、
“ストレス下での防衛的コミュニケーション”
という理由も見逃せません。
疲れているときや余裕がないときは、つい相手の言葉を否定的に受け取ってしまったり、自分を守ろうとして素直になれなくなってしまうものなんですね。
これは経験がある人も多いのではないでしょうか。
こうした要因が重なることで、本来は仲睦まじい夫婦でも「この人のことが分からない」と感じてしまうんですね。
夫の本音を引き出す「聴く技術」とタイミングの見極めかた
夫の本音を知りたいとき、素直に心の内を話したいときは、まず話しやすい環境づくりが何より大切です。
個人差はありますが、男性は女性と比べ、感情を言葉にするのが非常に苦手な傾向にあります。
だからこそ、リラックスできる時間と場所を選ぶことが重要となるんですね。
お子さんが寝た後のソファでの時間や、夜一息ついたタイミングなど、プレッシャーを感じにくい環境を選ぶことが大切です。
普段あまり意識しないかもしれませんが、質問の仕かたにもコツがあるんですね。
「なんでそんなに最近機嫌悪いのよ!?」
といった詰問調ではなく、たとえば、
「最近お疲れみたいだけど、何か心配なことある?」
というように、ある程度相手を気遣う気持ちを込めて聞いてみてください。
また、非言語のコミュニケーションも非常に重要です。
夫が話しているときはスマホを見たり他のことをしたりせず、しっかりと目を見て聞いてあげましょう。
先ほども少し触れましたが、男性は感情を表現しにくいので「ちゃんと聞いてくれている」という雰囲気を出すことができれば、だんだんと心を開きやすくなります。
夫のストレスサインというのも見逃さないことは大切です。
なんだかいつもより口数が少ない、好きなサイクリングに行かなくなった、映画を見てもあまり楽しそうじゃない、などなど・・・。
そんな小さな変化にもし気づいたら、それとなく声をかけてみてあげるのが良いでしょう。
「無理に話さなくてもいいけど、もし話したくなったらいつでも聞くからね」
というスタンスで接することで、夫も安心して少しずつ気持ちを打ち明けやすくなるでしょう。
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すれ違いを防ぐには?夫婦の「心の距離」を縮める5つの日常習慣
最後に、日常的に実践できる心の距離を縮める習慣をご紹介していきましょう。
1、1日5分の夫婦時間
どんなに忙しくても、夫婦だけで話す時間を5分でも作ってみることが大切です。お子さんが寝た後、ゆったりとお茶を飲みながらでも構いません。
2、一日のなかであった「報告会」
「お疲れさま。今日はどんな一日だった?」とお互いの一日を聞き合う習慣を作りましょう。
仕事の愚痴でも、大変だったことでも、嬉しかったことでも、悔しかったことでも、なんでもオープンに報告しあいましょう。
3、お互い感謝の言葉がけ
「ゴミ出しありがとう」「お疲れさま」「いつも助かるよ」など、小さなことでも感謝を伝えましょう。
一見それは当たり前のことでも、言葉にすることで相手に気持ちが伝わり、気持ちが温かくなるものです。
4、お互いの趣味の時間を尊重
たとえば夫のサイクリング、妻のオンラインヨガなど、それぞれの趣味時間を大切にしましょう。
一人の時間がある、それをあえて持つことで、夫婦の時間もより充実します。
5、月1回の夫婦デート
お子さん連れでも構いませんので、いつもと違う場所で食事をしたり、散歩をしたりしてみるのが良いでしょう。
家ではなくあえて場所や空間を変えて向き合うことで、新鮮な気持ちが湧き上がり、気持ちを整えることができますので。
おわりに
今回は夫婦のすれ違いの心理的な理由から、お互いの心を通わせるコミュニケーション術についてお話してきました。
完璧で誰もが羨むような夫婦になる必要はありません。
大切なことは、お互いを理解し合おうとする気持ちと、少しずつでも歩み寄る努力なんですね。
今日お話しした中から、まずは一つだけでもぜひ実践してみてください。
見えない小さな変化が、やがて夫婦関係の大きな改善につながっていくことは多いものですよ。
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