こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
良好な夫婦関係、いわゆる“パートナーシップ”は家庭における心の安寧に繋がり、リラックスはもちろん明日へのやる気や意気込み、活力などを与えてくれるものです。
夫婦円満なご家庭は気持ちにも余裕があり、人当たりも良く信頼されている方が多い印象ですね。
一方、パートナーシップが乱れていると心に安寧は無く気持ちにも余裕が無くなり、人に対しても無意識で威圧的であったり感情が乱れやすい傾向にあるようです。
夫婦の始まりは恋愛、お見合い、紹介などいろいろとありますが、必ずしも恋愛が良い、お見合いであれば安定するといったことはありません。
夫婦として一緒に過ごしていくと決めていても、時間が経つにつれお互い気持ちのすれ違いからパートナーシップが乱れてしまう、破綻してしまうことがあるんですね。
せっかくのご縁で一緒になった生涯のパートナーですが、お互いのすれ違いはどう解決していけば良いのでしょうか。
鏡の法則を理解しておく
「鏡の法則」という言葉はご存じでしょうか?
「鏡の法則」とは他者との関係性を理解するにはわかりやすい理論であり、理解しておくことで自分の中で何が起きているのか?その原理を伺い知ることができるんですね。
「鏡の法則」は簡単に言うと、他者が自分に対しての発言や態度、感情、見かた、物事の捉えかたなどは自分の今の心の中をその相手に投影しているものであり、他者はまるで鏡のように自分を映し出してくれる、という考えかたです。
例えば、夫婦関係において妻の発言に何だかイラっとするな、とか、夫の態度にキレた、など、嫌な感情が動いてしまうことがあるでしょう。
しかしそれは相手にそうさせてしまう原因が自分の中にあり、自分自身が嫌な態度をとっているからこそ相手もあなたに鏡を向けるように、あなたの姿を映し出すように、自分にとって嫌な態度をとってくる、ということが言えるんですね。
何かしら嫌なことがありむしゃくしゃしていて、それをそのままパートナーにぶつければ当然同じような反応が返ってきます(気質の違いもあるので一概には言えませんが)。
ですが、何かしら嬉しいことがあり、それをパートナーに笑顔で伝えると、多くは嫌な反応ではなく嬉しい気持ちを表現してくれるでしょう。
長年にわたり夫婦関係を続けておりお互い鬱積した気持ちがあれば話は変わってきますが、多くの人間関係はほぼすべてこの「鏡の法則」に凝縮されていると言っても良いでしょう。
円滑なパートナーシップを構築するには?
同じ屋根の下で暮らしているもの同士、できれば円満なコミュニケーションを図り、お互いが気持ちよく過ごしたいですよね。
先ほども述べましたが、せっかくのご縁で結婚し生涯を共に過ごしていく決意をしているわけですから、うまく環境を整えていきましょう。
もしこれから離婚を考えていたり、家庭内別居を考えていても、ここでお話することを毎日実践してみるだけで少なくとも家庭内の空気やエネルギーは良い方向に変化していきますので。
さて、ではどうすれば円滑なパートナーシップを作ることができるのか?ですが、それは、
「感謝の気持ちを相手に伝える」
ということです。
とてもシンプルなことなので、「え!そんなこと!?」と驚かれる人もいるかもしれませんね。
関係性を築いていく、傷を修復していくというのは、実はとてもシンプルなんです。
小難しい本を読む必要もなく、心理学や人間学など学ぶ必要もなく、ただシンプルなことを実践していくだけなんですね。
ここでいう「感謝」というのは、相手がしてくれたこと、言ってくれたこと、やってくれたことに対して「ありがとう」という気持ちを乗せて相手に伝える、というものです。
「感謝」を伝えるのに相手がしてくれたことの大小は関係ありません。
テーブルの醤油さしを取ってくれた、お皿を片付けてくれた、ティッシュを取ってくれた、電球を交換してくれた、「おはよう」など朝の挨拶をしてくれた、笑顔でいてくれた、などなんでも良いんです。
相手があなたにしてくれたことに対し、そっくりそのまま感謝の気持ちを伝えるだけです。
「それを取ってくれてありがとう」
「電球を交換してくれてありがとう」
「片付けてくれてありがとう」
「今日も一緒にいてくれてありがとう」
など。
振り返ってみると、いろんなことに対して感謝ができますよね。
妻という立場、夫という立場、それぞれどのような立場であっても感謝を伝えることはとても大切です。相手があなたになにかしてくれたことは全て当たり前ではありませんので。
言い慣れていないと気恥ずかしく感じることもあるでしょう。
ですが、いまから今日から始めれば良いエネルギーは早く広がっていきますよ。
終わりに
夫婦として長い間一緒にいると、いつの間にか「感謝」を忘れがちになってしまい、感謝を忘れてしまうと相手の嫌な部分ばかり拾い上げるようになってしまいます。
ですが、「感謝」というのはひとつの魔法のようなものであり、感謝を伝えられて嫌な気持ちになる人間はいませんので。
相手に感謝することを否定せず、ぜひ相手の行動に対して感謝を伝えるのを習慣にしてみてくださいね。
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