「もう取り返しがつかない…」親子喧嘩で絶対にやってはいけない3つのこと。

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

いくら仲の良い親子でも、ちょっとしたすれ違いや価値観の違いから衝突してしまう、いわゆる「親子喧嘩」。

 

親子で感情的な言い合いをしたあと、胸が苦しくなるような後悔を感じたことはがあるかもしれませんね。

 

とくに大人になってからの親子喧嘩はお互いに譲れない価値観や長年積み重ねてきた感情がぶつかるため、深い溝を残してしまうことも少なくありません。

 

ほんの些細なひとことがきっかけで「絶縁」「音信不通」など、関係修復が難しくなってしまうケースも実際にあるんですね。

 

ほんのちょっとしたほつれから親子喧嘩が起きたとしても、

 

“やってはいけないこと”

 

をあらかじめ知っておくことで、大切な関係が決定的に壊れるのを防ぐことができます。

 

親子という関係性には他の人間関係とは違った「心理的な特徴」があり、その特徴を理解したうえで適切に対応すれば、関係を修復することも可能だからなんですね。

 

今回のお話では、

 

・親子喧嘩で絶対にやってはいけない3つのNG行動

・その背景にある親子の心理的な関係性

・傷つけ合わずに関係を守るための伝えかたと接しかた

 

をわかりやすくお伝えしていきましょう。

 

なぜ親子喧嘩は“深く傷つく”のか?その背景にある心理とは

 

そもそも、どうして親子の喧嘩はこんなにも後を引き、心に深い傷を残してしまうのでしょうか?

 

実は、親子関係という特殊な関係性には、

 

“無条件の愛を求めたい”

 

という深い期待が隠れているものです。

 

子どもはどれだけ大人になっても、どこかで親にはわかってもらいたい、受け入れてほしい、という思いを抱いています。

 

一方、親もまた子どもに認めてほしい、自分の思う通りに育ってほしい、というような願望を抱きがちです。

 

こうしたお互いの期待がぶつかると、喧嘩が単なる言い合いではなく“存在そのものを否定されたような苦しさ”に変わってしまうんですね。

 

その結果、

 

「もう二度と口をきかない!」

「顔も見たくない!」

 

といった極端な感情になってしまい、関係性がこじれやすくなってしまいます。

 

親子喧嘩で絶対にやってはいけない3つのこと

 

では、どんな行動や言動などが親子関係を壊してしまう“決定打”になってしまうのでしょうか?

 

以下にあげる3つについては、なんとして避けるべきNG行動です。

 

1、相手の人格を否定する言葉を使う

 

「だからあなたはダメなのよ」

「ほんとに子ども(親)として失格ね」

「本当、どうしようもない性格だな」

 

こういった“人格そのものを否定する言葉”というのは、相手の存在価値そのものを攻撃することになります。

 

一時の怒りに任せたひとことでもそれが心に深く突き刺さってしまい「もう絶対に許せない!」と決定的なわだかまりを残してしまうことも。

 

人格否定は相手の存在自体を否定してしまう

 

ということを、まず意識しておくことがとても大切です。

 

2、過去の出来事を蒸し返してしまう

 

「あなたは昔からそうだった」

「子どものころから私のことをバカにしてた」

「いつも自分が正しいと思っているよね」

 

このように、過去の記憶を武器にして相手を責めてしまうと会話は一気に対立モードに突入します。

 

いまの出来ごとに対して話し合いたいはずが、過去の未解決の感情まで巻き込んでしまうことで冷静に対話を進めるのが難しくなってしまうんですね。

 

争点を増やすのではなく“いま、なにがつらいのか”“どうしてほしかったのか”を軸にした対話を意識することが大切です。

 

3、感情のままに音信不通となる・絶縁を言い渡す

 

「もう二度と連絡しないで!」

「今日で親子の縁を切る!」

 

上記は感情的になったとき、つい口にしてしまいがちな言葉です。ですが、この言葉はもっとも関係を壊しやすいNG行動のひとつなんですね。

 

言われた相手は「もう自分は家族として見放されたんだ」と深く傷つき、顔には出さずとも、その傷は長期間癒えることはありません。

 

もし本当に距離を取りたいと感じるならば、まずは冷静になってから「少し距離を置きたい」と伝えるだけでもまったく違いますので。

 

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親子喧嘩を“後悔”で終わらせないための伝えかた

 

親子で気持ちがぶつかってしまう・・・それは決して珍しいことではありません。

 

ですが、激しくぶつかったあとの伝えかた、接しかたひとつでその関係を修復することはもちろん可能です。

 

そこで役立つのが、以前にも何回かお話をした「I(アイ)メッセージ」という伝えかたなんですね。

 

たとえばですが、

 

×「なんでそんな言いかたするの!?」

○「私はそんな言いかたをされると、悲しい気持ちになるの」

 

このように「あなたが」ではなく「私は」と主語を変えることで、相手は責められていると感じにくくなり、話を受け取りやすくなります。

 

また、どうしても感情が高ぶってしまうときは一度その場を離れ、冷静になる時間を取ることも大切です。

 

「いまは冷静に話せそうにないから、少し時間を置いて話そう」

 

と相手に伝えるだけで変に関係がこじれるのを防ぐことができます。

 

おわりに

 

親子の関係というのは、一生続く深い縁でもあり、絆でもありますよね。

 

だからこそ一度こじれてしまうと、心に深い痛みのある大きな傷を残しやすいものです。

 

今回お話をした、

 

・人格否定をしない

・過去を持ち出さない

・絶縁など極端な言葉を使わない

 

といったポイントを意識するだけでも、親子喧嘩が“取り返しのつかないもの”になるのを防げるようになるでしょう。

 

そして何より、あなた自身の気持ちを大切にしながら、穏やかに伝える工夫をしていくことで、これからの親子関係をより良く築いていくことも可能です。

 

些細なことで怒り心頭になってしまいそうなとき、ぜひ今回のお話を役立ててみてくださいね。

 

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