「自分さえ我慢すればいい」という考えは周りも不幸にしてしまう

 

こんにちは。

家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。

 

最初にひとつ質問ですが、あなたは、

 

「私さえ(自分さえ)我慢していればいい」

 

という考えを持って日々を過ごしていませんか?

 

もしあなたがこの考えを持って日々を過ごしているのであれば、自分自身のストレス過多はもちろん家族や周りの人たちにも悪影響を与えてしまう可能性があります。

 

自分自身は良かれと思っているかもしれませんが、場合によっては家族全体が機能不全に陥ってしまい、修復が難しくなってしまうケースもあるんですね。

 

今回は、「私さえ我慢していればいい」という考えについて、自分や家族にどのような影響を与えてしまうのか?説明していきましょう。

 

家族関係が壊れやすい考えかた

 

スムーズであり適切な家族関係というのは、お互いが物事や意見をフラットに言うことができたり、家族に対し暴力的や威圧的にふるまうのではなくある程度目線と立場を同等にし、気軽なコミュニケーションを図れる関係のことです。

 

ですが、もしなにか自分だけが我慢しなければならない状況であったり、自分が我慢することで家族全体が丸く収まっているのであれば、それはスムーズで適切な家族関係であるとは言えません。

 

また、「私さえ我慢していればいい」というのは一見その場は丸く収まる傾向にありますが、最終的には歪んだ家族関係になってしまうことが多々あるんですね。

 

例えばですが、パートナーからなにか一方的に言われたとして、意見交換をせず自分のなかに言いたかったことを留めておくと、いつしかそれは形を変えて心の病に陥ってしまうこともあります。

 

自分の意見があるのに言えない、言わずに心に留めていることはかなりのストレス負荷がかかる状態であり、ちょっとずつ自分の心を蝕んでいってしまいます。

 

人間というのは感情の生き物であり、言いたいことを言えないフラストレーションというのは怒りや恨み、妬み、嫌悪という感情が膨らみやすく、どこかの段階で暴発してしまうかもしれません。

 

暴発というのは感情を爆発させてしまうこと。

 

そうなってしまったら最後、家族関係に亀裂が入ってしまい、修復自体がとても難しくなってしまうんですね。

 

人間の限界値、我慢できるキャパというのはそれほど広くありません。

 

キャパオーバーになってしまい亀裂を生じさせてしまう前に、自分の心をケアしていくことが必要です。

 

我慢を手放し自分の心をケアしていくには?

 

もし現時点で「私さえ我慢していればいい」という状態であれば、早い段階で対策を講じておく必要があります。

 

ここからはいくつかの対策についてあげていきましょう。

 

自分の意見を少しずつ述べていく

 

人間というのは意外と言われないとわからないものであり、あえて意見を述べる、言ってみることで相手が気づくことは多々あります。

 

性格や気質にもよりますが、「私さえ我慢すればいい」という考えを優先する人はどちらかというと性格が内向的で周囲に流されやすい傾向にあるようです。

 

自分の意見を述べる、言いたいことを伝える、というのは何も悪いことではなく、逆に相手に気づかせるきっかけとなったり考えるきっかけになったりと、良い方向に流れることは多いものです。

 

ですが、自分の意見を言い慣れていないとなかなか難しいこともあるので、まずは少しずつ自分の意見を述べてみる、考えを伝えてみる。

 

少しずつ意見を出していく、考えを出していくことでいつしかそれは習慣となり、どこかのタイミングで風向きが変わっていくでしょう。

 

「私は悪くない」と意識づけする

 

我慢を溜め込んでしまう人は、心のどこかに「私が悪いのかもしれない」という罪悪感を感じていることがあります。

 

パートナーや家族から何かしら一方的に言われることで自分のなかの自信をいつしか喪失してしまい、自己嫌悪につながってしまうパターンですね。

 

しかし、本来家族というのは同等の立場であり、パートナーであろうと子どもであろうと、上から物を言う権限は一切ありません。

 

もし家族のなかで自信を喪失してしまい、自己嫌悪に陥っているのであれば、

 

「私は悪くない」

 

という魔法の呪文を呟きましょう。

 

この言葉を習慣にして呟くことで失われた自信も少しずつ回復し、改めて意見を述べる気力がいつしか湧いてくるでしょう。

 

溜まった感情を発散する

 

心のなかに感情を溜め込んでしまうと強いストレスとなり、フラストレーションに襲われることも少なくありません。

 

身体を思いっきり動かす、趣味に没頭する、お友達とランチや飲み会を楽しむなど、感情を発散する意味でも自分なりの気晴らしを見つけましょう。

 

ちょっと違った気晴らしとしては、ひとりカラオケで思い切り歌う、新聞紙や薄手の雑誌をビリビリに破く、瞑想する、なども良いですね。

 

溜まった感情が発散されると気持ちがスッキリし、前に進む勇気が湧いてくるものです。

 

ぜひ何かしらの気晴らし、感情の発散を意識するようにしましょう。

 

終わりに

 

本文でも述べましたが、「自分さえ我慢すればいい」というのは家族関係を崩しやすく、どんどん嫌な感情が積み上がりやすくなります。

 

いきなり真っすぐに意見を伝えるのは難しいかもしれませんが、上手に気晴らしをしたり「自分は悪くない」と自分に落とし込んでいくことで、勇気や気力は湧き上がりやすくなりますので。

 

より良い家族関係を築く、適切な関係を続けていくうえでも、ぜひ今回のお話を参考にしてみてくださいね。

 

 

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