こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
「また姑が勝手に口を出してきた・・・」
「私のやり方をいちいち否定されると、正直つらい・・・」
姑の言動や行動、正直うんざりしてしまい、心がすり減ってしまうことは多いものですよね。あなたはいかがですか?
嫁姑問題の中でも特に多いのが“過干渉やおせっかいによるストレス”なんですね。
過干渉やおせっかいは、一見悪気がないように見えるものです。しかし、心にジワジワと負担が積もっていくのもまた事実です。
嫁姑問題でよく話題となる、姑の過干渉やおせっかいに「振り回されない心の持ち方」について。
今回は疲弊しまう背景や姑の心理状態など、カウンセラー視点で解説しながら心穏やかに過ごすためのコツをお話していきます。
嫁姑問題に多々ある「過干渉」について、心が疲れてしまう背景を探る
そもそも「過干渉」ってどんな現象なのでしょうか?
一般的に「過干渉」とは相手の領域に必要以上に踏み込んでしまい、自分の考えや思いを相手に投げつける行為を指します。
よくある姑からの言葉で、
「あなたはこうするべき」
「こうしなさい」
といったアドバイスが多く、本人にとっては「善意」でも、受け取る側にはプレッシャーや窮屈さを感じざるを得ません。
これらの心理的背景の多くは、
・自分の考えが正しいと信じて疑わない
・相手を支配したい、コントロールしたい無意識の欲求
・「いい姑」でいたい、世話好きな自分を認めてもらいたい
こういった気持ち、考えが隠れていることが多いんですね。
ですが、どんな背景があったとしても、あなたがつらいと感じるのであれば、それは尊重されるべきことです。
あなたが姑の言動に対して「どう考えてもおかしい」と感じる心は間違っていませんので。
良い妻であろうと姑の言動をつい認めてしまいがちですが、まずは「これはおかしい」と感じることを認めていきましょう。
「おせっかい」が悪気なく起こってしまう理由とは
多くの姑世代には、
「家族は助け合うべき」
「年長者の言うことは正しい」
「相手のことを思うのは当たり前」
というような価値観が根強くあるものです。
過干渉になる姑の多くは、子どもは親の言うことを聞いて当たり前、 嫁は義理親を立てるもの、といった 文化の中で育っています。
そのため、悪気なく無意識に“おせっかい”が出てしまうことがほとんどなんですね。
この違いを知らずにいると、どうしてこんなに押し付けてくるの?という気持ちや、わざと私を苦しめたいの?という考えが頭のなかを渦巻き、姑の言動すべてを悪意として受け取ってしまいます。
ですが、過干渉の姑によくある背景を知ることで、
「世代間の感覚のズレなんだな」と少し冷静に受け止められる、心の多少なりとも余裕が生まれるかもしれません。
とはいえ、このような背景を知ったからといって「はい、そうですか」と、すぐに納得できるわけではありませんよね。
ここからは、姑のおこないを迷惑に感じたときの心の整えかたについてお話ししていきますね。
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姑の干渉から自分を守るために知っておきたいこと
姑の干渉が迷惑に感じるとき、知らず知らずストレスが溜まり、心にも余裕が無くなってしまいます。
そんなとき大切にしてほしいのは「自分の感情を否定しないこと」なんですね。
迷惑に感じる私は心が狭いのかも、とか、もっと大らかに受け止めるべきでは、など。
姑の気持ちを理解しようとし、逆に自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
ですが、人間は誰でも“自分の領域を侵されてしまうとつらいもの”です。
姑の過干渉やおせっかいといった行動が迷惑に感じるのはごく自然な反応であり、決してあなたが悪いわけではありません。
また、そうした過干渉をすべて受け止め続ける必要もないんですね。
自分の心、精神を守るためには、
「私は私の考えを大切にしていいし、自分を責める必要はない」
など、自分に気持ちや感情を許してあげることが、心を守る一歩となります。
過干渉・おせっかいに振り回されないための必要な3つの対処法
ここまで姑にまつわる背景や、自分を許す、ということをお話してきました。
ここからは、具体的な心の守り方をお伝えしていきますね。
1 「Iメッセージ」で姑に気持ちを伝える
以前にもなんどかお話した「Iメッセージ」という方法、覚えていますか?
Iメッセージは「あなたが○○〇」という相手を主語にするのではなく、「私は○○〇」というように自分を主語にする話法でしたね。
姑の過干渉やおせっかいに対しては感情的にならず、「私は○○○と感じています」というIメッセージで伝えるのが効果的です。
✕「いちいち口出ししないでください!」(Uメッセージ)
○「私なりにやってみたいので、見守ってもらえると嬉しいです」(Iメッセージ)
このような感じで伝えることで相手へのを攻撃とはならず、自分の気持ちを尊重できます。
2 自分軸をしっかり持つこと
自分軸というのは相手の軸ではなく自分の芯となる軸に添って、考えかたや気持ち、行動をおこなっていくことです。
“姑にどう思われるか”ではなく“私はどうしたいのか”を大切にすることで、ぶれない自分軸が作られていきます。
「私は私のやり方で育児をしていきます」
「我が家のルールを私は尊重します」
「周りではなく私は自分の気持ちを優先する」
など、自分軸を意識することで姑の過干渉にも過剰に振り回されにくくなります。
3 あえて距離を置く勇気を持つ
どうしてもストレスが強いとき、心的負荷が大きいときは“物理的にも心理的にも距離を置く”ことも大切です。
・連絡する頻度を少しづつ減らしていく
・会って話す時間をできるだけ短くする
・直接ではなく夫を通して伝えてもらう
自分を守るための距離は必要なものであり、決して悪いことではないんですね。
むしろ、心の健康を守る、心的負荷を限りなく小さくするためには必要なことと言えるでしょう。
おわりに
今回は、姑の過干渉やおせっかいに悩んだときの心の守り方について、また姑にありがちな背景などお話してきました。
嫁姑問題は「家族だから我慢すべき」と思われがちですが、そんなことは一切ありません。
本当に大切すべきことは、
あなたの心が穏やかでいられること
なんですね。
相手は変えようとしても変わるものではありません。
とても大切なことは、相手の気持ちを優先したり我慢するのではなく、自分の気持ちに正直になり、自分を守る工夫をしていくことですよ。
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