信じていたのに・・・浮気、不倫で壊れた夫婦の信頼をどう立て直す?

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

「まさか、あの人が・・・・」

 

信頼していたパートナーの浮気や不倫が発覚したとき、心が一瞬で凍りつくような、なんとも言えないショックを受けてしまうものです。

 

怒りや悲しみが湧きたち、そして

 

「どうして?」

「これからどうすればいいの?」

 

という言葉にならない不安が頭の中をぐるぐると巡り、眠れない夜を過ごしてしまうこともあるでしょう。

 

今回は、パートナーの浮気や不倫といったできごとに対し、崩れた信頼関係と、これからの向き合い方について心理カウンセラーの視点からお話していきますね。

 

パートナーの浮気による崩れた信頼関係で心に起きる事とは?

 

「信じていたのに」

「私の人生を返してほしい」

 

パートナーの浮気や不倫が明らかになったとき、多くの人がこのような思いを抱え、苦しい日々を過ごします。

 

頭では現実を理解しようとしても、心がまったくついていかない。

 

日常の中でふと涙がこぼれたり、相手の顔を見るだけで強い怒りや虚しさが込み上げてきたり。

 

それはあなたの心が「安全基地を壊された」と感じているからと言えるでしょう。

 

心理学の観点から見ると、信頼関係はパートナーシップにおいて心の“土台”となるものです。

 

そんな重要な土台が揺らいでしまうと、自己肯定感や安心感が一気に崩れ落ちてしまい、立ち直れない可能性も否定できません。

 

ショックのあまり「自分に足りないものがあったのでは・・・?」など、つい自分を責めてしまう人も多いものです。

 

しかし、相手の浮気や不倫といった現象は、決してあなたのせいではありません。

 

心が傷ついた状態では正しく物事を判断すること、自分らしくいることさえ苦しさのあまり難しくなってしまいます。

 

このような状態ではまず“自分がどれほど傷ついたか”に気づくことが重要であり、心の痛みを正しく理解することが大切です。

 

なぜ浮気や不倫は起きるのか?相手の心理と背景を知る

 

なぜあの人は、そんなことをしたの?__

 

裏切られた心のなかで、自分への問いかけが何度も浮かんでは消えていく・・・多くの人がそう物語ります。

 

浮気や不倫は、たとえ一時の気の迷いであってもパートナーの心に深い傷を残してしまいます。

 

ですが、相手が浮気や不倫といった行動を取ってしまう背景には、実にさまざまな心理的要因が隠れていることは多いものです。

 

たとえばですが、

 

・日常生活での満たされない感情

・パートナーとのコミュニケーション不足

・自分の存在価値を確認したいという承認欲求

・家庭と外の世界を切り離している「二重構造」の思考

 

など、決して一言で説明しきれるものではありません。

 

もちろん、どのような理由があるにせよ、浮気や不倫というのは“していいこと”では決してありません。

 

信頼を育んできたパートナーを傷つけた事実が消えるわけでも、許されるわけでもないのです。

 

ここで大切なことは、相手の行動を「理解」することと「許す」ことは別である、と理解し腑に落としていくこと。

 

相手の背景を知ることで心の整理がしやすくなる場合もあります。ですが、 それをもって無理に許そうとしたり、自分を抑え込んだりする必要はありません。

 

「私が悪かったのかもしれない・・・」

「もっと優しくしていたら、こんなことにはならなかったのでは・・・」

 

このように、相手の背景を知ると自分が至らなかった、私が悪かったと自分を責めてしまう場合もあるでしょう。

 

しかし、どのような背景があるにせよ、浮気や不倫という選択をしたのはあくまでも“相手の問題”ですので、あなたがあなたを責める必要はありません。

 

心を静かに整えながら、事実と向き合う時間を持つことが大切です。

 

信頼の修復か別れか?最適な選択肢について

 

パートナーの浮気や不倫といった問題に対し、心が深く傷ついたとき、人は「修復するべきか?」「別れるべきか?」という2つの間で揺れ動きます。

 

感情は日に日に変わっていくものですので、ある日は前向きになれても、次の日には絶望の中に沈んでしまう、なんてことも。

 

そんな不安定な状態が続くことも、浮気や不倫といったケースでは決して珍しいことではありません。

 

まず大切にして欲しいのは、

 

“すぐに答えを出そうとしなくていい”

 

ということです。

 

人は心が揺さぶられるようなことやつらいことが起こると「正しい判断」ができずらくなるものです。

 

そういうとき、まずは「今のあなたの心がどんな状態にあるのか?」を見つめることがとても大切なんですね。

 

そして、もし導き出した答えが「信頼をもう一度築いて、改めてやり直したい」と願うなら・・・・

 

パートナーの誠意や行動を見極める冷静さ、そして時間をかける覚悟が必要になります。

 

・本当に反省しているのか?

