こんにちは。
家族問題解決専門カウンセラーの鈴木悦子です。
人間は生き物のなかで特に「感情」を感じやすく、感情に左右されやすいという特徴があります。
「感情」を感じるからこそ楽しいことや嬉しいことがあれば喜びに満ち溢れ、気分も高まりますよね。
逆につらいことや苦しいことがあると精神も肉体もゲンナリしてしまい、気力が湧かないなど弊害が生じてしまいます。
そんな、様々な場面で人間を左右する「感情」ですが、感情の特性を理解することでつらさや苦しさから容易に抜けだすことができたり、嬉しさや喜びをさらに大きく膨らませることも可能です。
人間が持つ「感情」の特性、それはいったいどのようなものなのでしょうか。
あまり知られていない感情の特性とは
人間というのは感情の生き物であり、常に感情を感じながら生活をしています。
感情の種類も代表的なものは4つあり、怒り、悲しみ、怖さ、喜びといったものなんですね。
普段、何気なく生活していても、この4つの感情ってどことなく親しみがないでしょうか。
この4つの感情は人が良く感じる感情として振り分けられており、感じやすいものでもあるな、と思います。
さて、感情にはひとつの特性がありまして、それは、
“否定したり拒否すれば大きく膨らみ、認め受け入れると小さく縮む”
というものです。
否定や拒否というのは、例えると自分にとって都合の悪い感情を見ないように無視する、もしくは「大丈夫」と自分に言い聞かせて丸め込もうとする行為です。
認め受け入れるというのは、例え自分にとってつらく嫌な感情であってもそれが胸のなかにあること、自分がその感情に一時乗っ取られていることを認める。
そして、その感情に対し「私はその感情を感じても良いし問題無い」というように受け入れ許容していく行為のことです。
自分にとってつらく苦しく嫌になってしまう感情ほど、それを認め受けいれてくことで小さくなっていくという理論なんですね。
もしかしたら「そんなバカなことがあるものか!」と考える人もいるかもしれませんね。
例えば怖さや不安、イライラ、心配、落ち込んだ気分など自分にとって嫌だと思っている感情を認めて受け入れていく、離すのではなく逆に自分の心に近付けるなんて思いもよらない行為だと思います。
ですが、人間の持つ感情というのは不思議なもので、これから説明する通りに認め受け入れていくことで、個人差はありますが嫌な感情が消失していくんですね。
では、ここからは実際に感情を縮める、消失させていく方法についてお話していきましょう。
感情を消化させるメソッドとは
自分にとって都合の悪い、つらく苦しいと感じる感情ですが、多くの人はいかに自分から切り離して考えるか、見ないよう他のことに集中するか、否定することに力を注ぎます。
しかし、いくら切り離して考えても他のことに集中しても、どこかのタイミングでちらちら顔を出してきてしまい、結局は嫌な感情に振り回されていることは多いものです。
そうならないよう、誰でもできる「嫌な感情を消化させるメソッド」がありますので、そちらを紹介していきましょう。
実践方法ですが下記になります。
1、一人きりになれる時間帯を選びイスに座る、もしくは床に座って真っすぐ姿勢を正し、目を閉じて深い呼吸を数回おこない呼吸を整えます。
2、姿勢を正し呼吸が整い落ち着いたら、いま自分の中から消えない嫌な感情に集中し、その感情を身体全体で感じてみます。
3、不安、怖さ、怒り、悲しみ、など自分にとって嫌な感情を身体全体でしばらく感じながら、
「私はいま〇〇(嫌な感情)を感じている。○○を感じても問題ないし私はそれを受け入れる」
というように、〇〇には自分にとって嫌な感情を当てはめ、上記の言葉を数回呟きます。
4、認め受けいれる言葉を数回呟いていくと心身ともに受け入れ体制が整い、だんだんと嫌な感情は小さくなっていきます(個人差があります)。
5、自分のなかで嫌な感情が小さくなってきたタイミングで再度呼吸を整え、目を開けてリラックスします。
6、先ほど感じていた嫌な感情が小さくなっていることを確認し、他にも嫌な感情があれば再度2~5をくり返します。
いかがでしたか?
多くの人は感情を認め受け入れることに慣れていないため、少し難しく感じるかもしれません。
ですが何回かくり返しコツをつかめると、嫌な感情が湧いたとしても解消させることができ、嫌な感情に振り回されることが極端に少なくなりますので。
ぜひ、自分のためにも感情を消化するメソッドを使い、普段の生活に役立てていただければと思います。
終わりに
今回は、普段の生活で感じてしまう自分にとって嫌な感情を消化させるメソッドについてお話をしました。
家族間、親子間には様々な感情が交差しやすく、ポジティブな感情だけだと良いのですがなかなかそういうわけにはいきませんよね。
自分にとって嫌な感情を感じている、トーンダウンしてしまうような感情は、今回ご紹介したメソッドで消化させていくことは可能ですので。
ぜひ実生活に取り入れ、スムーズでポジティブな親子関係、家族関係を目指していきたいですね。
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