こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
妻として毎日の家事に育児、職場での責任、そして家族との関係。
やるべきことは山のようにあるのに、誰にも「しんどい」と言えないまま時間だけが過ぎていく・・・。
そんな日々に、ふと「もう限界かも・・・」という言葉が頭をよぎる人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな“がんばりすぎている妻”が抱えがちなストレスの背景と、そのストレスが心身にどのような影響を及ぼすのか?そして、そこから自分を守るためにできることを様々な視点からお伝えしていきますね。
目次
現代の妻が抱える5つのストレスとは
ひと昔前と比べ、女性の社会進出は大きく進みましたね。ここ数年で会社役員の肩書を持つ女性をかなり増えている印象です。
ですが、その一方で家庭内の「役割」は依然として妻に偏っている、というのが現実です。
そんななか、現代の妻たちが感じているストレスは以下のように多岐にわたっているんですね。
終わりなく感じてしまう家事
掃除に洗濯、買い物、整理整頓、食事の支度など・・・。
いまでこそ家事を手伝ってくれる旦那さんが増えてきた印象はありますが、でもそれもほんの手伝い程度、というのが現状です。
本格的な部分はどれも妻が「やって当たり前」と、まだまだ思われがちであり、それゆえ感謝もされにくいものですよね。
達成感もなく、報われない疲労感だけが積もっていってしまいます。
育児の責任と孤独
一時期ですが「育メン」という言葉が流行りましたね。
子どもの健康、発達、教育といった育児をすべて妻任せにせず、お互いできることを分担し、うまく乗り切っていく、というひとつの考えかたです。
ですが、それができているのはほんの一握りの家庭であって、まだまだ「母親がすべて背負うもの」と考えられがちです。
妻ひとりの力ではどうしても限界があり、どんなに頑張っても労いの無さから孤独や不安を深めてしまうことは多々あります。
夫の無関心・温度差
「なにか手伝おうか?」という夫の一言に“イラッ”と感じたことはありませんか?
夫からしたら何気ないひとことであり、他意はないのかもしれません。
しかし、家のことを常に頭に置いている妻にとって家事は“手伝うもの”ではないんですよね。
家事や育児は少なからず責任が伴います。その責任の重さに温度差があると、理解されない寂しさが心を冷やしていってしまいます。
ママ友との気疲れ
子どもとの付き合いをきっかけに生まれる“ママ友関係”。
最初のほうこそお互いが気を使い、適度な距離感で接することができるものです。
ですが、ストレスを溜め込んでいたり自分なりのプライドがある、マウントをとってストレス発散したいと無意識で感じているママ友もいることは確かです。
段々と適度な距離が崩れていき、崩れたままで付き合ってしまうと、無理な合わせや見えない競争に疲弊してしまうことは多いものです。
仕事と家庭の両立
働くママにとって、職場と家庭の“二重の責任”は日々のプレッシャーそのもの。
毎日なんとかバランスをとりながら職場と家庭をうまく回す、できるだけ完璧にこなしていっているのが現状ではないでしょうか。
ですが、どちらも完璧にこなそうとすればするほど、自分自身がすり減っていってしまう、というのがひとつの問題でもあります。
ストレスがもたらす“心身と周囲の関係性”への悪影響
先ほどお話した5つのストレス。こうしたストレスを長く抱え続けていると、心にも身体にも、そして周囲の関係性にもさまざまな悪影響が現れてきてしまいます。
心の症状
・イライラ、カチンッとしやすくなる
・気力がわかない、やる気が出ない
・うまく眠れない、浅い眠りが続いてしまう
・突然、わけもわからず涙が出てしまう
・「私なんて」と自己否定的になってしまう
これらの状態は、心が「十分やっている、もう限界だよ」と小さなSOSを出しているサインと言えるものです。
身体への影響
ストレスというのは心だけでなく身体にも大きな影響を与えます。
たとえば頭痛、肩こり、眼の痛み、お腹を下す、肌荒れ、髪が抜け落ちる、胃腸の不調、生理不順・・・などなど。
また、ストレスにより免疫力が落ちてしまい、風邪をひきやすくなったりインフルエンザにかかってしまう、ということもあります。
家族との関係性の変化
ストレスがたまると夫や子どもに対して感情の起伏が激しくなったり、ちょっとしたことで怒ってしまったり。
「本当はこんなふうに接したくないのに・・・」
と、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
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自分を追い詰めないためにできる「3つの対処法」
上記のような事態になっているにも関わらず、それでも、
「母親だから」
「妻だから」
「私しかできないから」
など、そのまま我慢を続けてしまう人は意外に多いものです。
ですが、ストレスは放っておくほど肥大化していき心身に深刻な影響を及ぼしてしまうんですね。
だからこそ、ほんの少しずつでも「自分をケアする時間」を持つことがとても大切になります。
① 「やらなきゃ」の考えを手放す
「家事は完璧でなければいけない」
「育児は手を抜いてはならない」
このような思い込みに頭を乗っ取られていませんか?
そもそも人間は完璧な存在ではなく「~いけない」「~ならない」といった自分への無意識での命令は、心身の疲弊を早め、様々な症状につながりやすくなります。
できるだけ、可能な限り「~いけない」「~ならない」を緩めてみましょう。
食事は冷凍食品やお惣菜を使ってもいいし、洗濯物を畳まず放っておいても構いません。
自分への命令を脇に置き、自分に優しくする日を意識的につくってみることがとても重要です。
② 頼れるものには頼る
家事や育児、家庭のことを夫にお願いする、外部の家事代行を使ってみる、自治体の育児支援サービスを活用する、など。
うまく周囲を巻き込むようにし、お任せしてしまう考えかたはプレッシャーやストレスが軽減され、心の余裕にもつながります。
自分ひとりで決して抱え込まないこと、それが心と身体を守りながら余裕を持つためにできる有効な方法です。
③ 自分の気持ちを感じる時間を持つ
日々の記録である日記を書く、リラックスしながら深い呼吸をする、カフェでひとりボーっとする、簡単な瞑想をする、など。
このような、自分を労わるように気持ちを感じる時間をも持つというのはとても大切なんですね。
また、ときには専門家であるカウンセラーに話してみる、気持ちを打ち明けることも自分を整える手段のひとつです。
おわりに
妻であり母という立場は、日々の家事や育児、夫との関係、ママ友との気疲れ、仕事のプレッシャーなど、気持ちが休まる時間がなかなかありませんよね。
できればこれまでの流れを一旦止め、自分のことを後回しにせず「私は大丈夫かな?」と立ち止まる時間を、ぜひつくってみてください。
自分だけの時間を作るのは容易ではないかもしれませんが、あえてそれを作ることでしか見えない景色がありますので。
がんばり過ぎない程度に、ほどよくがんばる。今回お話したこと、ぜひ参考にしてみてくださいね。
~家族問題や親子問題の悩みといった心の負荷を軽くして、毎日を笑顔で過ごすために~
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