・今後、同じことを繰り返さないという誠意があるか?

・言葉だけでなく、行動で信頼回復に取り組んでいるか?

 

これらを見極めるためにも、第三者(信頼できる友人や専門家など)のサポートを受けながら判断していくことをおすすめします。

 

一方で「やはり別れを選びたい」と思うことも、決して間違いではありませんので。

 

自分の心を守ること、それを最優先に考えていくのも大切なことです。

 

「もうこれ以上、傷つきたくない」

「信じることが苦しくて、前を向けない」

 

そう感じるのならば、別れという選択もまた自分にとっての“再出発”となるでしょう。

 

どちらの選択しても、そこに正解・不正解というものはありません。

 

どのような決断をするにしても、重要なことは「私はどうしたいのか?」という自分の本音にしっかり耳を傾けることです。

 

他人の期待や常識ではなく、あなた自身が「これで良かった」と思える選択をしていきましょう。

 

どんな道を選んだとしても、あなたの人生にはきっとまた新たな光が差し込んでくるでしょう。

 

心の傷を癒すには?自分自身を大切にする時間を持つ

 

パートナーの裏切り、その痛みは誰にも簡単にはわからないものです。

 

ましてや無理に「忘れよう」「許そう」としても、心がついてこないこともあるでしょう。

 

だからこそ、まず大切にしてほしいのは「いまの私の気持ちをそのまま認めてあげること」なんですね。

 

つらい気持ち、悲しい気持ち、悔しい気持ち・・・そう感じる心は、何も間違っていません。

 

それは、心から大切にしていた人との信頼関係が壊れたという、心の叫びなのです。

 

無理に元気を出さなくていい。

前向きになれない日があってもいい。

泣いてしまう夜が続いたとしても、それは自然なことです。

 

そんなときこそ、意識してほしいことがいくつかあります。

 

1、感じることを許す

 

つらい感情はフタをしてしまうと心の奥に沈殿してしまい、後から大きな波となって襲ってくるものです。

 

そんなときは「悲しい」「苦しい」という気持ちを感じてあげる時間を、少しでも持ってみることが大切です。

 

また、気持ちをノートに書き出してみる(ジャーナリング)のもおすすめです。

 

頭の中が整理され、気持ちが少しだけ軽くなるかもしれません。

 

2、自分を責めないことを意識する

 

「私にも原因があったのかもしれない」

 

など、そんなふうに自分を責めてしまう声が、心の中に聞こえてくることがあるかもしれません。

 

ですが、浮気や不倫というのは“される側の責任”では一切なく、自分を責めてしまう必要も一切ありません。

 

相手の選択の問題ですので、自分の価値や魅力は、なにひとつ失われていないことに気づくことが大切です。

 

自分自身を否定せずに、優しく寄り添ってあげましょう。

 

3、癒しの時間を意識的に持つ

 

ゆっくりとお風呂に入る

美味しいものを食べる

お気に入りの音楽を流す

自然の中を散歩する

信頼できる人に話を聞いてもらう

 

ほんの小さなことで構いません。

 

“自分の心が少しでも楽になること”を、意識的に生活の中に取り入れてみてください。

 

「誰かのため」ではなく、「自分のため」に過ごす時間。

 

そうすることで、傷ついた心が少しずつ癒されていくでしょう。

 

つらくて苦しい時期は、永遠に続くように感じられるかもしれません。

 

ですが、どこかでまた必ず光は差し込みます。

 

心からまた笑える日が少しずつ近づいていること、どうか忘れないでくださいね。

 

おわりに

 

浮気、不倫というのは一時の迷いによって生じやすく、それはどのような理由があるにせよ、パートナーの心を深く抉ってしまいます。

 

どのように対処していくか?どのような終結へ向かわせるのか?それは最終的には自分自身との葛藤になるでしょう。

 

本文でも触れましたが、自分を責めることなく、傷ついた心を癒すことがまず最優先となり、落ち着きを取り戻してから事の解決を考える必要があります。

 

自分の心に素直に、どのような選択をするにしても、それはきっと新しいスタートになりますので。

 

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